小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

不動産情報サイトで「中古一戸建て」の問い合わせが多い首都圏の市区町村ランキング、3位横須賀市、2位川口市、1位は?

2025.10.27

長らく続く住宅価格の高騰。首都圏で新築一戸建てや注文住宅を持つのは夢のまた夢…という人も多いだろうが、その一方で、中古一戸建てに希望を見出している人も少なくないだろう。

不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」はこのほど、問合せ数が増加傾向にある首都圏の中古一戸建てを調査した結果を発表した。

首都圏で中古一戸建てへの注目が高まる

LIFULL HOME’Sに掲載された中古一戸建て(築40年未満・敷地面積50m²以上)の問合せ数を調査したところ、2024年の問合せ数は2019年と比較して135.9%となり、大きく増加していた。

中古マンションより割安感のある中古一戸建て!東京都民が周辺3県で中古一戸建てを購入する場合の年収倍率は5~7.7倍に

中古一戸建て・中古マンションともに価格は年々上昇傾向となっている。m²単価で比較すると、2025年(1~8月)の中古一戸建ては平均39.8万円/m²、中古マンションは平均51.9万円/m²で、12.1万円/m²の差があり、中古一戸建てに割安感がある。

また、都道府県ごとの平均掲載価格では、東京都は平均8,219万円、神奈川県は平均3,841万円、千葉県は平均3,739万円、埼玉県は平均2,507万円となった。国税庁「民間給与実態調査」などを基にLIFULL HOME’S総研で算出した東京都民の平均年収は502万円となっており、もし東京都民が神奈川県・千葉県・埼玉県で中古一戸建てを購入した場合の年収倍率は5~7.7倍。ほぼ一般的な倍率で購入できそうだ。

首都圏:中古一戸建てへの問合せ数が多い市区町村ランキング

2025年1-8月における、LIFULL HOME’Sに掲載された首都圏の中古一戸建てへの「問合せ数」を市区町村別に集計した「中古一戸建てへの問合せ数が多い市区町村ランキング」では、「八王子市(東京都)」が1位となった。2位には「川口市(埼玉県)」、3位には「横須賀市(神奈川県)」が続いている。一部を除いて、郊外の市区町村が多くランクインする結果となった。

LIFULL HOME’S総研 中山登志朗氏のコメント

新築住宅の価格上昇は足元でも一向に止まる気配が見られません。円安の進行による資材価格の上昇、建築・運輸関連人件費の高騰、地価の安定的な上昇というコストプッシュが発生。さらに住宅性能も一定の基準に適合していることが義務化され、新築住宅の価格は一戸建て・マンションともに、エリアごとの価格相場が今後も上昇することが想定されます。

また、新築マンションの高騰に連動して、中古マンションの価格も上昇しています。特にコロナ禍前後の5年間に分譲された都心の築浅物件は、エリアによっては分譲当時の2倍程度にまで急騰しているケースもあり、立地条件が良く築浅の中古マンションは相続税対策や投機対象として高額で取引され、また強気の価格設定も手伝って市場価格は首都圏全域で対前年10~20%程度高値での流通が継続しています。

その中で、比較的価格が安定し、問合せ数を大きく伸ばしているのが中古一戸建てです。中古一戸建ては近郊~郊外のベッドタウンに多く、エリア特性として流通価格が上がりにくいため経済的負荷が低いことや、近年「安心R住宅」などの品質を担保する仕組みができたほか、買取再販物件が増加していることで “不安・汚い・わからない”といった漠然とした負のイメージが軽減・解消されて、購入に関する心理的ハードルが下がっていること、などが要因として挙げられます。

上記データの通り、東京都の中古一戸建て価格は8,219万円と高額ですが、周辺3県の価格は2,000~3,000万円台にとどまっており、1,000万円前後の本格的なリフォームや断熱改修を施しても十分に購入可能な価格帯で販売されています。また、東京都の推計年収で換算すると、神奈川県、千葉県では7倍強、埼玉県では5倍の年収倍率で購入可能なため、都内から周辺エリアでの住宅購入に切り替える方が増えるのも当然の成り行きといえます。

首都圏では新築&中古マンションの価格高騰にあわせて新築一戸建ての価格も上昇しています。現状でも比較的安価に購入可能で、物件数も豊富、そしてリフォームによる可変性も高い中古一戸建てに実需の視線が注がれています。

●プロフィール

LIFULL HOME’S総研 副所長/チーフアナリスト
中山 登志朗氏
出版社を経て、 1998年から不動産調査会社にて不動産マーケット分析、知見提供業務を担当。不動産市況分析の専門家としてテレビ、新聞、雑誌、ウェブサイトなどメディアへのコメント提供、寄稿、出演を行うほか、年間多数の不動産市況セミナーで講演。2014年9月にLIFULL HOME’S総研副所長に就任。国土交通省、経済産業省、東京都などの審議会委員などを歴任。(一社)安心ストック住宅推進協会理事。

出典元:LIFULL HOME’S

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年10月16日(木) 発売

DIME最新号は、「2025ヒット商品総決算」特集&「攻殻機動隊」映像化30周年大特集!今年話題を集めたヒット商品をどこよりも早く徹底解剖。DIMEでしか手に入らない「攻殻機動隊」オリジナルカレンダーが特別付録に付いてくる!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。