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水拭き機能、吸引力、頭脳を備えた「Narwal Flow」はロボット掃除機に対する不安を払拭できるか?

2025.10.26

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

2016年に中国で設立されたロボット掃除機メーカー「Narwal(ナーワル)」は、プレミアムモデルの「Narwal Flow(ナーワルフロー)」の予約発売を開始した。

Narwalは2019年に世界初のモップの自動洗浄、自動乾燥付きロボット掃除機の開発に成功。このモデルを皮切りに、2019年には中国市場に参入し2020年には20万台の実績を達成した。

2021年には自動給排水システム、2022年には汚れ検知技術、2023年には絶対に絡まらないブラシ「絡まりゼロフローティングブラシ」、2024年にはデュアルRGBカメラ、デュアルAIチップ、今年の25年上半期には絡まり防止のサイドブラシと、世界初の技術を多く開発してきた。

2025年現在、グローバル市場でトップシェア5位、北米、韓国、オーストラリアを含む30 か国以上で販売し400万以上ユーザーが利用するブランドに成長。日本国内の市場でも2023年から2025年にかけて伸長率900%と顕著に実績を上げている。

水拭き、吸引力、頭脳を備えたオールインワンロボット掃除機

「Narwal Flow」はコードレス掃除機、ロボット掃除機、水拭きクリーナーのすべての清掃環境をひとつで解決できるオールインワン製品として開発された。テクノロジーコンセプトは「水拭きFLOW」「吸引FLOW」「スマートFLOW」。

〇水拭きFLOW

水拭きテクノロジーとして、循環する清水タンク、汚水タンクと内蔵スクレーパーを備えた常時洗浄「Flow Wash」水拭きシステムを搭載。注水して水拭き、さらに汚れをその場で検知してモップを洗いながら水を回収、水拭きモップをリアルタイムで洗浄する。

平坦な形状のクローラーモップを採用しており、清掃範囲が面での掃除となることで、ローラーモップのおよそ16倍の接地面積に。乾き始めているような頑固汚れもこそげ落とす清掃力がある。

水拭き機能としては、ステーションで生成した45℃の温水を清水タンク内に保存、12N(ニュートン)、およそ1.2kgの圧力でモップを洗いながら床を拭き上げる。

従来のローラータイプのモップの場合、フィルターやスクレーパー部分の手入れが必要になるが、「Narwal Flow」は手入れが一切不要のメンテナンスフリーという点が大きなポイントになっている。発表会では、液体汚れを清掃する動作を下から確認できるスペースが展示された。

動画 P1153977

〇吸引FLOW

吸引テクノロジーに関しては、業界トップクラスの22,000Pa(パスカル)の強力吸引で、フローリングや隙間のゴミも徹底的に除去。

また、ロボット掃除機が苦手とするカーペット清掃時には、可動式のメインブラシカバーを地面に押さえ付けて密閉度を最大化する「カーペットブースト機能」を世界で初めて搭載。内部圧力の向上により、一般的なロボット掃除機と比較しておよそ2倍の吸引性能を実現した。

メインブラシにもサイドブラシにも髪の毛が絡まることなく、隅々まで清掃できる「デュアルフロー絡まり防止システム」、収集したゴミをステーションで120日間保管できる集塵保存、手入れが一切必要ないといった従来からある特色は新製品にも踏襲している。

Narwalのフローティングローラーブラシは、片側しか固定されていない独自構造、50度の角度で斜めに生えているブラシ、螺旋構造のゴムブラシの3つにより、毛が絡むことなくスムーズに移動するような仕組み。フローティング側に吸引口があるため、絡みついた髪の毛はすべて吸引口に誘導されるような設計になっている。

サイドブラシは可動式を採用。普段の清掃中は内回転して、メインブラシにゴミを誘導する動作を行い、掃除が終わった時、もしくは部屋から部屋への移動が2.5m以上あった時に逆回転することでブラシの形がV字からI字に切り替わる。

