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Appleが新型チップ「M5」を発表、次世代GPUによってAI処理能力とグラフィックス性能が大幅に進化

2025.10.20

Appleは、新型チップ「M5」を発表した。同チップは14インチMacBook Pro、iPad Pro、Apple Vision Proの最新モデルに搭載される。

M4と比較して4倍を超えるピーク時のGPU演算性能を発揮!

M5は、第3世代の3ナノメートルテクノロジーを使用して作られた最新チップ。各コアにNeural Acceleratorを備えた次世代の10コアGPUアーキテクチャを導入し、GPUベースのAIワークロードの実行を劇的に高速化し、M4と比較して4倍を超えるピーク時のGPU演算性能を発揮。また、GPUは、強化されたグラフィックス性能と第3世代のレイトレーシングも提供し、これらの組み合わせによってM4よりも最大45パーセント高いグラフィックスパフォーマンスを実現する。

さらに、6つの高効率コアと最大4つの高性能コアで構成される最大10コアのCPUを搭載。全体として、M4よりも最大15パーセント高速なマルチスレッドパフォーマンスを実現する。加えて、改良された16コアNeural Engineとパワフルなメディアエンジンを搭載し、ユニファイドメモリ帯域幅は約30パーセント増加した153GB/sとなっている。

なお、この新チップについて、Appleのハードウェアテクノロジー担当シニアバイスプレジデントであるジョニー・スルージ氏は「M5はAppleシリコンのAIパフォーマンスに次なる進化をもたらします。GPUにNeural Acceleratorを導入したM5は、AIワークロードを大幅に向上させます。大きく向上したグラフィックスパフォーマンス、世界最速のCPU、より高速なNeural Engine、さらに増加したユニファイドメモリ帯域幅との組み合わせにより、M5はMacBook Pro、iPad Pro、Apple Vision Proに一段と優れたパフォーマンスと性能をもたらします」と述べている。

■AIとグラフィックスのために最適化された次世代GPUアーキテクチャ

M5の次世代GPUアーキテクチャでは、チップのすべての演算ブロックがAIのために最適化されている。10コアGPUは、各コアに専用のNeural Acceleratorを備えており、M4と比較して4倍を超えるピーク時のGPU演算性能を発揮し、AIパフォーマンスのためのピーク時のGPU演算性能はM1と比較して6倍を超える。

また、M5を搭載した新しい14インチMacBook ProとiPad Proでは、Draw Thingsなどのアプリで拡散モデルを実行したり、webAIなどのプラットフォームを使用して大規模言語モデルをローカルで実行するといったAIを活用するワークフローで、劇的に高速化された処理からメリットが得られる。

M5の次世代GPUと強化されたシェーダコアは、より高いグラフィックスパフォーマンスも提供し、M4と比較して最大30パーセント高速なパフォーマンス、M1よりも最大2.5倍高速なパフォーマンスを実現する。

第3世代レイトレーシングエンジンも搭載し、レイトレーシングを使用するアプリでのグラフィックスが最大45パーセント向上。再設計された第2世代のDynamic Cachingとの組み合わせにより、GPUはよりスムーズなゲームプレイ、3Dアプリでのよりリアルなビジュアル、複雑なグラフィックスプロジェクトやその他のビジュアル処理の負荷が高いアプリでのより高速なレンダリング時間を実現する。

さらに、GPUアーキテクチャは、Appleのソフトウェアフレームワークとシームレスに統合されるように設計。Core ML、Metal Performanceシェーダ、Metal 4など、組み込みのAppleフレームワークとAPIを使用するアプリは、自動的にパフォーマンスの即時の向上が得られる。また、Metal 4でTensor APIを使用してNeural Acceleratorを直接プログラムすることにより、デベロッパがアプリのソリューションをビルドすることもできる。

■インテリジェント機能にパワーをもたらす、より高速なNeural Engine

より高速な16コアNeural Engineが、驚くようなエネルギー効率でパワフルなAIパフォーマンスを提供し、CPUとGPUのNeural Acceleratorを補完して、AIワークロードのためにM5を完全に最適化する。例えば、写真アプリで2D写真を空間シーンに変換する機能や、Personaを生成する機能など、Apple Vision ProのAIを活用する機能がより高速に、より効率的に動作する。

さらに、M5のNeural Engineは、Apple Intelligenceのパフォーマンスも強化。M5のより高速なNeural Engineとユニファイドメモリにより、Image Playgroundなどのデバイス上のAIツールがより高速になり、Apple Intelligenceモデル全体のパフォーマンスが強化される。また、AppleのFoundation Modelフレームワークを使用するデベロッパも、より高速なパフォーマンスを得られる。

■強化されたメモリによってさらに多くのことをAIで実行

M5は153GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を提供し、これはM4より約30パーセントの増加、M1と比べると2倍以上増加している。ユニファイドメモリアーキテクチャにより、チップ全体が大規模な単一のメモリプールにアクセスできるので、MacBook Pro、iPad Pro、Apple Vision Proがより大規模なAIモデルを完全にデバイス上で実行できる。また、これは、CPU、GPU、Neural Engineの高速化を実現するので、アプリのマルチスレッドパフォーマンスが向上し、クリエイティブアプリやゲームでのグラフィックスパフォーマンスがより高速になり、GPUのNeural AcceleratorやNeural Engineでモデルを実行するAIパフォーマンスがより高速になる。さらに、32GBのメモリ容量を備えており、Adobe PhotoshopやFinal Cut Proなどの負荷の高いクリエイティブスイートを同時にシームレスに実行しながら、バックグラウンドで大規模なファイルをクラウドにアップロードできる。

関連情報
https://www.apple.com/jp/

構成/立原尚子

東京都出身。出版社勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。好きなジャンルは家電まわり。最新ガジェットから暮らしに役立つアイテムまで、読みやすくて、ちょっとためになる記事を目指して執筆中。

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