そろそろ温かいお湯が恋しくなる季節。引っ越しや設備更新にあわせて給湯器を新しくする人もいるのではないだろうか。折角の心温まる時間をよりよいものにしたい──そんな人におすすめなのが、ノーリツの新型ハイブリッド給湯機『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』だ。国内ハイブリッド給湯機で唯一(※1:2025年5月現在(株)ノーリツ調べ)、地球温暖化係数が小さく冷媒回収も不要な自然冷媒「R290」を採用。ノーリツ独自のスマート制御機能とあわせて、環境負荷の低減と光熱費削減を両立している。さらに毎日のお風呂が楽しくなる機能も搭載。その実力を確かめるべく、家電ライター・藤山哲人さんとともに体感してきた。
■プロフィール
1. 業界唯一の自然冷媒R290&スマート制御で、にも財布にもうれしい!
この秋、マンションから戸建てに引っ越し予定のDIME編集部デスク・チバ。折角なので、給湯器も新しくすることに。できれば長く、安心して使える製品がいいなあ……。
「いま買うなら、ノーリツの『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』がオススメですよ~!」
その声は! 数多くの家電を体当たりレビューしてきた、家電ライターの藤山哲人さん!
「最近の給湯器って物凄く進化しているんです。経済性や環境への配慮はもちろん、アプリ連携で便利に、そしてちょっと楽しく使えたり、もしもの事態でも安心な機能がついていたりと、いまや〝お湯を沸かすだけの機械〟を超えた、なくてはならない家電になっています!」(藤山さん)
たしかに、自分を含め給湯器を選ぶときにコスト面や省エネ性だけを重視してしまう人は多いかもしれない。『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』なら、それ以外の使い心地や楽しさの面でも違いがあるらしい。ちょっと気になる。
「そういうことであれば、百聞は一見にしかず。早速、実物を見に行きましょう!」(藤山さん)
そもそも、ハイブリッド給湯機にはどんなメリットがあるのだろう。本製品の企画を担当した、(株)ノーリツ 温水商品企画グループの陣野一気さんに話を聞いた。
「一般的に普及している給湯器はその都度瞬間的にお湯を沸かすガス給湯器です。一方、『エコキュート』とよばれる電気式給湯器は深夜にお湯を沸かして翌日使い切るという仕組みになっています。ハイブリッド型はその両方の長所を組み合わせたもので、まずヒートポンプで電気による給湯を行い、足りなくなった分をガスで補う仕組みです。
ガス給湯器のみだとガス代がかかり、電気給湯器だと湯切れを防ぐために大容量タンクが必要になります。一方、ハイブリッド型なら必要最小限のお湯を貯めて、足りない分はガスで賄う事で湯切れの心配もなく、光熱費を抑えられる。タンク式ですが、狭いスペースにも設置できるのも特長です」(陣野さん)
「長い目で見たときに、ハイブリッド型がコスパ面で優秀なのは間違いありませんよね。では、『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』の強みについて教えて下さい」(藤山さん)
「最大の特徴は、業界で唯一(※1)、自然冷媒(ノンフロン)R290を採用していることです。一般的なハイブリッド給湯機に使われている代替フロンR32に比べて、地球温暖化に与える影響をあらわす地球温暖化係数は約3万8550分の1と極めて低く、高い環境性を持っています」(陣野さん)
環境だけでなく、ユーザーにもやさしいのが『自然冷媒R290』の特徴だ。
「従来のフロン冷媒は回収処理が必要で、その際費用が発生します。一方、自然冷媒は回収不要なため、買い替え時の回収費用もかかりません」(陣野さん)
「買い替え時に余計な費用が発生しないのは助かります!」(藤山さん)
「そうなんです。ハイブリッド給湯機が市場に登場してから約10年。当時購入した方々がちょうど交換時期を迎えています。いま『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』に切り替えれば、次の交換時のコストも抑えられるんです」(陣野さん)
「新しく買う人だけじゃなくて、買い替えを考えている人にとってもありがたいですね。大きさの違う2モデルがあるようですが、それぞれどんな世帯向けなのでしょう?」(藤山さん)
「145Lの大容量モデルは新築住宅向けで、70Lモデルは既存のガス給湯器からの取り換え用を想定しています。70Lモデルの場合、設置のための基礎工事が不要で、コンセント経由での給電が可能なので、専用の電気工事をする必要がありません」(陣野さん)
