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約40年にわたり、時代のトレンドや話題のモノを紹介してきた小学館の雑誌『DIME』。2025年12月号では2025年のヒット商品を紹介している。そのDIMEが、どこよりも早い2026年のヒット予測を『@DIME』限定でお届けする。2026年、私たちの生活に欠かせない「スマホ」はどのようなトレンドが起こるか。
※トップ画像は左が「iPhone Air」(Apple公式より)、右が「Samsung Galaxy Z Fold7|Z Flip7」(Samsung公式より)
薄型スマホ時代の到来──iPhone Airが変えた常識
2025年9月、Appleが新カテゴリーとして「iPhone Air」が登場した。「Air」の名の通り、従来のiPhoneシリーズから大幅な薄型化に成功。iPhone史上最薄の薄さ5.6mmを実現。
厚みを極限まで削ぎ落としながら、バッテリー持続時間や処理能力を犠牲にしない設計に多くの世界中が大興奮した。年々、スマートフォンが大型化する中で、「軽さ」「薄さ」のiPhone Airは、原点回帰する布石なのだろうか。
2025年は、iPhone Airに先駆けてサムスンからも薄型スマホ「Galaxy Edge」が発売されている。こうした大手スマホメーカーの動きに今後は「薄型」が主流になると思いきや、2026年、Appleから「折りたたみiPhone」が登場するという噂がある。
2026年に折りたたみiPhoneが登場する!?「iPhone fold」の気になる噂まとめ
2025年9月、iPhone初の薄型をコンセプトにしたモデルiPhone Airが発売されました。 Appleの挑戦に多くのファンが歓喜しましたが、来年もApp…
折りたたみスマホ、次の主戦場は「Apple参入後」
これまで折りたたみスマホ市場はSamsung「Galaxy Z」シリーズやGoogle「Pixel Fold」などが牽引してきた。しかしながら、現状、世界出荷台数全体の2%未満と、普及したとはまだまだ言い難い。
2026年、もし折りたたみiPhoneが発売されれば、この停滞は解消される可能性がある。
折りたたみスマホに対し、静観をしてきたAppleのことである。折りたたみスマホのデメリットーーディスプレイの折り目や耐久性を解決するデザインやUIを採用されることが予想される。
さらにそれ以上に、折りたたむことへの価値を提示できれば、世界中でムーブメントが起こる可能性は十分にあるのではないだろうか。
特に日本ではiPhoneのシェアは依然として50%を超えている。Appleが折りたたみスマホ市場に踏み込めば、価値観のブレイクスルーは十分に起こる可能性はある。
薄型 vs 折りたたみ──スマホの進化はどちらに向かうのか。鍵を握るApple
スマートフォンの進化はここ数年、カメラ性能やAI処理など“中身”の進化が中心だった。だが、2025年後半から2026年にかけては、“形”そのものが再び主戦場となる。大型化やベゼルレスなどを求めて進化をしてきたスマホはここ数年、形状の進化はほとんど見られなくなってきた。
そうした中、「薄型vs折りたたみ」は、スマホのさらなる進化の可能性を秘めたテーマなのだ。
薄型の強みは「シンプルさ「と「携帯性」。バッグやポケットに入れても存在を感じさせない軽さは、ユーザーにスマホの快適さや安心感を思い出させてくれる。
一方、折りたたみは「一台で二役」を実現する多機能性が魅力だ。画面を広げたときの没入感はタブレットの良さを内包しており、他のスマホでは得られない体験がある。
市場全体で見れば、折りたたみも薄型もシェアはまだ数%。本格的に定着するかどうか、カギをぎるのは他でもないAppleだろう。Appleはこれまでも、既存市場を一変させてきた。音楽ではiPod、スマホではiPhone、タブレットではiPad。後発ながら新たなスタンダードを築くのがAppleの常套手段だ。今回の薄型・折りたたみ論争も例外ではない。Appleは2025年、iPhone Airで薄型市場を作り、2026年の折りたたみiPhoneでスマホ市場も開拓するだろう。スマートフォンの未来は、2026年、Appleの一手で大きく舵を切ることになりそうだ。
文/iPhoneオタクくん