
いまや婚活や恋活の定番手段となったマッチングアプリ。利用者によって、さまざまな目的や使い方がある。創業40年以上の老舗結婚相談所を傘下に持つIBJが運営する「IBJマッチングアプリ研究室」は、婚活アプリ『ブライダルネット』の利用者に、マッチングした相手と会うまでの理想のタイミングに関するアンケートを実施した。それによれば、世代や性別によって理想の出会い方には大きな違いがあることが浮き彫りになった。
会うタイミングは30代が「即会い派」で20代女性は「通話派」
マッチング相手と会う理想のタイミングについては、、男性は「マッチング後すぐ」と「2週間から3週間以内」と早めの対面を希望する人が8割以上だった。女性は「1か月以上やりとりしてから」と回答した割合が14.0%で、男性よりも8.9ポイント高かった。女性の方が慎重に進める傾向があるようだ。
世代別では、30代女性の約8割が「マッチング後すぐ」か「2週間から3週間以内」と回答し、20代女性より18.4ポイント、40代女性より16.7ポイト高く、もっとも積極的な世代ということがわかった。特徴的だったのは20代女性で、「マッチング後に電話やビデオ通話をしてから会いたい」が22.2%と他世代を大きく上回り、オンラインコミュニケーションに慣れた世代ならではの新しいスタイルが人気だった。
男性は「受け身NG」、女性は「急かしNG」
マッチング後に会うことをためらってしまう相手の特徴は、男女共通で「話が盛り上がらない」が最多だったが、2位以下は性別で違いがあった。男性は「相手から話題を振ってくれない」ことに不満を抱きがちで、「お互いにまずは相手を知ろうとする姿勢がないと意味がない」(40代前半・男性)や「こちらが質問や話題を振ることが多いので、盛り上げてくれる女性だとグッとくる」(30代後半・男性)といった意見があった。女性では、「いきなり会うことを提案してくる」相手に警戒心を示す人が多かった。コメントでも「どんな目的で会おうとしているのか不安があります」(40代前半・女性)や「飲み友だちを探しているだけかもしれないなと思ってしまう」(30代後半・女性)など不安を感じているものが集まった。男性は受け身な相手に不満を持ち、女性は急かす相手に不安を持つという、性別によって対照的な意識を持つ人が多い印象だった。
男性が会いたいのは共通点よりも「丁寧なやりとり」
マッチングアプリで男性が会いたいと思うきっかけは、1位「丁寧でスムーズなメッセージ」(865人)、2位「話をよく聞いてくれる」(716人)、3位「共通の趣味や話題がある」(693人)というランキングだった。男性は、誠実なやりとりが会いたいと思う決め手になっていることが多いようだ。
女性は写真やプロフィールのギャップに不安を感じる
女性が会うときの不安は、「実際のお相手が写真やプロフィールと違っていたら」(261人)が最多だった。3位にも「自分が写真やプロフィールと違うと思われないか」がランクインしており、相手を信頼できるかだけでなく、自分も信頼される存在として見てもらえるかも大切な要素になっているようだ。
今回の調査では、男性は誠実さや会話といった内面的なことがマッチングした相手と会いたいきっかけに結びついている人が多い印象だった。女性に関しては、マッチングアプリ上の情報と実際に会ったときの情報が違うことに不安を感じているようだ。多くの人が利用しているマッチングアプリだが、男女間や世代でも利用するスタイルはさまざまなので、そういったことを踏まえるとよい出会いが増えそうだ。
「マッチングしたお相手と会うまでの理想のタイミング」調査概要
調査対象:ブライダルネット会員1889人(男性1404人、女性485人)
調査期間:2025年7月25日~2025年7月31日
調査方法:オンライン調査
※小数点第二位を四捨五入しているので、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答における割合は、回答者数に対する割合を表示しているため構成比合計が100%を超えています。
出典:マッチングアプリ研究室
構成/KUMU