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iPhone17がついに発表され、買い換えるべきか迷っている人も多いはず。現在、iPhone 14、iPhone 15、iPhone 16を使っているユーザーはたくさんいることでしょう。
iPhone 14が発売されたのが、2022年9月のこと。今から3年前になります。ユーザーの中にはそろそろ買い替えようかと考えている方も多いのでは?
そして、iPhone 15。こちらは2023年9月なので、購入して2年になる、今年、来年には新型に買い替えよう……と思っている人がいるでしょう。
さらに、iPhone 16。昨年登場したばかりなので、まだ買い替えには早いかもしれませんが、新型の性能とどう違うのか、気になっている人もいるはずです。
iPhoneの買い換えを検討するうえで、気になることのひとつがカメラの性能!そこで、花の写真、鉄道の写真、夜景、料理とそれぞれを、iPhone 17と撮り比べてみました。
約40年にわたってトレンドやモノを紹介してきた小学館の雑誌『DIME』のWebマガジン『@DIME』がカメラの性能を徹底検証!iPhone使用歴17年の筆者が、4台まとめて比較します。

ちなみに画像は撮影後の処理をしていません。また、現在のスマホのカメラはAIアプリなどで補正も掛けられますが、レンズやセンサー性能といった根本的な違いを重視してテストしています。

まずは花の近接撮影を試してみた!
最初に花の撮影をしてみました。
屋外でやや日が陰った状態。そしてどれくらい寄った写真が撮影できるか試してみました。
■iPhone 14
後にご紹介するiPhone 15と同様、レンズが斜めに配置されたiPhone 14のカメラ。


日々草は、直径3cmくらいの花をつけていました。iPhone 14で撮影したところ、やや背景がぼけながら、美しく撮影できます。

しかし、寄りのフォーカスには少し甘さが出ます。
■iPhone 15
iPhone 14と同様、レンズを斜めに配したiPhone 15の背面カメラ。


USB-Cに対応したiPhone 15。カメラ側のデザインはiPhone 14とあまり変化を感じませんでしたが、撮影してみたら、明らかに世代が違う仕上がりを感じさせます。
まず、フォーカスがシャープです。その反面、ぼけ感が強く出て、メリハリのある画像が撮れています。

淡い色の表現もしっかりと出ます。葉がやや立体的(くぼんだ感じ)ですが、そこにもフォーカスをしっかり合わせてきています。
■iPhone 16
背面デザインが大きく変わったiPhone 16。カメラコントロールを採用したこともあって、iPhone 15までとは明らかに世代が異なる印象です。


とにかくピントがシャープな印象が強いです。
そして、被写界深度(ピントの奥行)が深めで、ぼかすというよりはピントを回す感じが強かったです。もちろん、ぼけ感は調整できるので、逆にピントが深くとれることが、まず、iPhone 15とは別格という印象です。

マクロでの接写がとにかくすごいです。
この撮影では10cm未満に寄ってもフォーカスが合う印象。
さらに、意外と被写界深度が深く、寄るとピントが一点に集中するというカメラが多い中、フォーカスに自由度があるのは助かります。

そして、被写体まで2cmくらいに寄りましたが、それでもピントが合う。このマクロ性能は驚異です。

淡い色の花弁に寄っても、しっかりフォーカス。ややコントラストが強めですが、日が陰っていてもしっかり色を再現しています。
iPhone 17
デザイン的にはiPhone 16と似たレイアウトにレンズを配した背面カメラを持つiPhone 17。


iPhone 16と比べると、ぼけ感が強調されている印象でした。

驚きのマクロ性能は、iPhone 17でも健在。2cmくらいまで余裕で被写体へ寄れます。近づきすぎて、ボディで太陽光をさえぎられてしまい、画面が暗くなってしまうほどです。
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続いて鉄道の動きを撮影してみた
続いて、動きのある鉄道の画像で被写体ブレはどうか、確認してみました。
撮影したのは河川に掛かる橋脚の上を走るJRの車両です。日没間近の曇天でストロボ無しで撮影するという、かなり厳しい条件で、それぞれの性能を比較してみました。
■iPhone 14

ディスプレイで見たときはかなり鮮明に見えましたが、やや被写体ブレが起きています。さらに、画質も少し荒れた感じがします。
■iPhone 15

iPhone 14の撮影時よりも車両の速度が若干速かったため、被写体ブレがやや強めに出ました。しかし、画質は良好で。荒れた感じはiPhone 14に比べてかなり収まっています。
■iPhone 16

被写体ブレが明らかに収まっています。しかも画質が安定しているのも印象的です。
■iPhone 17

従来カメラより明らかに被写体ブレ、画像荒れが収まっています。

また、彩度もナチュラルな印象。世代が違うことが明らかでした。
さらに夜景の撮影も試してみた
レンズやセンサーの性能差がはっきり出やすい、夜景撮影でも比較してみました。
■iPhone 14


ブレも少なく美しく撮れています。

デジタルズームは最大5倍と、やや弱めです。
■iPhone 15


メインカメラが48MPになりましたが、期待していたほど画質、精細感共に、iPhone 14との大きな差は感じられません。

ただし、iPhone 15から光学2倍ズームがつき、ノーマルと画質が変わらず撮影できるのは大きいです。

またデジタルズームが、iPhone 14の5倍に対して15倍まで寄れる様になっています。
ただし、夜景での精細感には若干の甘さがあります。
■iPhone 16


本体デザインが生まれ変わり、レンズ配置も変更となったiPhone 16。しかし、画質はiPhone 15とあまり大きく変わった印象はありません。

光学2倍での画質もiPhone 15とあまり差が出ません。

15倍のデジタルズームは、精細感が若干上がりましたが、それほどでもありません。
■iPhone 17


iPhone 17は、画質の精度がかなり上がりました。東京タワーの柱の一本一本の精細感が別格です。特に、展望台の上の柱のディテールの細かさに大きな差が出ていることがわかります。

光学2倍ズームでも、シャープさは際立ちます。

15倍のデジタルズームの精細感もかなり改善されています。これなら、夜景でズームも実用になるかな? というレベルになってきました。
最後に料理を撮影してみた
最後に料理の写真をチェックしてみます。お寿司の写真なので、素材のシズル感や赤の色感などに注目してみてください。
■iPhone 14

マグロの赤身のシズル感もでており、おいしそうに撮影できています。
■iPhone 15

iPhone 14に比べて、そこまで大きな差は感じません。
■iPhone 16

ナチュラルな色彩とシズル感は、iPhone 15の比ではありません。マクロ性能があがったことで、寄りの写真は圧倒的。世代がまったく違う印象です。
■iPhone 17

色の出方、雰囲気は iPhone 16を引き継いでいる印象です。また、わざとらしさ(彩度の強調)を抑えたナチュラルな雰囲気ながら、色味がはっきりと出るのは好印象です。
スペックには表記されていない中で、レンズの性能、センサーのチューニングなどで進化したと予測される仕上げりです。
iPhone 14とiPhone 15ユーザーにはiPhone 17への買い替えを強く推奨
ここまで、iPhone 14からiPhone 17までのメインカメラ(背面カメラ)の撮影を比較してきました。
結論として、iPhone 14とiPhone 15のユーザーならiPhone 17への買い替えは、カメラ性能においては大満足のはず。
マクロ性能や精細感は群を抜くものがあるからです。
一方、iPhone 16ユーザーは、ことメインカメラに話を限定すると、買い替えマストと言うほどの圧倒的な差は感じませんでした。
ただし、夜景性能はiPhone 16からiPhone 17で大幅に向上しており、その点は買いと言えそうです。
文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる
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