
ミニチュア写真家・見立て作家 田中達也の作品集がマクドナルドのハッピーセットの絵本として初登場! 日本の伝統文化を〝見立て〟で表現した一冊をハンバーガーと一緒に味わってみては?
「ミニチュア トリップ イン ジャパン 田中達也のニッポン全国見立て旅」
表紙はテープカッターを「初日の出がのぼる富士山」に見立てた作品。こんな幸福感満載のハッピーセット『MINIATURE TRIP IN JAPAN』は、10月17日より全国のマクドナルドで発売開始。オリジナルに未収録の作品も、多数掲載されているのも魅力だ。
■販売店舗:全国のマクドナルド店舗(一部店舗を除く)
■販売時間:全営業時間中
■店頭価格510円(税込み)(デリバリーおよび店舗の所在地域・立地条件によっては価格が異なります)
〈ポイント1〉親子で学べる! うんちくにこだわったクイズを掲載
各見開きには取り上げた伝統行事にちなんだ3択クイズを設けました。クイズの答えには、理解を深めるミニ解説も。ハンバーガーを食べながら、楽しく学べるようにしました。
〈ポイント2〉日本で行なわれる歳時を見立てた作品をセレクト
日本の季節ごとの行事をテーマに、1月から12月まで1つずつ取り上げました。行事の内容や由来などの解説はもちろん、作品の「見立てのポイント」のヒントを子供たちがつぶやいています。
〈ポイント3〉アレンジできるシールが付属
オリジナルフィギュア2体と、ブロッコリー、クロワッサンのシールを付録にしました。自分らしい「見立て」を考えて、いろいろなページに貼ってアレンジして楽しんでください。
〈ポイント4〉見立てるモノをチラ見せして想像力を育てる!
ページをめくるときに気にしてほしいのがココ! 次に見立てるモノの写真を載せているので、これがいったい何に見立てられるのか、みんなで考えてみて!
〈ポイント5〉案内役をマクドナルドカラーのフィギュアに!!
各ページを案内してくれるのは、ハッピーセット版のために田中さんが特別につくった男の子と女の子のフィギュア。マクドナルドカラーのウエアで登場します。
■元になった作品集はコレ!
『MINIATURE TRIP IN JAPAN』
1980円(小学館)
日本の行事や風習、代表的な建築物などを見立てた作品を集めた作品集で、累計発行部数2万部を超えるヒット作。英訳も記されているので、インバウンドのおもてなしにもぴったり!
田中達也さんがハッピーセットの『MINIATURE TRIP IN JAPAN』に込めた思い
ミニチュア写真家・見立て作家
田中達也さん
1981年熊本生まれ。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を開始。以後毎日作品をインターネット上で発表し続けている。主な仕事に、2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバック、日本橋高島屋S.Cオープニングムービーなど。
■子供も大人も楽しめる身近なのに非日常の不思議な世界にハッピーセットで出かけて!
マクドナルドにはよく行きます。子供から「マック食べたい」と言われて行くことが多いですね。小学3年生の下の子は今もハッピーセットを注文するので、絵本のお話をいただいた時はうれしかったです。僕の子供もビックリするかもしれません。発売されたら、一緒に行って驚かせたいです。
また、海外出張の際は、必ずその国のマクドナルドに行くようにしています。というのも、ハンバーガーなどのメニューは国それぞれで違いますが『マックフライポテト』はどの国で食べても味が同じなんです。ポテトを海外で食べていると、不思議と日本を思い出します。僕がそう思うということは、ほかの国の旅行者も同じことを感じているのかなと。そういう意味では〝世界のソウルフード〟と言えるのかもしれません。
僕は作品を作る際、「見立て」の表現が子供や海外の人にも伝わるよう努めています。発表前の作品を自分の子供に見てもらい、その反応次第では手直ししたりボツにしたり。子供が分かりにくいものは、大人も認識しにくいからです。そのくらい、年齢や国籍問わずに〝共通で認識できる〟こと、つまり普遍性にこだわっています。
普遍性という点では、『マックフライポテト』は僕の作品のモチーフとしても相性が良いのです。そういったこともあり、僕の作品にはポテトが度々登場します。
今回の絵本は、『MINIATURE TRIP IN JAPAN』という、ミニチュアで日本の文化や歳時を表現した作品集から抜粋しています。作品集と比べ、ハッピーセットの絵本はページ数が少ないので、その中にピッタリおさまるよう、1月から12月までの季節に沿ったテーマを掲げることにしました。日本の子供たちになじみがある日本文化や季節の行事について書いており、伝わりやすい内容になっています。また、掘り下げた解説も取り入れているため、大人が読んでも新しい気づきがあって楽しめるはず。日本文化を伝えつつ、見立てのルールにも触れているので、「自分だったらその場面を何で見立てるか」「自分だったらどのようなタイトルをつけるか」など、親子で会話しながら読んでいただけたらうれしいです。
『MINIATURE TRIP IN JAPAN』に掲載していない作品も掲載しているので、『ハッピーセット』の付録絵本ならではの楽しみ方をしていただけると思います。
今回は日本文化について取り上げましたが、ほかにも、子供たちになじみのある身近なアイテムやテーマはたくさんあります。もし次に機会があるとしたら、「スポーツ」や「パン」といった、アイテム・テーマごとに絵本を作っても、面白いかもしれません。この絵本を読んで、子供たちが様々なことに興味を持ち、世界を広げるきっかけになるとうれしいです。
田中さんの〝見立て〟をリアルで見たい人は展覧会へGo!
田中達也展 みたてのくみたて
MINIATURE LIFE・MITATE MIND
「HOME」「FORM]」「COLOR」「SCALE」「MOTION」「LIFE」「WORLD」と7つのゾーンにわけ、田中さんの発想の秘密を約160点の作品で解き明かす。
MINIATURE LIFE展
─田中達也 見立ての世界─
約320万人(2025年9月現在)が来場している人気展覧会。MINIATURE LIFE展1と2が国内外を巡回中。今回『ハッピーセット』に掲載されている作品も出展。
※販売内容などの詳細は、以下のマクドナルドウエブサイトにてご確認ください。
https://www.mcdonalds.co.jp/menu/happyset/
取材・文/山田智子 編集/寺田剛治
(C)Tatsuya Tanaka