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薄毛対策にかけている毎月のコストは男性が4168円、女性は?

2025.10.21

薄毛対策・予防市場規模は推計5000億円超、「薄毛ではないが不安」な人は21.3%に

リクルートの美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』は、全国の20~69歳の男女を対象に「薄毛に関する意識調査2025」を実施。回答結果をグラフと図表にまとめて発表した。

本稿では同社リリースをベースに、その概要を『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員・田中公子 氏のコメントと併せてお伝えする。

■薄毛対策・予防市場規模の推計は合計5000億円超に

<薄毛対策・予防市場規模の推計>
「薄毛である」人の薄毛対策市場規模の推計は2459億円で、男性は1822億円、女性は636億円。男性は女性の約3倍となった。一方、「薄毛でない」人の薄毛予防市場規模の推計は2678億円。内訳は男性1258億円、女性1420億円となり、こちらは女性が男性を若干上回った。両者を合計すると薄毛対策・予防における市場規模は推計5137億円となる。

(平均金額(/月)、人口推計(総務省統計局)からの推計、調査概要参照)※スクリーニング調査

・研究員からのコメント
薄毛対策・予防市場規模の推計の内訳は、「薄毛である」人の対策よりも、まだ「薄毛でない」人の予防の方がさらに大きな割合を占めています。特に予防では女性が男性を上回り、男女で利用フェーズに違いが見られる点が特徴的です。(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子 氏)

■「薄毛である」人は16.2%、「薄毛でないが不安である」人は21.3%

<薄毛に対する認識と不安>
現在「薄毛である」と認識している人の割合は16.2%で、男性は25.0%、女性は7.4%であり、男性の方が高い割合を示した。一方、現在「薄毛でないが不安である」人の割合は21.3%で、男性は19.4%、女性は23.3%と、こちらは女性の方が高い割合を示した。

・研究員からのコメント
「薄毛である」と認識している人の割合は2割に満たないものの、将来への不安を持つ層が2割を超えていることが特徴です。特に女性では不安を持つ人の割合が高く、潜在市場の大きさがうかがえます。(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子 氏)

■女性は特に「分け目」を意識

<薄毛が気になる部位>
薄毛が気になる部位は、男性では「頭頂部」、女性では「分け目」が最も高く、「全体的に」は女性の方が男性よりも高い割合であった。

Q. あなたが今、薄毛に関して具体的に気になる部位をお聞かせください。(複数回答)

・研究員からのコメント
男性は頭頂部や前頭部が気になっている一方、女性は分け目や全体のボリューム感も気にしており、いずれの割合も男性を大きく上回っています。特に女性の分け目に関しては、加齢とともに「髪が立ち上がりにくくなった」「分け目がぺたんこになる」といった悩みも増えていきます。悩みを解消するために、髪型やスタイリングの工夫によって、目立ちにくくすることも可能です。(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子 氏)

■薄毛対策にかける1か月あたりの平均金額は女性で上昇傾向

<薄毛対策にかける金額と対策手法>
薄毛対策や、育毛促進・髪のボリュームアップ対策にかける1か月あたりの平均金額は、女性では前年より約900円上昇した。実際に行なっている対策内容にも変化が見られる。女性では「育毛エッセンス・育毛ローションや発育毛剤を使う」が前年の24.2%から28.2%へと伸びたほか、「薄毛対策用シャンプーやトリートメントを使う」が8.4%から10.7%へと増加した。これらの結果から、女性がより積極的に市販のアイテムを取り入れていることが確認された。その他、「自宅で自分の手だけで頭皮マッサージをする」や「薄毛が目立ちにくい分け目・髪型にする」といったセルフケアも前年に続き2割以上となった。

Q. 薄毛対策や、育毛促進・髪のボリュームアップ対策として、現在、月にいくらくらいかかっていますか。大体の金額をお答えください。(数値回答)

※対策をしている人ベース。平均金額は10万円以上の回答を除き、0円の回答は含んで算出

Q. 薄毛のために今行っている対策について、お答えください。(複数回答)

・研究員からのコメント
女性は、薄毛対策にかける1カ月あたりの平均金額が前年から上昇しており、育毛エッセンスや薄毛対策用シャンプーなど普段の生活に取り入れやすい対策が日常習慣として定着してきたことがうかがえます。また、薄毛対策が美容やエイジングケアの一部として位置付けられているとも考えられます。(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子 氏)

