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口に対する健康意識が高い「健口県」ランキング、3位奈良県、2位東京都、1位は?

2025.10.24

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動にみられるように、葉の健康は長生きをするうえで重要な要素だ。

そこでSCOグループは、いきいきと105年活きるために必要な「お口の健康」についての意識向上を目的として「お口や生活習慣などに関する意識調査」の結果などのデータをポイント化し、各都道府県でランキング化したので詳細をお伝えしよう。

健口県ランキングトップは「群馬県」!ワーストは「青森県」

群馬県は定期的な歯科受診(63.3%)やフロス使用率(68.4%)が全国トップであり、「予防」意識が非常に強く、喫煙・飲酒・就寝前飲食など、口腔環境悪化リスクにつながる習慣が全国平均よりも低い傾向にあった。

また、口臭や歯ぐき出血など自覚症状が少なく、セルフケア+プロケアの両立で満足度が高いといえる。

青森県は「喫煙率」「飲酒率」「就寝前の飲食」「口臭」「口元の見た目(不満)」といった点においてすべてワースト1であり、特に「喫煙率」は34.8%と全国平均(15.9%)を大きく上回ったことが今回のランキングに影響を及ぼしていた。

日頃の歯みがき習慣やデンタルフロスの使用状況

全体的に9割以上が「毎日みがく」と回答。一方で、福島県では1割が「ほとんどみがかない」と回答するなど、日々のケアをしていない人が一定数いることも判明。

アメリカの歯周病学会が1998年に発表したキャッチコピー「Floss or Die」にもあるように、フロスの使用は日頃の口腔ケアに欠かせない。

しかしながら、「毎日使用している」人は全体でも3割程度と、高くないことがわかった。毎日~月に数回使用者を足しあげると、群馬県が最も多く(68.4%)、三重県が最も低い(43.8%)結果に。

■長谷川みらい歯科・矯正歯科 院長 長谷川雄一先生コメント

毎日歯をみがくことは当たり前である中、ほとんどみがかないという人が想定よりも多い印象を受けました。

このような口腔疾患に対してハイリスクの方へのアプローチは難しいのですが、情報発信などを通じて啓発を行うことで、予防先進国のように歯をみがくことが「当たり前」の世の中にしていきたいです。

歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間清掃器具を使用している人は昔と比較すると圧倒的に増えています。使用率が歯みがきと同等程度になることが理想的です。

フッ化物洗口については、意外に実施率が高い傾向にあります。「フッ化物洗口液」は歯科医院で販売されているものが推奨されますが、それよりも重要なのが「歯磨剤のフッ化物濃度」です。

「フッ化物」に対する理解を深めていただき、歯磨剤を正しく使用することで、むし歯を防ぐことが肝要です。

歯ブラシは毎日使用するとそれだけ細菌も付着します。1か月に1回程度の交換を周知することが必要です。

「5年以上行っていない」人が全国で29.0%!?歯科医院への通院状況

歯科メインテナンスへの通院(通っている+行くようにしている)は全国平均で51.3%。最も多かったのは群馬県(63.3%)であった。

特筆すべきは、「5年以上行っていない」人が全国で29.0%もいること。歯科メインテナンスは、2~3か月に一度の定期受診が望ましい※とされる中、これだけの年数歯科医院に行っていない人がいることは、沈黙の病気といわれる歯周病などが放置され、静かに重症化している可能性が示唆される。

※:P. AXELSSON AND J. LINDHE(Journal of Clinical Periodontology 2004: 31: 749-757)

■長谷川先生コメント

歯科メインテナンスの通院は予防先進国であれば8割は超えているといわれています。健康を維持するためには、症状が無い時にこそ歯科医院に通うことがベストです。

ただ、受け皿となる歯科医院側のキャパシティの問題も依然として懸念されます。通院率の向上とともに、昨今の歯科衛生士不足などの課題も解決していく必要があります。

就寝前の飲食の有無や喫煙飲酒など生活習慣

「現在も吸っている」率は全国で15.9%。その倍近く上回ったのが、青森県(34.8%)であった。全体ランキングで順位を下げた大きな要因の1つといえる。

「毎日飲む」+「週に数回飲む」の全国平均は30.5%。中でも青森県は41.3%と高い結果となった。喫煙習慣に加え、口腔内、ひいては全身の健康への影響が懸念される。

「よくある」+「ときどきある」と回答した全国平均は33.1%。特に青森県は48.9%と全国平均よりも15ポイント以上上回っていた。

■長谷川先生コメント

喫煙は血管収縮や白血球機能の低下などにより免疫力が落ち、口腔内の細菌バランスが崩れます。その結果、歯周病リスクが高まり、心肺機能にとどまらず口腔の健康にも悪影響を及ぼします。

人は目先の欲求に流されがちですが、長期的に見れば「健康でいること」に勝るものはありません。

これらのデータがより多くの方に届き、口腔内の健康維持や生活習慣の改善が、全身疾患の予防につながることの理解が進むことを期待します。また、医療者サイドも、疾患の治療だけにとどまらず、より一層の「予防」の実践と啓発に努めることが急務といえます。

全身と口腔内の健康状態の満足度

「やや不満」+「非常に不満」と回答した人は全国平均で30.4%。島根県や静岡県では10ポイント以上上回ってた。

自身の健康を10~0で示す設問では、全国平均値は5.7という結果に。都道府県単位でも大きな差異は無く、最大値は愛知県(6.2)と0.5ポイント差であった。

調査概要
調査対象:47都道府県の20代~60代の男女
調査人数:4,515人(※有効回答数、各都道府県100名となるようウエイトバック集計を実施)
調査期間:2025年9月9日~10日
調査方法:インターネット調査
調査会社:クロス・マーケティング「QiQUMO」
調査監修:長谷川みらい歯科・矯正歯科 院長 長谷川雄一先生

関連情報
https://oral-life.jp/project/

構成/Ara

昭和63年生まれ。最新のトレンドを横断的に紹介するオールラウンド系ライター。編集プロダクションでの書籍制作や、男性向け美容・健康WEBマガジンでのライター経験を経て、現在は最新ファッションアイテムを中心に執筆活動を展開中。

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