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3割が未加入!?Z世代に広がる保険不要論の実態

2025.10.20

1995年頃から2010年代初頭に生まれたいわゆる「Z世代」の若者は、SNSや動画配信などで情報収集することが多いといわれている。そんなZ世代の意見として、「保険なんていらない」や「保険より投資のほうが良い」といった「保険不要論」が散見されるという。第一生命保険が展開する『ほけんの第一歩』は、Z世代を対象に保険不要論について調査した。これはZ世代が保険を不要と考える背景や誰の意見を聞いて判断しているのかなどを考察するために行われ、実際にZ世代が保険を不要と考えているのか意外な事実が見えた。

Z世代の半数以上が保険は必要と考えている

「保険は必要か」という質問では、「非常に必要」と「ある程度必要」と答えた合計は約54%と半数以上を占めた。「あまり必要ない」と「まったく必要ない」と答えた合計は約27%で、実際にはZ世代も保険の必要性を感じている人が多いことがわかった。SNS上では保険不要論が見られるが、Z世代の意思決定にあまり影響していないとも考えられる。

Z世代の保険の考え方や意思決定に影響を与えているのは?

Z世代が保険について考えるときに、誰の意見をもっとも信頼するかについては、1位は「特にいない」(34.7%)、2位は「親や家族」(31.0%)、3位は「保険の専門家(ファイナンシャルプランナー、保険会社)」(16.0%)というランキングだった。「特にいない」と回答した人以外では、親や家族など身近な人の意見を参考にすることが多いようだ。ちなみにインフルエンサーやSNSを信頼すると回答した人は4.4%しかいなかった。

情報収集では『Youtube』とSNSを活用

Z世代の主な情報源を調査すると、50.6%は保険について情報収集をしていなかった。情報収集をしている場合の主な情報源は、1位が『YouTube』、2位がSNS、3位が家族や友人からの口コミだった。保険相談窓口や専門家への相談よりもデジタルメディアを通じた情報収集が主流で、Z世代は複数の情報源を比較して自分に合った選択をしたい傾向があるので、多様な視点や口コミをインターネットで確認してから判断したいようだ。保険の専門家に対しては、信頼できると感じていても相談するのはハードルが高いと感じていそうだ。

「保険不要論」を見るのはネット上。その背景は?

Z世代が保険は不要という意見をどこで知ったか調査すると、「聞いたことがない」が60%以上と多数派だった。それに『YouTube』やSNSが続いた。Z世代は保険についてさほど情報収集をせず、保険不要論についても知らない人が多いようだ。SNSで散見されるZ世代の保険不要論は、少数意見で影響力も少ないといえそうだ。アンケートの結果を分析すると、保険そのものに否定的というよりも「よくわからない」、「コスパが悪そう」という印象から距離を置いている人が多いことが推測される。保険不要論が支持されているというよりも、正しく理解していないので選択を回避しているということだろう。

Z世代の保険不要論は「コスパ」が理由?

Z世代が保険は不要と考える、あるいは加入をためらう理由では、1位は「月々の保険料が高い」、2位は「保険より投資の方がよさそう」、3位は「情報が多すぎてわからない」というランキングになった。Z世代はコスパ志向が高いと言われており、保険の検討でも投資などの選択肢と比較検討してコスパを考えて判断しているようだ。4位以下には「国の保障があるから」や「貯蓄で十分対応できるから」といった回答があり、民間の保険の必要性を感じていない層も一定数いた。

Z世代にとって保険に加入しないリスク

「保険不要論」の意見としては、「若いから保険がなくても大丈夫」といったものがある。そこで保険未加入者に対して、「保険が必要かも」と考えたことがあるかを質問すると、約64%が必要かもしれないと思ったことがあると回答した。理由は「ケガや病気をしたとき」や「家族や知人が入院・手術などのトラブルにあったとき」がもっとも多く、実際のリスクに直面した時に保険の必要性を感じている。Z世代も根本的に保険が不要と考えているわけではなく、リスクを実感する機会があれば保険の必要性を感じているようだ。

さらに「若いから保険はいらない」と考えているか質問すると、「そのとおりだと思う」と「ある程度はそう思う、今すぐは必要ない」の合計は36.0%だった。「あまりそう思わない、ある程度は必要と思う」と「まったくそう思わない」の合計が38.1%で意見は拮抗していた。若いうちは保険の必要性を感じていない層は存在しているようだ。

ちなみに厚生労働省の「令和5年(2023)患者調査」によれば、20歳から29歳の入院患者数は人口10万人あたり約280人、30歳から39歳では約390人で、若い世代でも入院リスクがゼロではない。厚生労働省の「令和4(2022)年度 国民医療費の概況」をみれば、ひとり当たりの医療費は20歳から29歳で約12万円、30歳から39歳で約16万円だった。これらの費用が突発的に発生することを考えると、支出金額としては小さくない。保険を「必要」か「不要」の2択で決めるのではなく、自分の経済状況や将来の計画、ライフスタイルを総合的に考慮して、適切な保険に加入することはZ世代にとっても熟考すべきことだといえそうだ。

「保険不要論の実際と背景を調査」概要

調査対象:15歳~30歳の子供のいない保険未加入者
調査期間:2025年6月12日~2025年6月19日
調査方法:インターネットリサーチ
対象人数:545名(男性216名、女性329名)
https://media.dai-ichi-life.co.jp/first_step/choice/00085/

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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