小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【実機レビュー】軽快スナップの新定番!FUJIFILM「X-E5」で愉しむ東京街角フォト散歩

2025.10.16

よりスナップ寄りに進化

FUJIFILM「X-E5」は、レンジファインダーカメラを思わせるクラシカルスタイルのAPS-Cサイズのミラーレスカメラである。前モデル「X-E4」のデザインを継承しつつ、内部性能を大幅に強化した後継機で、有効約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと最新「X-Processor 5」を搭載して、解像感とノイズ耐性が大きく向上した。新たに被写体認識AFを採用し、人・動物・乗り物などを自動検出して追従するほか、ボディ内手ぶれ補正も新搭載された。これにより、オールドレンズ装着時にも手ブレの心配がなくなりスナップシューターとしての自由度が高まった。写真家の小平尚典氏にも愛用のXマウントレンズを持参してもらい、恵比寿と御茶ノ水などでスナップして、「X-E5」の実力を検証した。

高級感と耐久性のためXシリーズで初めてトッププレートをアルミ削り出しのアルマイト仕上げとした。これを味わうならブラックよりシルバーボディが相応しいだろう。付属のストラップは編組タイプを採用
ストラップには金属環と軍艦部との擦れ防止用プロテクターも付属する
背面モニターはタッチパネル対応の約104万ドットのチルト式液晶を採用
「X-E4」から継承した、モニターを反転させて自撮りできる機能
レンズ画角の1.4倍および2倍のクロップがあり、専用レバーで切り替えられる
サラウンドビューモードを選ぶとクロップ範囲外を半透明化してレンジファインダー感覚で撮影できる
「X-E5」にフルサイズ用15mmレンズを装着すると、広角22.5mmになる
2倍のクロップを使うと標準45mmの画角が得られる
新設されたフィルムシミュレーション専用ダイヤル
ダイヤルを回転させると画面上に選択したフィルムのアイコンが表示される
こちらもEVFの新表示クラシック。銀塩一眼レフを思わせる右側の露出計はAE撮影時には露出補正量を表す
レンズキットに選ばれたのは「FUJINON XF23mmF2.8 R WR」である。私が持参したのは左側の「FUJINON XF16mmF2.8 R WR」
小平尚典さんはSIGMAのズームと単焦点レンズにVoigtlanderの15mmF4.5ライカマウント用をXマウントに変換するアダプターを使って装着
作例にはXF16mm、XF23mm、15mmF4.5の3本を使用した
15mmはF8~F11まで絞り込んでピントを合わせずパンフォーカスで撮った

恵比寿「THE TOKYO TOILET」を巡る

恵比寿駅周辺で注目を集めているのが、「THE TOKYO TOILET」(https://tokyotoilet.jp)プロジェクトの一環として整備された、アート性の高い公共トイレだ。特に恵比寿東公園内にあるトイレは、建築家・槇文彦氏の設計によるもの。清潔感と機能性を両立しつつ、柔らかな曲線とガラスの質感が調和したデザインが特徴である。夜は柔らかい照明に包まれ、まるでギャラリーのようだ。日常の中にデザインの力を感じさせ、使えるアートとして国内外から高い評価を受けている。今日は恵比寿駅から徒歩で行ける4ヵ所のトイレを巡った。撮影には15mmレンズを使用。

スタートは恵比寿駅西口公衆トイレ。設計はクリエイティブディレクター・佐藤可士和氏で、どのトイレにも使われているピクトサインも佐藤氏のデザインだ。白いアルミのルーバーでトイレ全体が覆われている
恵比寿東公園トイレは、タコ公園のイカトイレとして建築家・槇文彦氏が設計。手洗い場とベンチもある大規模なトイレで、屋根の形がイカを思わせる
東三丁目公衆トイレは、プロダクトデザイナー・田村奈穂氏がユニバーサル、男性、女性用の3つの空間のあるトイレを折形から発想を得てデザイン
恵比寿公園トイレはインテリアデザイナー・片山正通氏がコンクリートの壁を15枚組み合わせて作った

キットレンズでフィルムシミュレーション

御茶ノ水駅の撮影スポットと言えば、聖橋から総武線と中央線と地下鉄丸ノ内線が立体交差するあそこが思い浮かぶ。しかし、それよりもう少し低い視線から、フィルムシミュレーションを色々と試してみた。意外に良かったのはプロビアでも、丸ノ内線の赤の発色が昭和な感じに思える。モノスタンダードも何もかもレトロな雰囲気にしてくれる。

FUJINON XF23mmF2.8は絞りリング付きのクラシカルなデザインでX-E5に違和感なく装着できる。クラシカルな金属製フードも付属する
曇っていたせいか落ち着いた発色で、プロビアでも昭和の色合いになった
X-E5 FUJINON XF23mmF2.8 R WR 1/100sec f4.5 ISO640 プロビア
モノクロで撮ると中央線快速グリーン車も昭和からあったように見えてくる
X-E5 FUJINON XF23mmF2.8 R WR 1/100sec f4.5 ISO640 モノクロスタンダード
御茶ノ水の楽器街には派手な色合いのディスプレイが多いがノスタルジックネガを使えば渋い色合いになり、夕暮れの雰囲気が引き立つ
X-E5 FUJINON XF23mmF2.8 R WR 1/100sec f2.8 ISO1000 ノスタルジックネガ
画角は35mm相当なので、やや広角だが歪もなく使いやすい。X-E5はAFが速いのでスナップにも対応できる
X-E5 FUJINON XF23mmF2.8 R WR 1/100sec f2.8 ISO500 ノスタルジックネガ
レトロな喫茶店でオーダーした珈琲ゼリーも絞り開放でうまくボケてくれた
X-E5 FUJINON XF23mmF2.8 R WR 1/100sec f2.8+1 ISO1250 ノスタルジックネガ
私の推しレンズは24mm相当の「FUJINON XF16mmF2.8 R WR」である。シャープな描写にヌケのいい絵にはベルビアがマッチした
阿佐ヶ谷北口駅前のバス停に現れたアニメとのコラボバス
X-E5 FUJINON XF16mmF2.8 R WR 1/750sec f5.6 ISO250 ベルビア
恵比寿駅前のビルと鳥。コントラストと階調性が両立された描写力に感服
X-E5 FUJINON XF16mmF2.8 R WR 1/750sec f5.6 ISO250 ベルビア

写真・文/ゴン川野

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年10月16日(木) 発売

DIME最新号は、「2025ヒット商品総決算」特集&「攻殻機動隊」映像化30周年大特集!今年話題を集めたヒット商品をどこよりも早く徹底解剖。DIMEでしか手に入らない「攻殻機動隊」オリジナルカレンダーが特別付録に付いてくる!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。