自ら声をかけてオファーも ご縁とタイミングで繋がっていく人の輪
タレントであり起業家としても活動するRIKACOさん。9月27日と28日の2日間にわたり、自身が主催するイベント「LOVE GIVES LOVE Gathering(ラブ ギブス ラブ ギャザリング)vol.3」を東京・北青山のワールド北青山ビルで開催した。
RIKACOさんは2020年に、「より良い社会と自然環境を保ち続けること」を目指し、ライフスタイルブランド「LOVE GIVES LOVE(ラブ ギブス ラブ)」をプロデュース。未来の世代のために「今、私ができること」に取り組み、ウェルビーイングな生き方を提案している。そんなRIKACOさんが主催する「LOVE GIVES LOVE Gathering vol.3」は、『Self LOVE』がコンセプト。3回目の開催となる今回は「Be You. Be Well. Be Loved. (自分らしく、健やかに、愛されて)」をテーマに掲げ、会場にはビューティー、ヘルスケア、ライフスタイル、フェムケア、コスメ、スキンケア、ジュエリーなど、アースフレンドリーかつ”女性のエンパワーメント”を支える約40のブランドが集結した。
今回DIME WELLBEINGでは、ウェルビーイングな活動を実践するRIKACOさんにインタビュー。「LOVE GIVES LOVE Gathering vol.3」にこめた思いや、ウェルビーイングにつながる『セルフラブ』を広めていくために企画していることなどを語ってくれた。
――今年で3回目となる「LOVE GIVES LOVE Gathering」。振り返っていかがでしたか。
RIKACOさん(以下、RIKACO)「そうですね。手探り状態でまだ安定していないので、自分が思う方向に行けているかどうかはまだ模索しているところ。でも去年より少しは前進できているかなと思います。去年は『ボーダレス』をテーマに、ワンちゃん(犬)の譲渡会のイベントをやりました。今年は“女性のエンパワーメント”を掲げて、『女性が女性らしく生きていける世の中になったらいいな』という思いで進めました。出展者さんも女性メインのブランドさんが多かった印象です。また、今回は初めての試みでチャリティーライブも行いました」
――会場の15階に設置されたフード&ドリンクラウンジで、特別ゲストを招いてライブを開催されていましたね。音楽もイベントに取り入れた形です。
RIKACO「その場所も、どのくらい人が入るのかが手探り状態だったので、60人を限定にさせていただきました。もともと、音楽や食をビューティーと繋げられるイベントやフェスを将来的にできたらうれしいなと思っていたので、ちょっとテストしながら前進していこうと思い、今年はライブを試みました。フードにしてもすごくメジャーなブランドさんが協力してくださり、本当にありがたくて。感謝しています」
――RIKACOさんの「LOVE GIVES LOVE」ともコラボされているフェムテックウェアブランドの「+FT SUPREME.LA.LA.」の担当者さんは、「RIKACOさんご本人から直接お声がけいただいた」と話していました。出展企業さんはRIKACOさん自らオファーされているのですか。
RIKACO「すべてを1人で探して声をかけるのは無理だけど、本当にタイミングですね。それから仲間を通じて広がっていくという感じです。今年も私が直接声をかけたところが何社かあります。やっぱり『地球に良い』というキーワードがあるので、そこを害しているブランドさんでなければ、ウェルカムです」
――タイミングやご縁で広がっていくのですね。
RIKACO「実は、今回の『LOVE GIVES LOVE』の収益の一部は、長野県の軽井沢にある養護施設に寄付します。女性のために役立つ団体に寄付したいとずっと思っていて、私が直接お渡ししに行きます。そのきっかけも、タイミングやご縁なんです。たまたま別のお仕事で軽井沢の『ホテルインディゴ軽井沢』に宿泊した時、とっても雰囲気が良くて、『LOVE GIVES LOVE』のプロダクトがぴったりだなと思ったんです。私はどこに泊まりに行っても自分のプロダクトは全部持ち歩いて、その時の気分や場所で使うとどうなるのかをテストしているんです。インディゴさんはプロダクトと空間がすごくぴったり合ったんです。そこで支配人の高良真理さんに、『15分だけお話させてもらってもいいですか?』と声をかけました」
――ここでもRIKACOさんから声をかけたのですね。
RIKACO「高良さんは、アメリカの大手旅行専門誌『Travel+Leisure』が選ぶ『Travel + Leisure Luxury Awards Asia Pacific』の『Hotel General Managers』部門で、アジア太平洋地域トップクラスとなる2位に選ばれた方で、お若いのにいろいろ経験されている。実は私のプロダクトは長野の工場で作っているので全てが繋がると思って、高良さんにプロダクトの説明をしました。そうしたら高良さんもちょうど、スイートルームに入れるスキンプロダクトを探していたんです! とてもぴったりなので『すぐ入れましょう!』と即答いただいて、意気投合しました」
――本当にご縁とタイミングですね!
