マインクラフト部~女子高生がディレクターへの夢を募らせる!
マインクラフト部は、人気ゲーム「Minecraft(マインクラフト)」を極める部活動だ。部員は20名ほど。週に2回オンラインで集まって活動中だ。
主な目的は、ゲームを通じて生徒同士のつながりを深めること。他にもプログラミング知識の習得やコンピュータの操作スキルの向上なども可能だ。
毎週の活動では、部員が協力しながらサバイバルモードでの街づくりを進めているそうだ。
サバイバルモードとは、プレイヤーが資源を集めて建築をしたり、敵と戦ったりしながら、自身の体力や満腹度を管理して生き残ることをめざすモード。こうした活動を通して、グループ通話やチャットを使いながら交流を深めている。
また毎年開催される『Minecraftカップ』という大会に出場し、毎年出される社会問題や環境問題などの課題に沿い、部員同士で協力しながらマインクラフト内の建築とその内容を発表する。
2024年の全国大会では、「まちづくり部門」で奨励賞を受賞した。
部員の一人である、Minecraftカップ チームリーダーの判さんに将来の夢について聞いてみた。
「将来の夢はディレクターになることです。マインクラフトでの共同の街づくりでは、部員一人ひとりの得意なことを活かせるように役割を振り分け、全体の進捗を管理しています。こうした経験を通して、プロジェクトを管理して推進していく仕事に就きたいという思いが強くなりました。
マインクラフト部での活動はディレクターに不可欠なチームをまとめる力を養う場だと実感しており、経験を活かして将来につなげたいです」
部活動が将来の夢につながる
顧問の横山先生は、部員の将来と部活動との関わりについて次のように語る。
「本部活動は実践的なスキルを育む場です。生徒自身が企画・実行する中で、チームで目標を達成する経験や、他者と円滑にコミュニケーションを取る力を育んでいます。
また『Minecraftカップ』に向けた街づくりでは、長期にわたる活動となるため、プロジェクトを管理し、推進していく力も必要とされます。そのため、どんな仕事でも役立つ実践的なスキルを幅広く身につけることができると考えています」
部活動を通じて将来の夢に直結する体験ができるのはなかなか貴重だ。ぜひこの機会に、高校時代の夢を振り返ってみよう。
取材・文/石原亜香利