2025年10月11日、大人気『BattleField』シリーズの最新作『BattleField 6』(開発:Battlefield Studios)がリリースされた。
『BattleField』シリーズとは、戦車や戦闘機を始めとする多様な兵器がひしめく究極の戦場体験ができるFPSゲームである。最新作『BattleField 6』のPC(Steam)版では最大同時接続者74万人を記録した。これは大人気FPS『Apex Legends』の62万人を超える快挙である。

同時接続者数のグラフ(出典:SteamDB)
しかし、『BattleField 6』はなぜそこまでの人気を叩き出したのか。本稿では実際にゲームをプレイしているゲーム配信系VTuberがその理由を分析する。
ユーザーが求めていた体験が戻ってきた「BattleField6」
2021年にリリースされた前作『Battlefield 2042』では、不具合やゲームバランスの問題が多く挙げられていた。また、前作は以前までのシリーズと異なるテイストに挑戦したため、人により好みが分かれていたように見受けられた。
しかしそこから約4年ぶりの新作となる本作では、コンテンツや戦場デザインに関する問題点が改善され、テイストも以前のように変更されたことで多くのプレイヤーの期待に応える形となった。それを裏付けるようにSteamでの評価もやや好評(執筆時)となっている。
また、実際にプレイしてみてもゲームバランスやマップの広さに関する大きな問題は感じなかった。2027年を舞台とした現代戦で、その没入感とリアリティは非常に遊びごたえがある。こういった改善が新規プレイヤーだけでなく歴代の『BattleField』シリーズを長く遊んできた層に対しても良いアプローチとなったと思われる。Steamレビューでも「あの頃のBFが帰ってきた」といったような好感的な意見が多く見られている。

実際のゲーム画面
FPS初心者も気軽に楽しめるゲームデザインが素晴らしい
シリーズ最新作ということもあり、『BattleField 6』の人気はリリース前から凄まじいものであった。Erectronic Artsの発表によると、オープンベータのプレイヤー数は史上最多であった。また、そこでの総プレイ時間は9200万時間、総試合数は4.2億回を記録している。

オープンベータの様子
では、なぜそこまでの注目を集めることができたのだろうか。
STEAMは同接数(=人気タイトル)が一目でわかる。そのため人気作に自然に人が集まってくるが、それは配信者も同じである。レッドオーシャンとはいえ、話題作をプレイしない配信者はいない。多くのVTuberや配信者、プロゲーマーが先行プレイを始めとするオープンベータの配信をしたことによって、自ずと配信界隈も盛り上がった。かくいう私も配信でオープンベータをプレイした。その際も初めて『BattleField』シリーズを知ったという視聴者が大勢いたのを覚えている。これらの動きによる宣伝効果は大きかったように感じる。
加えて良かった点は、FPS初心者でも入りやすかった点だろう。大人気他FPS『Apex Legends』や『VALORANT』は、1チームが3~5人と少なく初心者が1人で始めるにはやや難しい。それらに比べると『BattleField 6』は1人チーム32人のモードがあり、初心者がプレイする敷居を下げていた。
『BattleField 6』が配信直後からユーザーの不満点へのアップデートを重ね、いくつも改善している点は非常に好感が持てる。オープンベータからやっている身としては歴代の『BattleField』シリーズのように長く愛されるタイトルになって欲しい。
文/笑咲ゆぺ







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