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「非認知能力」が子育てキーワードで急上昇!能力の高い子を育てる親の習慣5選

2025.10.21

近年の子育てトレンドキーワード「非認知能力」は、人格や考える力、ビリーフセルフイメージ、コミュニケーション能力、目標達成スキルなど大人になってから特に問われる重要なスキルだ。

親としては子どもの非認知能力を伸ばしたいと考えるものだが、盲点になりがちなのが、親自身の習慣だ。子は親を見て育つため、日ごろからの言動には注意しなければならない。

そこで今回は、非認知能力の高い子が育つ親の習慣を5つ、専門家に聞いた。

親の習慣は子どもの非認知能力の習得や成長を大きく左右する

今回話を聞いたのは、日本初の非認知能力専門塾「Five Keys」の代表 井上顕滋氏だ。同塾は小学1年生~高校3年生まで「成功者に共通する資質を子どもの頃からトレーニングをして身につける」ことを目的とする。

入塾できるのは小学生のみ。心理学、脳科学に基づいて構成されたカリキュラムが用意されている。

多くの社会的成功、人間的成功を実現している成功者が兼ね備える「愛される人格」「考える力」「目標達成スキル」「コミュニケーション能力」「ビリーフセルフイメージ」の5つの成功要素を総合的に高めるためのトレーニングを継続的に行う。

それが、人生における目標を達成するための基礎、自分自身を創造する力を身につけ、社会的成功、人間的成功に導くというのだ。

井上氏によれば、親の習慣は、子どもの非認知能力の習得や成長を大きく左右するそう。

【取材協力】

井上 顕滋氏
最先端の心理学、脳科学を融合させることで人それぞれの持つ能力を最大限に引き出す、独自の能力開発メソッドを確立。2011年に日本初の非認知能力専門塾Five Keysを設立。これまで指導した小学生の保護者は5万人を超える。
https://5keys.jp/greeting/

「まず非認知能力とは、認知能力ではない能力・スキル・特性全般を指すものであるということをご理解いただく必要があります。非認知能力とは非常に広範囲な能力や特性を指し示す言葉ですので、親の子どもへの関わり方の習慣が、特定の非認知能力(特性)に影響を与えるという科学的根拠は多くあります」

非認知能力の高い子を育てるために必要な親習慣5選

子どもの非認知能力を伸ばすために、日頃からの親自身の習慣を振り返ってみたい。そこで井上氏に、5つ、おすすめの習慣をピックアップしてもらった。

1.愛情表現

「2025年にエディンバラ大学のJasmin Wertz博士らが1,116組の双子(2,232人)を5歳から18歳まで追跡した研究では、10歳まで母親から愛情深い養育を受けた子どもは、18歳時点において経験への開放性、誠実性、協調性が高い傾向があったと報告されています。

愛情深い養育について、私の経験では、母親自身に『愛情深い』という自覚があっても、子どもは『愛されている』とはっきり感じられていないケースがあります。子ども自身がどう感じているかに意識を向けながら愛情を表現することを習慣にされると良いでしょう」

2.一貫性と関わり方のバランスを保つ

「親が一貫性を持たずにコロコロと教育スタンスが変わる、子どもへの愛情表現をしないといった環境では、子どもが親や大人を信用できなくなってしまうだけでなく、自己肯定感まで下がってしまう恐れがあります。過保護も過度な制限も子どもから考える力や自主性を奪いかねないので注意が必要です」

3.適切な問いかけ

「日頃から『もし、同じ状況だったらどうして欲しい?」や『楽しそうだね、〇〇もやってみたい?』のような問いかけを親が習慣にすると、子どもの感情理解能力が高まりやすいと言えます。

ニュージーランドにあるオタゴ大学のMele Taumoepeau准教授とTed Ruffman教授の研究によると、生後15ヶ月の時点で絵本を解説する際に、親が「~したい、~が欲しい」などの欲求をあらわす言葉を多く使っていた子どもほど、2歳になった時点での感情理解能力が高いことがわかりました。この効果は、親自身の欲求、登場人物の欲求、子ども自身の欲求に関するすべての対象に向けた場合で確認されました。特に親が『子ども自身の欲求』について話す際に強く見られました」

4.失敗を良い機会として捉える

「2016年にスタンフォード大学のKyla Haimovitz博士とCarol S. Dweck教授によって行われた4つの研究をまとめた論文では、親が子どもの失敗を『ネガティブな経験』と見るか『成長のための学習機会』と見るかが子どもに大きく影響することが示されています。

失敗を良い機会として捉える親は、子どもに能力より努力や学びを重視する声かけをする傾向が強く、また、その子どもは『知能や能力は伸ばせるもの』と捉える傾向が高くなりました。逆に、失敗を有害と考える親を持つ子どもほど『知能や能力は固定的で努力しても変えられない』と信じる傾向が強いことがわかりました」

5.スマホ、タブレットの使い方

「米ミシガン大学の小児科医であるJenny S. Radesky准教授らが行った調査では、子どもを落ちつかせる目的で親がスマートフォンやタブレットを与える家庭ほど、子どもの感情コントロール力や実行機能が低下することが示されました。これらの傾向は女の子よりも男の子でより強く確認されており、時間の経過とともにさらに低下する可能性が示されています。

子どもの機嫌をとるために安易にテレビやスマホを見せることを避け、代わりに言葉かけやスキンシップで落ち着かせることを習慣にされてはいかがでしょうか。また親自身がメディア利用時間を節度あるものにし、家庭内で『ノー画面タイム』を設けるなど手本を示すことで、子どもが自らメディア利用をコントロールする力を養いやすくなるでしょう」

Web業界からライターに転身し独立。メディアのコラム記事執筆や、Webの知識を活かしたSEOライティングを通じ、IT、ビジネスからライフスタイル、グルメまでわかりやすく面白く役立つ情報を読者視点で伝えることを心がけている。

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