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11月の天気と商品需要予報、寒気が入るタイミングで冬物商品が急伸する可能性

2025.10.23

ウェザーニューズから、2026年2月までの天気傾向と商品需要を予想した「秋冬の小売需要傾向2025」が発表された。

それによれば、11月は全国の広い範囲で平年よりもあたたかい秋になる予想だが、寒気が流れ込むタイミングで季節は一気に進んで冬に向かうという。

この冬(12〜2月)は、北〜東日本では暖冬傾向だが、西ほど寒気が流入しやすく、西日本と沖縄・奄美では平年通りの寒さになりそう。同社では北・東日本の初雪は平年並~遅い、西日本は概ね平年並と見込んでおり、寒さのピークは1月下旬~2月上旬と予想している。

以下、概要を同社リリースをベースにお伝えする。

秋冬の気温傾向

■秋:11月は比較的あたたかいが、寒気流入のタイミングで北日本を中心に平年並の寒さに

10月の気温は広い範囲で平年より高い傾向だが、北日本では10月下旬の気温が平年並〜低い時期があり、気温差が大きくなりそうだ。11月の気温は北日本では平年並〜高い、東日本では平年より高い、西日本では平年よりやや高い〜高い見込み。

地球温暖化の影響で北半球全体の気温は平年より高くなる見込み。偏西風は全般的に平年より北を流れやすい状況になるが、偏西風が大きく蛇行するタイミングでは、北日本を中心に寒気が入りやすくなりそうだ。

したがって、11月は広い範囲で平年よりあたたかい秋になる予想だが、北日本では平年並の寒さの時期もあり、各地、寒気が入るタイミングで季節が一気に進む可能性がある。

■冬:北〜東日本は暖冬傾向、西日本は平年並の寒さの予想

冬(12〜2月)の気温は、北日本では平年よりやや高い〜高い、東日本では平年並〜高い予想で、暖冬傾向になりそうだ。一方、西日本と沖縄・奄美では平年並の寒さの見込み。寒さのピークは1月下旬~2月上旬の予想だ。

冬も引き続き北半球全体の気温が平年より高い状況で、偏西風は平年よりも北を流れやすい状態が継続するものの(1)、1月にかけて(冬前半)はラニーニャ気味の海面水温分布の影響(2)で、熱帯の対流活動が平年より西で活発になる予想となっている(3)。

このため、1月にかけて中国内陸の偏西風は平年よりも北を流れやすく(4)、日本付近で平年より南に蛇行しやすい時期がある見込み(5)。この偏西風の蛇行により日本付近に平年より強い寒気が入る可能性がある。

1月以降は段々と熱帯の対流活動の中心が東(フィリピンの東海上)へシフトするため(6)、日本付近での偏西風の南への蛇行は弱まり、平年並の位置を流れる見込みだ(7)。このため、西日本を中心に平年並の強さの寒気が入りやすい予想となっている。

降雪・降水傾向

10月下旬は全国的に天気が周期的に変化するが、太平洋側は前線の影響を受けて天気がぐずつく時期がありそうだ。また、一時的に冬型の気圧配置になることも影響して、降水量は北日本で平年並、東〜西日本と沖縄・奄美では平年より多くなるだろう。

11月も天気は周期変化し、冬型の気圧配置になる日もあるが、低気圧や湿った空気の影響を受けやすい傾向にある。このため、降水量は北~西日本の日本海側では平年並、太平洋側や沖縄・奄美では平年並か多い予想だ。

12〜2月は西日本を中心に平年並の寒気が入りやすく、北では平年より寒気が弱まるため、北・東日本の初雪は平年並~遅い、西日本の初雪は概ね平年並となりそう。

ただ、北日本では低気圧の影響を受けやすい時期があることや、日本海の海面水温が平年より高い予想のため、山陰以北の日本海側では降雪量が平年並〜多くなりそうだ。

日本海側では強雪や大雪のおそれもあるため、雪への備えを十分にしていただきたい。一方、北日本の太平洋側の降雪量は平年並〜少ない、東〜西日本の太平洋側と九州北部では平年並と予想される。

南岸低気圧の通過頻度も平年並かやや少ない傾向。寒気の南下するタイミング次第では、関東甲信や東北太平洋側で積雪や大雪の可能性もあるので注意が必要だ。

10〜2月のエリア別気象見解

■北日本(北海道・東北)

・10月下旬:平年並〜低い
・11月:平年並〜高い
・12〜2月:やや高い~高い

<10月下旬>
北海道では道北を中心に雪の降る可能性がある。東北は天気が数日周期で変わる。気温は平年より低い時期があり、一気に季節が進みそうだ。標高の高いところや、北のエリアから段々と秋が深まっていくだろう。朝晩は冷えて一日の寒暖差も大きくなるため、ストールなどの小物アイテムを活用して、体感温度の調整に努めたい。

<11月>
天気は周期的に変わり、日本海側は次第に曇りや雨、雪の日が多くなる。気温は平年並〜高い予想で、昼間は寒さが控えめとなる日も。ただ朝晩を中心にグッと冷え込んで、冬用アウターが活躍する日もありそうだ。

<12〜2月>
今冬は平年より寒気が弱いものの、日本海側を中心に大雪や強雪、暴風雪になる日がある見込みのため、十分な備えが必要だ。また、寒気が流れ込むタイミング次第では、南岸低気圧の影響で、東北太平洋側でも積雪や大雪になる可能性がある。気温は平年よりやや高い~高い予想で、寒さのピークは1月下旬~2月上旬の見込み。

