iOS 26で新たに登場したiPhoneのライブ翻訳の概要と使い方を解説。従来の翻訳機能との違いやライブ翻訳の対応機種、iPhoneの設定方法、使えない場合の対処法をまとめた。
目次
2025年9月にiPhoneの新OS「iOS 26」がリリースされた。透明感がある独自のUIに加え、iOS 26の目玉とも言える機能の一つが「ライブ翻訳」だ。メッセージや電話でのリアルタイム翻訳を可能にしたことで言語の壁を大きく引き下げている。
本記事では、iOS 26で新登場の「ライブ翻訳」の設定方法と使い方を中心に、iPhoneに従来から備わっている他の翻訳機能もあわせて紹介する。
iPhoneの翻訳機能は全部で3種類
iPhoneには全部で3つの翻訳機能がある。3種類のうち「ライブ翻訳」は、iPhoneの機種によってはiOS 26にアップグレードしていても利用できないケースがあるため、それ以外の翻訳機能も押さえておくと良いだろう。
■iPhoneで使える翻訳機能1:翻訳アプリ(iOS 14以降)
翻訳アプリは、テキストや音声を入力して翻訳するiPhoneの基本機能だ。オフライン翻訳にも対応しているため、インターネット環境がなくても利用できる。対面での会話モードも搭載されており、旅行先での簡単な会話にも便利だ。
■iPhoneで使える翻訳機能2:Safariを使ったWebページの翻訳(iOS 15以降)
Safariで利用できる翻訳機能は、外国語のWebサイトを日本語に翻訳できる。海外のニュースサイトやショッピングサイトをページのレイアウトを保ったまま翻訳でき、情報収集に便利だ。
■iPhoneで使える翻訳機能3:ライブ翻訳(iOS 26以降、iPhone 15 Pro以降)
ライブ翻訳は、Appleが提供するAIシステム「Apple Intelligence」を活用した最新の翻訳機能。メッセージ、電話、FaceTime、AirPodsの各機能でリアルタイムに会話を翻訳できる。
従来の翻訳機能との最大の違いは、会話の流れを止めることなく、自然なコミュニケーションを実現できる点だ。ただし、ライブ翻訳を使用するには、Apple Intelligenceの対応機種(iPhone 15 Pro/Pro Max以降、iPhone 16シリーズ全機種)である必要がある
参考:iPhoneでライブ翻訳を使う – Apple サポート (日本)
iPhoneライブ翻訳の設定と操作手順

それでは、iPhoneのライブ翻訳の設定方法と操作手順を見ていこう。
■iOSのバージョンと対応機種を確認しApple Intelligenceを設定する
ライブ翻訳は、iOS 26以降、機種はiPhone 15 Pro またはそれ以降のモデルで対応している。どちらの条件もクリアしている場合は、以下の設定でApple Intelligenceを設定しよう。
1.「設定」アプリを開く
2.「Apple IntelligenceとSiri」をタップ
3.「Apple Intelligence」の項目をタップ
4.「Apple Intelligenceをオン(有効)にする」をタップ
5. 利用規約が表示されるので、内容を確認して「同意する」をタップ
6. Appleのサーバーに接続して認証が行われる(Wi-Fi接続が必要)
7. 設定完了後、「言語」の項目で「日本語」が選択されていることを確認
■メッセージ・電話・FaceTimeでのライブ翻訳の操作手順
メッセージアプリは2025年10月時点で、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、中国語(簡体字)に対応している。電話、FaceTime、AirPodsを使用したライブ翻訳は、2025年内に日本語対応予定だ。
参考:iPhoneでメッセージ、通話、会話を翻訳する – Apple サポート (日本)
メッセージアプリでの設定方法(日本語対応済み)
1.メッセージアプリを開き、翻訳したい会話をタップ
2.画面上部の相手の名前(連絡先名)をタップ
3.下にスクロールして「自動的に翻訳」をタップしてオンにする
4.「翻訳元」と「翻訳先」の言語を選択する
この操作により、受信したメッセージは自動的に日本語に翻訳され、日本語で送信したメッセージは相手の言語に翻訳されて届くようになる。
電話アプリでのライブ翻訳(2025年年内日本語対応予定)
1.電話アプリで通常通り電話をかける
2.通話中に画面下部の「その他」ボタンをタップ
