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食欲の秋で、物価高の今、小麦粉主体の「粉もん」料理が人気。
特に筆者が住む関西は、粉もん文化が豊か。お好み焼きを筆頭に、たこ焼き、イカ焼きなど、安くておいしい小麦粉料理が日常の食卓をにぎわす。ただ、調理にはちょっと手間がかかるのが玉に瑕。
そこで今回は、この課題を解決してくれる調理家電を紹介しよう。品名は、『回転羽つき屋台焼き「ぐるり庵」』。
家電メーカーのサンコーの新製品で、タコ焼き、タイ焼き、大判焼き、大阪焼きなどがさっと作れてしまうという注目の一品だ。

回転させてムラなく加熱し丸いタコ焼きに
本製品は、幅が約45cmの加熱器具本体、3種類の金属プレート、プラ製の受け皿1枚からなる。片方の端のハンドルをつかんで、本体のカバー(ふた)を引き上げると、2枚のプレートが上下に見える。両カバーの内部にヒーターがあり、これが具材を入れたプレートを200~240℃で加熱するという仕組み。

さっそくタコ焼きを作ってみよう。購入時は、タイ焼きのプレートがカバーに装着されているので、これを取り外してタコ焼き用のプレートと替える。

また、初めて使用する前に空焼きをする必要がある。これは焦げつきにくくするための処置で、プレートは空の状態で4分間の予熱と、5分間の加熱を行えばOK。予熱はスイッチを入れれば開始され、その間は予熱ランプが点灯する。4分経って消灯すれば、予熱終了である。また、何を作る場合でも、その都度予熱が必要な点に注意。
予熱が終わったら、準備しておいたタコ焼きの材料を下側のプレートに入れる。1回の調理で12個のタコ焼きが作れる(タコ焼き粉は50gほど使用)。

上のカバーを下ろして、加熱スタート。しばらくすると、カバーの隙間から蒸気が出てくるが問題ではない。1~2分ごとハンドルを持って本体をくるりと180度回転させる。これによって材料がムラなく加熱されるとともに、球体を形作る。この回転は一気に行うのがコツ。ゆっくりだと、水分が隙間からこぼれてしまう。この作業を、タコ焼きができあがる5分経つまで繰り返す。

できあがりがこちら。


少しひしゃげ気味だが、これは材料が少なかったせいかもしれない。サンコーの公式YouTubeチャンネルを見ると、穴からあふれるほど材料を入れている。このくらいの豪快さがあったほうがよさそうだ。
形の良いタイ焼きも一発でできる
次はタイ焼きにチャレンジ。要領はタコ焼きと同じで、プレートに材料を入れて加熱するだけ。

できあがりがこちら。


わりとしっかりタイの形と模様になっていて、初めてながらうまくできたと思う。できたてだけあって味もGood。
このあと、何度かタコ焼きとタイ焼きを作ってみたが、いくつかコツがあるのがわかった。タコ焼きについては、球体のボリューム感を出すには、タコ焼き粉に混ぜる水はやや少なめにし、前述したとおりプレートからはみ出るくらい入れる。
そして、焼く前に刷毛でプレートに薄く植物油を塗っておくと、カリっと仕上がる。タイ焼きは、プレートからはみ出さなくてもボリューム感は出るが、羽つきが好みであれば多めに入れると良い。
また、予熱終了や回転のタイミングでアラームが鳴る仕様ではないので、手元にスマホを置いてアラームを設定したほうがベターだろう。
いずれにしても、調理器具自体を回転させることで、素早く、ムラなく、手間なく焼き上げるというコンセプトは秀逸。粉もん好きなら、一家に一台あってもいいおすすめの品だと思う。
なお、『回転羽つき屋台焼き「ぐるり庵」』は、サンコーの直営店舗、取扱実店舗、公式オンラインショップ、楽天市場等にて販売中。価格は12,800円となる。
・サンコー公式サイト(販売ページ):https://www.thanko.jp/view/item/000000004739
撮影・文/鈴木拓也
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