RIKACO「私は営業をすると思って泊まりに行ったわけじゃなかったけど、勇気を持ってセールスしたら認めてもらえたんです。『LOVE GIVES LOVE』を立ち上げて1年ぐらいの時から、『自分のブランドのプロダクトをホテルに導入したい』という夢も持っていました。過去にいろいろと営業もしてきたけど断られて、諦めかけていたら、インディゴさんに認めてもらえて、10月1日から『LOVE GIVES LOVE』を導入しています。そんな中で、『LOVE GIVES LOVE Gathering』の収益の寄付先を探していることを高良さんにご相談したら、インディゴさんが何度も足を運んで協力しているという軽井沢の養護施設を紹介してくださったんです」
――寄付先もご縁でつながったのですね。
RIKACO「インディゴさんから、『大きなムーブメントじゃなくても、目に見えるところの方がいいんじゃないですか』とアドバイスいただいて。その施設では、ご家庭の都合でお母さんやお父さんに育てられてない子どもたちが、50人ぐらいで生活しています。私もご縁だから一緒にやっていけたらいいなと思って、まず第一歩として、直接施設に収益の一部を届けに行こうと思っています」
「知名度があっても集客は難しい」―それでも「人のために何ができるか」を考える
――自身のブランドや『LOVE GIVES LOVE Gathering』に込める思いを教えてください。
RIKACO「ブランドさんと私、そして『LOVE GIVES LOVE』が一緒になってゴールを掲げていく形をもっと明確にしなきゃいけないなと思っています。全然、完璧な形じゃないし、まだまだできていないこともあったりして、反省することはたくさんある。でも、まずは『手探り状態でもやってみる』というそのパワーが、今回のエンパワーメントに繋がってくれたらいいなと思います。スタッフが大勢いるわけでもないから、ほぼ自分で動かしていて、フォローしてくださる方が2名。皆さんも手伝ってくれる。本当にどんどん雪だるまみたいに膨れていったのが、今回のイベントなんですよね。私自身、去年のイベント企画も本当に大変だったのですが、企画サイドのスタッフが『女性を元気にするためにやりましょう!』と言ってくれて、その思いに応えてやっています」
――企画するにあたって、大変な部分もたくさんあるのですね。
RIKACO「実のところ、ブランドを集めるのもめちゃくちゃ大変なんですよ! そして全てをまとめるのも、結構なエネルギーやパワーを使います。ライブ開催にしても、自分でアーティストにアプローチしに行く必要がありますし、リアルな面でいうとお金も集めないといけない。会社の収益を考えたら、もっと効率の良い稼ぎ方は他にもあるわけです。でも、『形に残していく』『人のためにちょっとだけでも何ができるか』を考えて、人と人との繋がりを大事にしていきたい。まだ全然できていないですが、ちょっとずつ進んでいるのかなと思います。本当に、“思い”ですよね」
――モデルやタレントとして知名度が高いRIKACOさんでも、出展企業や集客が難しいというのは意外でした。
RIKACO「難しいです! 常々思うのですが、知名度やフォロワー数は、確かに(人気を)証明されていることではあるけど、宣伝は『どう人に伝えるか』がすごく大事じゃないですか。だから知名度があったとしても、人にどう届くか、人が集まるかは簡単ではないし、実際は難しいです。私たちは今の段階では、自分で営業して仲間内で集めている部分もあります。ブランドさんを探したはいいけど、お客さんが全然集まらないとなったら、それは主催として詐欺になってしまう。『人を集めなきゃいけない』『お客さまに楽しんでもらわなきゃいけない』『ブランドさんに満足してもらわなきゃいけない』という3つのプレッシャーがすごくありました。だから次のテーマとしては、人を集める部分に広告代理店などのプロを入れてブランドさんを集めてもらうとか、そのあたりも考えていかないといけないと思っています」
「セルフラブ―どうしたら自分を愛していけるか」を手助けしていく
――今後も人々にウェルビーイングを伝えていくために、どんなことをしていきたいですか。
RIKACO「そんなに大げさなことはないんだけど、ウェルビーイングって“自分の基準”で、『自分の心と体が健康かどうか』ということだと思うんです。ジャンクフードがすごく好きで、それを食べて幸せな人が『ウェルビーイングじゃないのか』というと、そんなこともない。それは“人それぞれ”でいいと思っていて。自分を理解して『心と体が健康でいられるようになる』ために大切なのは、やはり『セルフラブ』なんじゃないかと思います。もちろん、『セルフラブ』と言われても、どういう風に自分を愛していけばいいかわからない人がたくさんいるから、『セルフラブ』をテーマにワークショップも開催するんです。そのテキストを作っている中で、自分でもすごく発見がありました」
――新たに発見されたということですか?
