OpenAIは、年末に予定しているChatGPTのアップデートで成人認証済みユーザーに対し「エロティカ」を解禁する予定だと発表した。いわゆる“ChatGPTにアダルト解禁”という見出しが並んだが、ChatGPTは何ができるようになるのだろうか。
12月、成人ユーザーに向けて「エロティカ」サービスをリリース予定
ことの発端は10月15日、サム・アルトマンCEOのXへの投稿だ。

アルトマンCEOは、数週間以内に「人間らしい振る舞いや表現(特にGPT-4oで好評だったような自然さ)を持つChatGPTの新バージョンを公開する予定」と言及。特に今年8月にリリースされたChatGPTの最新モデル「GPT-5」は、「4o」に比べて人間らしさがなくなったと話題になっていたため、多くのユーザーがこのアップデートに期待した。
しかし、それ以上に話題を集めたのがポストの後半「In December, as we roll out age-gating more fully and as part of our “treat adult users like adults” principle, we will allow even more, like erotica for verified adults.」(12月には、年齢認証を本格的に導入し、『成人ユーザーを大人として扱う』という原則の一環として、認証済みの成人向けにエロティカも許可する予定です)だ。
年齢確認をすればアダルトコンテンツが解禁されるとも読み取れる内容だ。あまりの反響の多さに、アルトマンCEOは翌日、次のように補足している。

これは成人ユーザー向けの自由度をあげる一例にすぎない、そして未成年の保護は必要としながらも「We also care very much about the principle of treating adult users like adults. 」(成人ユーザーを大人として扱う原則も重視しています)と明言したのである。先のポストでも“treat adult users like adults”(大人を大人として扱う)との言葉を使っており、成人ユーザーの自由度の向上は間違いないだろう。
今後、成人ユーザーは自己責任のもとでAIとより自由に会話し、時には官能的でアダルトな会話もできることが示唆されている。
かなり厳しいChatGPTのアダルトコンテンツ基準、どうなる?
これを受けて「ようやく自分好みのアダルトコンテンツが生成できるようになるのか!?」と期待する声が上がっているが、いきなりそうなる可能性はかなり低い。
というのも、現在のChatGPTはエロに関する規制は非常に厳しい。
性行為そのものだけでなく、性行為を想起させる画像の生成もできず、例えば「男性がベッドの上にバナナを持っている画像」すらも「性的な文脈に解釈されるおそれがある」と判断されるほどだ。

grokがアダルト表現にかなり寛容なのと比較すると、OpenAIの線引きはかなり厳格だ。
そんなChatGPTが「明日からアダルトコンテンツ作りたい放題です!」と、そんな0から100への舵取りをするとは到底考えにくい。
段階的な解禁でになるだろうし、まずは通常の会話で性表現の緩和がされるくらいかもしれない。多くのユーザーが期待しているChatGPTによるAIポルノの誕生はそのさらに先の先の先、くらいの話だろう。
アルトマンCEOの言う“treat adult users like adults”(大人を大人として扱う)ーーこの言葉の意味は12月に明らかになる。
文/iPhoneオタクくん







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