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シニア女性の楽器経験率は約7割、挑戦してみたい楽器1位は?

2025.10.17

シニア女性は、楽器の経験率が意外と高く、演奏することに興味がある人も少なくない。雑誌『ハルメク』などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて50代以上の女性の調査・分析を行っている「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50歳から79歳の全国の「ハルトモ(ハルメクのモニター組織)」を対象に「楽器に関する意識・実態調査」を実施して結果を公開した。それによれば、何かの楽器を経験したことがある人は7割以上も存在し、特に鍵盤楽器の経験率は6割を超えていたという。

回答者の74.2%は楽器経験者

楽器の経験がある人についての質問では、74.2%が現在もしくは過去に経験があると回答。その中でも「ピアノ・オルガン・エレクトーン・アコーディオンなどの鍵盤楽器」は63.0%ともっとも高く、50代と60代の経験率が高かった。その次に多いのが「ギター、ベースなどの弦楽器」で、特に60代の経験率が高い。70代の経験率が高かったのは「ハーモニカ」、「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」だった。1位の「ピアノ・オルガン・エレクトーン・アコーディオンなどの鍵盤楽器」については、若い頃の苦い思い出がある人もいたようだ。ちなみに苦い思い出としては、「子どもの頃、ピアノの練習が苦痛でした」(66歳)や「子どもの頃、泣きながらピアノを習わされ、嫌で仕方なかった」(66歳)といったコメントがあった。

未経験だが挑戦してみたい楽器はウクレレ、弦楽器、和楽器

未経験だが挑戦してみたい楽器についての質問では、「ウクレレ」、「バイオリン、チェロ、コントラバス、ハープなどの弦楽器」、「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」がトップ3だった。上位3位はほとんど差がなく、4位の「オカリナ」も15.7%と僅差だった。「ウクレレ」は、どの年代も「未経験だが挑戦してみたい」と回答した人の割合が高く、「フラダンスとの兼ね合い」や「小さくて気軽に始められる」が人気の理由として挙がった。50代から高い支持を集めたのは「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」、「ドラム、パーカッションなどの打楽器」、「ギター、ベースなどの弦楽器」だった。70代は「バイオリン、チェロ、コントラバス、ハープなどの弦楽器」と「オカリナ」の人気が高く、両方とも20%を超えていた。未経験だが挑戦したい楽器の変わり種としては、「パリージョ」(59歳)、「二胡」(62歳)、「口笛」(67歳)などを挙げる人もいた。

どの年代からも人気だった「ウクレレ」は、「何かやりたいと思い、ウクレレを選んだ。持ち歩けるし、私のようにリズム感なくても、音痴でも、なんとかなっている」(60歳)や「コードが難しく、ギターは学生の頃やめてしまった。ウクレレなら小さいので気軽に始められそう」(62歳)、「元々、フラダンスを習っていて、その延長線上に同じ仲間でプロのウクレレ奏者の方に習い始めて早1年、ハワイアンミュージックが好きなので、フラ同様もっと上達したい」 (69歳)といった意見があった。

今回の調査を受けて、「ハルメク 生きかた上手研究所」の所長である梅津順江さんは、次のようにコメントしている。「50歳から79歳女性の4人に3人が楽器経験者で、「ピアノ・オルガンなど鍵盤楽器」の経験率は6割を超えていました。この高さには驚かされますが、自由回答を見ると「毎日の練習が苦痛だった」、「母の期待が重かった」など必ずしも良い思い出ばかりではありません。当時の教育熱心な親の影響で、音楽を楽しむより“義務”として向き合った人が少なくなかったことが浮かび上がりました。

一方で、未経験ながら挑戦したい楽器としてもっとも人気を集めたのは「ウクレレ」です。軽やかさや音色の涼しさに加え、「フラダンスを習っているから」、「ハワイ旅行の思い出と結びつく」といった背景が強調され、ダンス体験やハワイ文化との関係性が人気を支えていました。世代別では70代が特徴的で、クラシックの弦楽器やオカリナへの関心が高く、「通販で教本付きセットを買った」というコメントもあり、楽器と教材を組み合わせた“パッケージ学習”が挑戦意欲を後押ししている様子もうかがえます。

企業視点では「楽器×踊り」、「歌×楽器」といった体験型の掛け合わせや初心者向けの「教材+楽器セット販売」に新しい市場の芽が見えます。楽器は単体で完結するものではなく、旅行や文化体験、仲間との活動と結びつくことで新しい魅力を生み出す。そんな広がりこそが50代以上女性の心を動かす存在になっていくことでしょう」

年齢を重ねて体が動かしにくくなるなかで、スポーツよりも取り組みやすい楽器は、個人で演奏する楽しみもありつつ知人とのコミュニケーションツールにもなりうる。人生100年時代と言われる中で、人生を楽しむために年齢を重ねた上で新しい気持ちで楽器に触れるのも楽しそうだ。

「楽器に関する意識・実態調査2025」概要

調査対象:50歳~79歳の全国の「ハルトモ(ハルメクのモニター組織)」の女性
有効回答者数:562名
調査実施日:2025年7月24日~2025年7月28日
調査方法:WEBアンケート
調査主体:ハルメク・エイジマーケティング「ハルメク 生きかた上手研究所」
※調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります。

出典:「ハルメク 生きかた上手研究所」調べ

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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