RIKACO「そうです。例えば、『ここ数日間で、自分への褒め言葉って何ですか?』と聞かれても、出てこないじゃないですか。でもそういうこと問われると、自分を褒める言葉を考えるでしょ? 例えば『自分にとって幸せだった時間はどういう時間?』と聞かれて、どう答えますか? 大げさなことを答えようと思っちゃうんだけど、『お風呂に入って深呼吸した瞬間がすごい気持ち良かった』というような、小さいことでもいいのね」
――身近なところにある幸せを見つける作業ですね。
RIKACO「そういう発見をしていきながら、自分を育てたり愛したりしていくことが、結局は最終的にウェルビーイングに繋がっていくと思うんです。『セルフラブ』を大切に、『どうしたら自分を愛していけるか』ということが大きなテーマなので、私はその手助けをこれからしていきたいと思っています」
――最近では静岡県・熱海市にスタジオやセカンドハウスを持ち、YouTubeチャンネル『RIKACO LIFE』で自身のライフスタイルも公開されています。熱海を新たな地に選ばれた理由は。
RIKACO「これも本当にご縁で、たまたまなんです。スタジオを持ちたいと思っていた時に、たまたま繋がる人たちがいて、熱海の良い物件を安く貸していただけることになり、思い切って飛び込んでみました。5階建てのビルで、2階から5階までほとんどウェルネスがテーマになっているブティックホテルのような物件です。温泉も出る民宿なんですよ。自分の夢の中のひとつに、『泊まれる場所と、私のセルフラブの講座ができる場所をくっつけたい』というのがあるので、その1歩を始めるにはすごくいい場所です。少し山を登っていけば無農薬の農家さんがいて畑もできるし、ビルの中で温泉にも入れる。だから週末のデトックスに使ってもらえたり、セルフラブの講座を受けながらステイしてもらったり、いろいろな提案ができる場所です」
――夢が広がりますね。
RIKACO「とてもワクワクはしていますが、人が本当に来てくれるかどうかは分からない(笑)。また新しいことを始めちゃって、自分で安定を崩す、みたいなことを繰り返していますね。お金が貯まっては使って、貯まっては使ってを繰り返して新しいことしているから、いつ落ち着くんですかね(笑)」
ウェルビーイング、そしてセルフラブを人々に広めていくためのRIKACOさんの挑戦は、これからも続いていく。
イベント詳細
【LOVE GIVES LOVE セルフラブセッション】
「もう頑張りすぎない!心をゆるめるセルフラブセッション」をテーマに、セルフラブを実践するワークショップを東京・渋谷のギャラリーで開催。RIKACOの実体験から考案されたオリジナルメソッドをレクチャーする。
・セッション内容
セルフラブとは何か?
セルフラブを考える時間
セルフラブの実践ワーク
自分に優しくできる呼吸法
◎詳細
(1)10/26 (日)13:30-15:00
(2)10/28(火) 13:30-15:00
費用:¥13000(税込)
場所:東京都渋谷区神南1-1-1 YOYOGI Park[&102]
申し込みはこちらから→https://love-gives-love.com/products/self-love-session-vol1
※各回、女性限定16名
【LOVE GIVES LOVE熱海オープニングイベント】
熱海駅近郊に新たにオープンするLOVE GIVES LOVE『HEAVENLY BLUE SHORE』を記念し、ショッピングイベントとRIKACOとのオフ会を開催。『HEAVENLY BLUE SHORE』自然や空のエネルギーが優しく降り注ぐような癒しの場所。ショッピングイベントでは
LOVE GIVES LOVEのアイテムから特別にオーダーした、RIKACOが大好きなオリジナルフレイバーコーヒーやオープン記念グッズを数量限定で販売する。オフ会では”衣食住”をテーマに、RIKACOの日々のライフスタイルをHappyにするコツを語る。
◎詳細
(1)11/15 (土)
[10:30-14:00]ショッピングイベント
[15:00-17:00]トーク&スイーツ!オフ会
(2)11/16(日)
[10:30-14:00]ショッピングイベント
[15:00-17:00]トーク&スイーツ!オフ会
※オフ会後18時まで買い物可能
場所:静岡県熱海市咲見町2−1 1F
HEAVENLY BLUE SHORE by LOVE GIVES LOVE
※オフ会は満員になっていますが、ショッピングは可能です。
取材・文/コティマム







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