「環境、ユーザー、業者の三方良しな設計ですね。レジリエンス面の機能はありますか?」(藤山さん)
「まずハイブリッド型の特徴として、電気かガスのどちらかが止まっても、もう一方でお湯を作れる点が挙げられます。ソーラーパネルのある家庭なら太陽光発電での貯湯も可能です。加えて、災害時にはタンク内のお湯を下部のバルブから非常用水として利用できます」(陣野さん)
「それなら非常時でも安心ですね!」(藤山さん)
ノーリツ独自の湯量制御システム「新スマート制御」も見逃せないポイントだ。
「お客様の使用パターンを学習し、ヒートポンプユニットの出力を毎日可変させながら、最適な貯湯温度を1℃単位で調整します。光熱費とCO2の排出量をしっかり抑えてくれます」(陣野さん)
「ハイブリッドの強みを最大限活かす機能ですね。地球にもお財布にも配慮していますね!」(藤山さん)
2. 家族の声で“お風呂が沸いた”!? 毎日が楽しくなるユニーク機能
『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』は専用アプリ『わかすアプリ』による遠隔操作もできる。説明してくれたのは、(株)ノーリツ 温水商品企画グループの浦岡さんだ。
「お湯張り開始や追い焚きなどの操作をアプリ経由で遠隔操作できるので、外出先から事前にお風呂を沸かすこともできます」(浦岡さん)
「帰宅する少し前にお湯張り設定しておけば、家に着いてすぐにお風呂に入れますね!」(藤山さん)
「ほかにも、お風呂時間をより快適にする機能を多数搭載しています。例えば『あったか睡眠サポートモード』。就寝予定時刻をアプリで設定すると、入浴や退浴のタイミングをアナウンスしてくれるんです」(浦岡さん)
「お湯の温度じゃなくて入浴時間を案内するのはなぜですか?」(藤山さん)
「九州大学との共同研究で、就寝の約2時間前に入浴すると寝付きが良くなることがわかりました。入浴によって一度上がった体温が、2時間ほどかけて自然に下がるタイミングに“自然な眠気”が訪れるためです。また、神戸大学・九州大学と共同で新たに開発した人体熱モデル『HIITO』で、浴槽の湯温や室温に応じて最適な入浴時間を算出し、入浴の価値を最大化できるようになりました」(浦岡さん)
「時間と体温のコントロールが大事なんですね。睡眠の質が悪いと言われている日本人にとってこの機能は大助かりですね!」(藤山さん)
科学的根拠に基づいた入浴提案に、藤山さんも思わず感心。給湯器がお休み前の入浴習慣をサポートしてくれるとは驚きだ。
「『音声着せ替え』もお風呂を楽しくする機能です。お湯張り完了を動物のキャラクターたちが楽しいボイスで教えてくれるだけでなく、アプリで録音した音声を使うこともできます」(浦岡さん)
「お子さんやお孫さんの声を録音して設定すれば、『お風呂が沸いたよ』って教えてくれるわけですね。楽しそう!」(藤山さん)
実際にデモ音声を聞いてみると、思わず笑顔になる楽しさ。給湯器というより、家族をつなぐコミュニケーションツールのようだ。
「また、浴室リモコンに搭載された人感センサーや機器の水位センサーを活用した『見まもり』機能では、ヒートショックやのぼせによる事故への対策として、音で長風呂をお知らせしたり、アプリや台所リモコン経由で家族に入浴・退浴を通知したりしてくれます」(浦岡さん)
「これからの季節は特に気をつけたい事故ですもんね。これは安心!」(藤山さん)
環境性と経済性に優れるだけでなく、お風呂時間の価値を最大化するための仕組みが多数備わっている『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』は、ノーリツの原点である「お風呂は人を幸せにする」を体現した製品といえるだろう。しかも、今なら国の補助金の対象にもなっている。
「経済産業省の『給湯省エネ2025事業』から、最大15万円の補助金(助成金)が支給されます」(陣野さん)
「給湯器って初期費用がどうしてもネックになりがちですが、補助金があるなら購入してみようと思う方は多いんじゃないでしょうか」(藤山さん)
取材を終えて感じたのは、藤山さんの言う通り〝お湯を沸かすだけ〟の時代はもう終わったということ。生活の質を高め、家族の時間を支える存在に給湯器は進化していた。これから迎える冬の季節、『自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」』は家族の時間を温めてくれる心強い味方になりそうだ。引っ越しにあわせて、私も検討してみようっと!
取材・文/桑元康平(すいのこ) 撮影/安河内聡(取材風景)、山出高士(藤山さんプロフィール)
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