感染症対策が水道水でできちゃうの…?
気温の変化が激しいせいか、それとも過労や疲労のせいか、最近めっぽう体が弱い。すぐに風邪をひいて医者にかかるようになった。保育園に通う息子も、すぐに風邪をもらってくる。噂に聞いてはいたが、想像以上だ。
締め切りに追われる毎日を過ごしているので、体調不良で1日でも稼働日を奪われるのは正直辛い。でも体も辛い、というわけで後日の自分にタスクをのせるわけだが、そうするとまた疲労が溜まって免疫が落ちて…と悪循環である。
手洗いうがい、マスクなどは基本として、もっと対策をしておきたい。そこで、「水道水で空気中のウイルスを99.9%以上除去する」と謳う「moya」を試すことにした。
見た目はスタイリッシュな空気清浄機といった感じ。「99.9%以上」などと言われると、穿った見方をついしてしまうのだが、果たして使用感はどうだろう。
ゼネコン・安藤ハザマの技術研究所が共同研究開発
試したのは小型モデルの「moya Craft(6万9800円)」。水道水をタンクに注ぎ入れて電源をオンにするだけで、空気中のウイルスを減らしてくれるらしい(しかも加湿モードも搭載)。
その仕組みについてメーカーは、「水道水を注ぐだけで高純度の純水を生成し、0.05~0.5μmの微細なミストを空間に届けます。浮遊ウイルスを99.9%減少性能に加え、高いデザイン性と静音性を併せ持っています」としている。
繰り返すが、「本当に?」と疑いたくなる。なお、この計測は安藤ハザマ技術研究所で行われ、JEMA【一般社団法人 日本電機工業会】の附属書Dの基準に準拠しているという。

3つのユニットでできたシンプルな構造
さて、moya Craft本体を詳しく見ていこう。シンプルなシルバーの筒状というのは先に触れたとおりだが、ユニットが少なく、ユーザフレンドリーなのもmoya Craftのいいところ。
本体、フィルタ(IonCellカートリッジ for moya Craft)、水のタンク、と大きく3つのユニットに分かれるだけだ(厳密には上蓋と排水溝の蓋もある)。
なお、IonCellカートリッジ for moya Craftは長くとも6カ月を目安に交換することが推奨されている。価格は6930円。
天面の蓋は1枚のステンレスプレートだ。本体の上に置いたときは指で押すことで簡単に取り外せる。しかし、うっかり床などに置くと取るのがなかなか大変なので注意したい。
ちなみに、ステンレス素材のボディは静音性にも貢献している。特許構造も相まって、その騒音は約32dB。これは「ささやき声」程度の音量なので、寝室に置いても快適に使用可能だ。
アプリで細かなコントロールも
moya Craftは、吸水して電源を入れるだけでも使えるが、スマホアプリとの連携による細かなコントロールにも対応する。部屋の広さを指定し、モードを選べば、その空間に最適化。水もIonCellカートリッジ for moya Craftの無駄な消耗もなくなるはずだ。
曜日や時間などのスケジュール設定もできるので、たとえば睡眠中、あるいは帰宅の少し前から稼働するようにしておくと、より効果的な活用ができるだろう。
設計から生産に至るまで、すべて日本で行われているのも注目。昨今、電化製品で日本生産というのも珍しい。メーカーの「目に見えない空気を整えるものだからこそ、細やかな気配りと誠実なものづくりを大切に」という哲学からくるスタイルだ。
moya Craftを使い始めて、「すっかり元気になりました!」とか「毎日快調です!」とか、当然ながらそういった目に見えた効果が出るデバイスではない。この冬を通して筆者の体調不良率をどれだけ減らせるかによって、以降の評価を決めていきたい。
しかし一方で、使用感やデザイン性は現在時点で太鼓判を押す。空気清浄機や加湿器の買い替えを検討している人にとって、有料くな新強い選択肢が登場したのは間違いない。
製品貸与●プルガティオ
文/関口大起(https://x.com/t_sekiguchi_)







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