■対策の情報源は「インターネット検索」「TV・ラジオのCM」が中心、美容師・理容師からのアドバイスを参考にしている層も一定数

<薄毛対策、育毛促進・髪のボリュームアップ対策の情報源>
情報源は、男女ともに「インターネット検索」は4割台、「TV・ラジオのCM」は約3割で上位である。女性では「美容師・理容師に相談する」が2割弱となった。一方、理美容室で相談できていない理由としては「言い出すのが恥ずかしいため」が男女ともに5割前後で最も高かった。

Q. あなたは薄毛対策や、育毛促進・髪のボリュームアップ対策を検討する際に、どのような情報を参考にしていますか。(複数回答)

Q. 理美容室で相談したいのに、今までできていない理由として、あてはまることを全てお聞かせください。(複数回答)

・研究員からのコメント
薄毛に関する情報収集はインターネットやTV・ラジオのCMが中心ですが、実際に人に相談することには「恥ずかしい」という心理的ハードルがあるようです。このハードルを下げるには、サロン側が“相談しやすい環境づくり”を工夫することが重要です。例えば、予約段階で悩みを書ける仕組みの用意や、髪のボリュームに悩む方向けのクーポンやメニューの設定、店内での分かりやすいメニューの掲示といった工夫によって、お客さまが自分から相談しやすい状況が生まれ、利用につながりやすくなります。(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子 氏)

■理美容室での髪のボリュームアップ対策、満足度1位は「パーマ」

<理美容室で実際に試したメニューと満足度>
理美容室で実際に試したメニューは、「髪がボリュームアップして見えるような髪型(カット)」が56.3%で最も高く、次いで「ヘッドスパ・ヘッドマッサージ」(44.2%)、「育毛促進や髪のボリュームアップにつながるシャンプー・トリートメントなどの商品購入」(41.5%)が続いた。

各メニューの満足度は、「毛量不足をボリュームアップできるようなパーマ」が76.3%と最も高く、次いで「髪がボリュームアップして見えるような髪型(カット)」(72.8%)、「ヘッドスパ・ヘッドマッサージ」(70.4%)と続いた。実際に試したメニューや受けたアドバイスは、サロンならではの高い価値を感じさせる結果となった。

Q. あなたが理美容室で実際に試したことのある育毛促進や髪のボリュームアップ対策メニューや、受けたことのあるアドバイスを教えてください。(複数回答)
Q. あなたが理美容室で実際に試したことのある育毛促進や髪のボリュームアップ対策メニューや、受けたことのあるアドバイスに対する満足度を教えてください。(各単一回答)

※「とても満足した」「やや満足した」の合計、各対策を実施した人ベース

・研究員からのコメント
サロンで実際に試したメニューや受けたアドバイスは、利用者の満足度が高い結果となっています。特に髪型の工夫やパーマなどは、見た目を整えて印象を変える効果が大きく、利用者の期待に応えやすいメニューです。気軽に試せて、しかも体感として満足度が高いことは、サロンが提供できる価値の高さを裏付けています。(『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子 氏)

■調査概要

調査名/薄毛に関する意識調査2025
調査手法/インターネットリサーチ
調査期間/
・スクリーニング調査:2025年7月11日(金)~2025年7月13日(日)
・本調査:2025年7月24日(木)~2025年7月28日(月)
調査対象/
・スクリーニング調査:5万人 ※人口動態に基づき性年代を割り付け
・本調査:2065人(全国20~69歳男女、現在薄毛の認識があり、薄毛を気にしている人)
※スクリーニング調査での出現率を基にウェイトバックを実施
※図表内の%の値は小数第2位を四捨五入しているため、差分や合計値において、単純計算した数値と合致しない場合がある。

関連情報
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/trade/hair/usuge/70975/

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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