復調基調とはいえ、国内アパレル市場ではコロナ禍以前の水準約9兆円の壁を破る秘策が求められている。
そこで「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは攻勢をかける。今年6月マッチングアプリ『ZOZOマッチ』の提供を開始したのだ。

事業開発部ディレクター・田中翔也さんが狙いを語る。
「構想を練り始めたのはコロナ禍だった約3年前。出会いとファッションは密接に関係するという定説を踏まえ〝恋愛をするとファッションの需要が高まる〟と仮説。出会いの創出がファッションを楽しむ機会をさらに広げるのではないかと考えたのです」
同社独自調査でZ世代の約90%が〝恋愛をしているときに服を買いたくなる〟と回答したという。類似サービスとの違いは、全身写真の登録が必須なこと。相手を検索する機能はなく、独自のAIが全身写真から雰囲気を解析し、利用者に応じた〝好みの雰囲気〟の相手を表示する仕組みだ。また「ZOZOTOWN」の会員登録を前提とし、『ZOZOマッチ』の有料プランを利用することでZOZOポイントが毎月付与される特典も。
「現状、機能の連携はありません。ニーズを捉えながら機能拡充や利便性を高めていく予定です」
【DIMEの読み】
総合型が主流の時代にファッションに特化して急成長した「ZOZOTOWN」。ターゲットは若年層だが、事業開始から20年経つ。『ZOZOマッチ』は購入動機の新たな金脈を探る施策のひとつなのだろう。
全身コーディネート写真をもとにAIが好みを分析して毎日相手をレコメンド!
※画像はイメージです

事前に診断した好みのファッションジャンル、年齢などの属性情報やアプリ内の行動から相手を提案。基本料金は無料(マッチング後、男性は月々3480円~)。
ZOZOの主なBtoCサービス沿革

『ZOZOマッチ』開発にあたり、スタイリング提案の『niaulab by ZOZO』など既存サービスで培った知見を活用。より細分化された情報蓄積に寄与しそうだ。
取材・文・編集/渡辺和博
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