I字に切り替わる際に絡まっている髪の毛が緩んで遠心力でそのままメインブラシにスムーズに誘導されるような設計で、髪の毛の絡まりを自ら振りほどくデザインになっている。

従来の丸型のロボット掃除機の弱点であった壁際の弱さに関してもサイドブラシで解決。長いブラシが逆回転することによって清掃の半径が変わり、内回転しているときは狭い範囲を清掃して、逆回転するときは広い範囲を清掃することができるので、ゴミをかき出すような動きで、壁際の隅まで届くような設計になっている。

〇スマートFLOW

ロボット掃除機の認識検知は年々進化しているが、現状ではケーブルやカーペットを引きずってしまう、大物汚れを吸い込んで中まで汚れるといった課題がある。

最近では巻き込みを防ぐためにケーブルを検知する機種もあるが、ケーブルが見えた瞬間にケーブルから距離を置くような挙動が基本になっている。

「Narwal Flow」は個々の住まいに合わせて掃除をしてくれる「NarMind Pro 自律システム」を搭載。掃除AIによるルーティングや、汚れの検知や認識をする能力で、大物汚れがあった場合は目視してスポット清掃をしたり、掃除に手を負えないと判断した場合、掃除をしないで回避する。

これらを支えている技術が2つのカメラを搭載したデュアルRGB機能。家の間取りや障害物を人間の目と同じように、3次元で奥行きまでも細かく認識。デュアルRGBカメラと高性能AIチップにより、200 種類(「Narwal Flow Performance」は150 種類)以上の物体を瞬時に認識し回避。

認識した物体に合わせて回避距離を自動調整し、独特な家具の形や形状に合わせた清掃プランをその場で判断する。家具の周囲を移動して、狭い隙間をすり抜け、コードの近くを掃除しても絡まりや詰まることがない。

ディープラーニング機能が搭載されており、家の中で何回も走らせていると、1回目にぶつかったところは2回目からスムーズに避けるようになる。スリッパのような障害物、ペット、カーペット、大きな汚れ等、家庭環境に合わせた清掃プランをその場で考えて実施する。

最上位モデルの「NarwalFlow」(199,800円)は、Narwal公式サイトと全国の家電量販店で、「Flow Performance」(189,800円)は公式サイトを含めた各ECサイトで、10月16日から予約を開始、11月7日より発売する。

【AJの読み】ロボット掃除機に不信感がある人も納得させる技術が満載

「カーペット部分はロボットでは無理」「ケーブルなど障害物を避けることに限度がある」「家具を傷つけられた」など、ロボット掃除機を使ってみたけれど、満足できなかったり、トラブルに見舞われたりして、スティック掃除機に戻っているという人もいるのではないだろうか。

筆者も7年ほど前に中国発のメーカーのロボット掃除機を使用していたが、テレビ台下のケーブルを巻き込み、複雑な配線を直すのにかなり苦労した経験から、現在はスティック掃除機だけを使用している。

「Narwal Flow」はロボット掃除機に不信感がある筆者のようなタイプでも納得できるような、ロボット掃除機の課題を払拭させてくれる機能が満載されている。搭載している機能はいずれも設定不要で自動的に発動するような仕組みになっており、原則メンテナンスも不要のため、ロボット掃除機の使い方に不安があったり、面倒だと感じている人にも使いやすい。

とはいえ、20万円という簡単に買える価格でもないため、今までロボット掃除機に良い印象を持っていなかった人のカムバック機としてもおすすめが、エントリータイプの「Narwal Freo S」(49,800円)で、10月30日に各ECサイト、家電量販店で販売開始される。

「Narwal Freo S」は8,000Paとエントリーモデルの中でも最高クラスの吸引力と、8N の圧力で水拭きにも対応する取り外し可能なフラットモップ、3.5Lの大容量ダストバッグでゴミ捨ては180日に一度OKという長期間のゴミ捨てサイクルといった機能を備えている。

取材・文/阿部純子

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