3.メニューから「ライブ翻訳」を選択する
4.「翻訳元」と「翻訳先」を選択(初回は言語ダウンロードに数分かかる場合あり)
5.「翻訳を開始」をタップ
この操作で、通話中の音声がリアルタイムで翻訳され、画面にテキストとして表示される。音声での翻訳にも対応しているため、日本語での聞き取りが可能だ。
FaceTimeでのリアルタイム翻訳(2025年年内日本語対応予定)
1.FaceTimeアプリで通常通りビデオ通話を開始
2.通話中に画面上の「その他」ボタンをタップ
3.メニューから「ライブ翻訳」を選択する
4.「翻訳元」と「翻訳先」を選択して「翻訳を開始」をタップ
画面に翻訳されたライブ字幕が表示され、オリジナル音声もそのまま再生されるため、表情やニュアンスを確認しながらコミュニケーションできるようになる。
■AirPodsを使ったライブ翻訳
Appleのワイヤレスイヤホン「AirPods」もライブ翻訳が可能だ。日本語対応はiOS 26.1で予定されており、現在は英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語に対応している。
ライブ翻訳対応機種は、AirPods Pro 2/3、AirPods 4(アクティブノイズキャンセリング対応モデル)の2種類。また、最新のファームウェアにアップデートされている必要がある。
AirPodsのライブ翻訳設定と使用方法
AirPodsを装着した状態で、iPhoneのアクションボタンからライブ翻訳を起動するか、「Hey Siri、ライブ翻訳を開始して」と話しかけると、対面での会話中、相手が話した言葉が自動的に翻訳され、AirPodsを通じて耳元で聞くことができる。
自分が話した内容はiPhone画面に翻訳されたテキストが表示されるため、相手にも見せることが可能だ。対面でのコミュニケーションが多いビジネスパーソンや旅行者に特に便利な機能だろう。
※参考:対面での会話の翻訳を聞く – Apple サポート (日本)
iPhoneのライブ翻訳が使えない場合の対処法
手持ちのiPhoneでライブ翻訳が使えない場合は、以下の対処法を試してみたい。
■Apple Intelligenceの設定確認
「設定」→「Apple IntelligenceとSiri」を開き、Apple Intelligenceがオンになっているかを確認しよう。
■言語設定の確認
「設定」→「一般」→「言語と地域」で、日本語が正しく設定されているかを確認する。また一部のApple Intelligence機能はEU域内では利用できないため、地域が日本に設定されているかも確認しよう。
■ストレージ容量の確認
Apple Intelligenceの利用には、4GB以上の空き容量が必要となる。「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で空き容量を確認し、不足している場合は不要なアプリや写真、ビデオを削除しよう。「その他」のデータが多い場合は、キャッシュクリアも有効だ。
■デバイスの再起動
上記を確認しても問題が解決しない場合はiPhoneを再起動しよう。Apple Intelligence対応機種の再起動方法は、サイドボタンと音量ボタンを同時に長押しし、電源オフスライダーをドラッグする。30秒ほど待ってから再度電源を入れよう。
iPhoneのライブ翻訳の精度が低い・うまく翻訳されない場合の対処法
ライブ翻訳の翻訳精度が低い(うまく翻訳されない)場合は、以下の方法を試したい。
■短文で区切って翻訳する
長文や複雑な文章は翻訳精度が下がる傾向があるため、一文ずつ区切って翻訳すると、より正確な結果を得られる。特に、複数の意味を持つ語句や文章、主語が省略されている日本語の文章は、言葉を補足して翻訳すると精度が向上しやすい。
■専門用語や方言への対応限界
医療、法律、技術系の専門用語や、地域特有の方言は翻訳精度が低くなる場合がある。精密さが要求される場合は、Google翻訳やDeepLなど複数の翻訳サービスで結果を比較すると良いだろう。また、翻訳時に専門分野の辞書を併用することで、専門用語をより正確に理解しやすくなる。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。







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