
高校生時代の将来の夢を思い出してみてほしい。
「サッカー選手になりたい」「学校の先生になりたい」「歌手になりたい」など漠然と描いていたかもしれない。
しかし最近の高校生はより具体的に職業としての夢を明確に描く傾向があることが調査でわかった。
今回は通信制高校のちょっと変わった部活である「TikTok部」と「マインクラフト部」の部員に将来の夢を聞いてみた。
ビジネスパーソンと現役高校生の将来の夢の描き方を比較!
オンラインで学べる通信制高校のルネサンス高校グループが、2025年6月に行った「大人と高校生747人が語る、”未来につながる学び”」について調査を行った。
現役ビジネスパーソンに比べ、今ドキの高校生は明確な将来ビジョンを持っていることが判明した。
対象は全国の20代~30代のビジネスパーソン300人と、全国の現役高校生300人、ルネサンス高校グループの在校生(任意の生徒のみ)147人の計747人。
ビジネスパーソンに向けて、高校時代に将来の職業についてどの程度考えていたかを聞いたところ、「目標とする職業が明確にあった」「目標とする職業の候補がいくつかあった」と回答した人は28.4%に。
一方、全国の現役高校生とルネサンス高校生に同様の質問をしたところ、「決まっている」「いくつか候補がある」と回答した全国の高校生は61.7%で、ルネサンス高校生は68.0%。
ビジネスパーソンと比べ、現代の高校生のほうが明確な将来のビジョンを持っていることがわかった。
ルネサンス高校生は、全国の高校生と比較すると将来の目標がある人がやや多い。実際、ルネサンス高校では、音楽・ダンス・芸術系、外国語のほかデザインなどのスキルなどの学びが可能だ。
このような多彩な講義のほか、面白い部活も存在する。今の高校生たちのリアルなビジョンを探るべく、TikTok部とマインクラフト部にアタックしてみた。
TikTok部~声優になりたい男子高生がCM撮影でナレーション体験
TikTok部の部員数は約20名で、新宿代々木キャンパスを中心として集まり活動中。活動内容はTikTokでの発信を通じて生徒たちの日常や、学校の魅力を発信すること。在校生全員にフォローしてもらうことが目標だ。
部員の一人、渡辺さんに将来の夢を聞いてみた。
「僕は将来、声優になりたいと考えています。TikTok部では、撮影を通してダンスや企画動画に全力でチャレンジしています。またCM撮影でもナレーションなどをやらせてもらい、夢につながる貴重な体験ができています」
顧問の原山先生は、部員の将来と部活動との関わりについて次のように語る。
「TikTok部の活動を通して、生徒はどの職業でも役に立つ自主性や問題解決能力を磨いていきます。どんなコンテンツならより多くの人に見てもらえるのか、リアルな高校生活を伝えるにはどうしたらよいのかなど、企画案から携わり、撮影内容や撮影方法を部員全員で考えています。
生徒主体の活動を通して、色々なことに前向きにチャレンジし、仲間と一緒に解決していく力を身につけられますし、インフルエンサーとのCM撮影やイベントへの潜入取材を通じてプロのコンテンツ制作や広報活動を体験する機会も設けています」