■東日本(関東甲信・北陸・東海)

・10月下旬:平年並~高い
・11月:高い
・12〜2月:平年並~高い

<10月下旬>
東日本の天気は周期変化するが、雲が広がりやすい時期がある。気温は平年並に下がる時期があるため、寒暖差に注意して服装で上手に調節していただきたい。野山も段々と秋めいて、早くなった夕暮れとともに秋の到来を感じそうだ。

<11月>
太平洋側は天気は周期的に変わるものの、前半は晴れる日の多い時期がある。日本海側は前半は天気が周期的に変わるものの、後半は曇りや雨の日が多くなる見込み。気温は平年より高い予想だ。昼間は暖かくても朝晩はグッと冷えるため、上着やストールなどの小物で上手に体感温度の調節をお願いしたい。

<12〜2月>
今冬は寒気が平年並か平年より弱いものの、日本海側では雪が強く降る日がある見込みのため、十分な備えが必要。また、寒気が流れ込むタイミング次第では、南岸低気圧の影響で、関東で積雪や大雪になる可能性がある。気温は平年並~高い予想で、寒さのピークは1月下旬~2月上旬となるだろう。

■西日本(近畿・中国・四国・九州)

・10月下旬:平年並~やや高い
・11月:やや高い~高い
・12〜2月:平年並(九州南部では平年よりやや低い時期がある)

<10月下旬>
天気は周期変化する。ただ、段々と朝晩を中心に冷える日が増えるため、一日の寒暖差に注意して服装で上手に調節していただきたい。野山も段々と秋めいて、早くなった夕暮れとともに秋の到来を実感できそうだ。

<11月>
天気は周期的に変わるものの、前半は晴れる日の多い時期がある。気温は平年よりやや高い~高い予想。昼間は暖かく過ごしやすい体感でも朝晩はグッと冷えるため、上着やストールなどの小物で上手に体感温度の調節をしてほしい。紅葉前線は南下して市街地でも紅葉狩りが楽しめるようになるだろう。

<12〜2月>
今冬は平年並の寒気が入りやすい見込みで、日本海側の降雪量は平年並か多い予想だ。気温は平年並の予想で、九州南部では平年よりやや低い時期がありそう。寒さのピークは1月下旬~2月上旬の見込みだ。

■沖縄・奄美

・10月下旬:高い
・11月:高い
・12〜2月:平年並

<10月下旬>
天気は曇りや雨の日が多くなりそうだ。気温は平年より高い予想で、昼間はまだまだ汗ばむ暑さ。ただ、朝晩は涼しい日もあり、早くなった夕暮れに秋の到来を感じることができるだろう。

<11月>
天気は数日周期で変わるものの、ぐずつく時期がある見込み。気温は平年より高い予想だ。昼間は薄着で過ごしやすい日が多いものの、朝晩はヒンヤリするので、長袖シャツや上着など服装で上手に体感温度の調節をしていただきたい。北風の吹く日が増え、段々と冬を感じられるようになるのでは。

<12〜2月>
今冬は平年並に寒気の影響を受けやすく、天気は平年同様に曇りや雨の日が多くなりそうだが、周期変化する時期もあるだろう。気温は平年並の予想。寒さのピークは1月下旬~2月上旬の予想で、しっかり寒さ対策をする必要がある。

秋冬の商品需要

■今シーズンの予想

ウェザーニューズ流通気象チームの気象データアナリストは、過去の11〜2月のGoogle検索数の傾向と気象データの関係を分析。今シーズンの秋冬の気温傾向をもとに季節商品が注目される時期を予想した。

9月~10月前半にかけては残暑となったが、10月後半は特に北日本で気温差が大きくなりそう。また、11月は広い範囲で平年よりあたたかな秋になる予想ではあるが、寒気の流入で季節が一気に進み、秋物商品の動きが本格化する見込みだ。

1月にかけて(冬前半)は平年より強い寒気が入る可能性があり、羽毛布団、おでん、鍋つゆ、コート、セーター、ストーブ、こたつ、ハンドクリームなどの需要が増えそだ。1月以降も西ほど平年並の寒さの寒気が入りやすく、冬の期間を通して冬物商品の需要が高まりそうだ。

■類似年の需要傾向

今冬(12~2月)の気温傾向は、2022〜2023年と類似すると予想されている。2022年12月〜2023年2月の東京の気象を振り返ると、12月や1月は強い寒気が南下して気温が大きく低下した時期もあり、気温の変動が大きくなった。一方、2月になると強い寒気の流れ込みはなかった。

2022年11月は気温が高かったものの、12月に入ると一気に気温は下降、特に12月下旬~年明けおよび、1月下旬に気温の低い時期があった。

東京の体感データを見ると、11月後半は「肌寒い」と「寒い」を合わせても半数程度ではあったが、12月に入ると「寒い」の割合が7割を超えるようになった。また、1月は下旬に「極寒」となった日もあるなど「寒い」1か月となり、2月に入ると「寒い」の割合が少ない日もたびたび現れている。

このシーズンの「防寒インナー」の検索数は、11月中は大きな動きはないが、12月に入ると一気に増加している。1月は減少傾向に転じたものの、下旬には気温の低下に伴い再び上昇。「毛布」や「カイロ」も同様の傾向で、12月~1月はアップダウンがありながらも検索数は伸びている。一方で2月に入ると減少トレンドを示している。

関連情報
https://jp.weathernews.com/news/53697/

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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