
寒さが厳しくなり、感染症が流行しやすくなるこれからの季節。健康にはより一層気を配りたいところだが、実際のところ、どのような健康のためのルーティンを行っている人が多いのだろうか?
インターネットリサーチを展開するネットエイジアはこのほど、『健康に関する意識調査』をインターネットリサーチにより実施し、20歳~69歳の男女1,000名の回答を集計した。ここでは本調査結果の中から「健康に関する意識・実態」の結果を抜粋し紹介する。
普段行っている健康によいと言われる行動・習慣 1位「手洗い・うがい」
20歳~69歳の男女1,000名(全回答者)を対象に、健康に関する意識や実態について調査を行った。
全回答者(1,000名)に、普段行っている健康によいと言われる行動・習慣を聞いたところ、「手洗い・うがい」(38.2%)が最も高く、次いで「バランスのとれた食事」(27.3%)、「健診・検診の受診」(26.1%)、「ウォーキング・ジョギング」(25.9%)、「三食摂取」(25.5%)となった。
男女別にみると、男女とも「手洗い・うがい」(順に30.4%、46.0%)が最も高く、男性では「ウォーキング・ジョギング」(28.2%)、女性では「バランスのとれた食事」(33.4%)が続いた。
普段行っている健康によくないと言われる行動・習慣 TOP3「スマホの見過ぎ」「夜ふかし」「休日にごろごろ」
一方、普段行っている健康によくないと言われる行動・習慣を聞いたところ、「スマホの見過ぎ」(31.3%)が最も高く、「夜ふかし」(27.8%)、「休日にごろごろ」(25.7%)、「間食」(23.2%)、「食べ過ぎ」(22.5%)が続いた。「スマホの見過ぎ」や「夜ふかし」、「休日にごろごろ」といった生活リズムの乱れのほか、「間食」や「食べ過ぎ」といった食生活の乱れに関する行動・習慣もTOP5に挙がる結果となった。
男女・年代別にみると、「スマホの見過ぎ」は20代~40代女性(20代女性44.0%、30代女性43.0%、40代女性45.0%)で4割を上回った。若年層~中年層の女性では、SNS等の利用で長時間スマホを利用してしまう人も多いのではないだろうか。
「からだの健康よりこころの健康を優先したい」62%、50代女性では69%
全回答者(1,000名)に、健康に関する意識を聞いたところ、【からだの健康よりこころの健康を優先したい】では「非常にそう思う」が8.8%、「どちらかといえばそう思う」が53.6%で、合計した『そう思う(計)』は62.4%、「全くそう思わない」が6.1%、「どちらかといえばそう思わない」が31.5%で、合計した『そう思わない(計)』は37.6%となった。
身体的な健康より、精神的な健康を重視する人が多いようだ。男女・年代別にみると、『そう思う(計)』と回答した人の割合は50代女性(69.0%)で最も高くなった。
また、【最近の健康であることが何よりも大切という風潮は行き過ぎだと感じる】では、『そう思う(計)』は39.1%、『そう思わない(計)』は60.9%となった。
男女・年代別にみると、『そう思う(計)』と回答した人の割合は40代男性では51.0%と、全体よりも11.9ポイント高くなった。
「健康のための取り組みは自身で自由に選択したい」85%
【健康第一主義(※)に対し息苦しさを感じる】では、『そう思う(計)』は46.4%、『そう思わない(計)』は53.6%となった。
※好きなものや人生の楽しみを犠牲にしても健康を最優先にしようとする考え
また、【健康のための取り組みは自身で自由に選択したい】では『そう思う(計)』は85.3%、【健康によいと言われる行動・習慣であっても、それらを他人に押しつけることには賛同しない】では『そう思う(計)』は81.5%と、いずれにおいても、肯定する人が8割以上となった。健康のためであっても、各個人に合った取り組みや習慣を自由に取り入れることが望ましいと考える人が多いようだ。
自身の生き方について “寿命が縮まるとしても好きなことは我慢したくない”が多数派、50代女性では79%
全回答者(1,000名)に、自身の生き方について、【好きなことを我慢しても長生きしたい】と【寿命が縮まるとしても好きなことは我慢したくない】ではどちらに近いか聞いたところ、『【好きなことを我慢しても長生きしたい】に近い(計)』(「非常に」と「どちらかといえば」の合計、以下同じ)は30.9%、『【寿命が縮まるとしても好きなことは我慢したくない】に近い(計)』は69.1%となった。こころの健康を保つためにも、好きなことを我慢する必要はないと考える人が多いのではないだろうか。
男女・年代別にみると、50代以下の男性では『【好きなことを我慢しても長生きしたい】に近い(計)』(20代39.0%、30代34.0%、40代39.0%、50代36.0%)と回答した人が各年代で3人に1人以上となった。50代以下の男性では、健康のために好きなことを犠牲にすることはやむを得ないと考える人は少なくないようだ。また、『【寿命が縮まるとしても好きなことは我慢したくない】に近い(計)』は50代女性(79.0%)が最も高く、約8割を占めた。
「健康のために何かを我慢したことがある」50代男性では58%
全回答者(1,000名)に、健康のために何かを我慢したことがあったか聞いたところ、「あった」は43.3%、「なかった」は56.7%となった。
男女・年代別にみると、「あった」と回答した人の割合が最も低かったのは20代男性(35.0%)、最も高かったのは50代男性(58.0%)であった。男性では20代から50代では年齢が上がるにつれ「あった」と回答した人の割合が高くなる傾向がみられたが、60代男性では44.0%と、50代男性よりも14.0ポイント低くなった。
また、健康のためでも我慢したくないと思うものを聞いたところ、「甘いもの」(37.7%)が最も高く、次いで「炭水化物(米・パン・麺など)」(31.7%)、「スマホの利用」(27.2%)、「飲酒」(18.0%)、「こってりしたもの」(15.5%)となった。甘いものやお酒を自身へのご褒美としている人も多いのではないだろうか。
男女・年代別にみると、「甘いもの」は50代以下の女性で高くなる傾向にあり、特に30代女性(52.0%)と50代女性(51.0%)では半数を上回った。また、「スマホの利用」は男女ともに20代(20代男性47.0%、20代女性45.0%)が突出して高くなった。50代以上の男性では「飲酒」(50代男性31.0%、60代男性33.0%)が3割以上となった。
「健康であることを押しつけられ、不快な思いをしたことがある」は5人に1人
全回答者(1,000名)に、健康であることを押しつけられ、不快な思いをしたことがあったか聞いたところ、「あった」は20.6%となった。健康第一主義的な意見への同調圧力などで、堅苦しい思いをしている人は少なくないのではないだろうか。
また、健康によいと言われる行動・習慣を他人に押しつけられたことがあったか聞いたところ、「あった」は24.1%となった。
健康によいと言われる行動・習慣を他人に押しつけられたことがある人(241名)に、押しつけられたことで自身の行動・習慣を変えざるを得なかったことがあったか聞いたところ、「あった」は58.1%となった。男女別にみると、「あった」と回答した人の割合は男性(66.4%)が女性(49.1%)よりも17.3ポイント高くなった。
<調査概要>
◆調査タイトル :健康に関する意識調査2025
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする20歳~69歳の男女
◆調査期間 :2025年8月1日~8月4日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000名
◆実施機関 :ネットエイジア株式会社
出典元:ネットエイジアリサーチ調べ
構成/こじへい