小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

人気再燃で続々とグッズ化!平成の小学生男児が憧れた「家庭科のドラゴン」ブームの理由

2025.10.29

 平成生まれの読者やその親世代は、このドラゴンに見覚えがあるはずだ。漆黒の中に浮かび上がる青い炎と、今にも飛び出してきそうな黒龍の構図は、2001年の登場以降、多くの小学生の記憶に焼きついた。そして、令和の今、なぜかブームが再燃している。

「家庭科のドラゴン」が人気を集めた理由は、いわゆる中二病的なデザインが男児にウケたからだ。ドラゴンがプリントされた裁縫箱を選んだがために、〝普通〟のデザインを選んだクラスメイトに軽く笑われたという小学生もいるだろう。ブームの返り咲きを支えるのは、そんな黒歴史を懐かしむ大人たちだ。

「ドラゴンの正式名称は『BLACK DRAGON LOURD LEGER』。当時の資料を振り返ると、『現実には存在しえないとも感じさせるような超越的な存在感』『光と闇の緊迫した、迫力のあるデザイン』といったコンセプトが書かれています。明らかに中二病を意識して作られていますよね(笑)」

 そう語るのは、販売元であるサンワードの担当者・川中靖博さん。自身も「家庭科のドラゴン」世代で、幼少期に心を動かされたという。

 平成の間、このドラゴンは家庭科の世界にとどまり続けてきた。だがそれが令和になって、幅広いグッズ展開を見せている。アパレル、エプロン、雑貨など様々なグッズが登場しており、SNSで話題を呼んだ。

「2025年夏の『コミケ』では、ブースに50m以上の行列ができました。小学生の時に使っていた人はもちろん、当時は恥ずかしくて使えなかったという人もグッズを買いに来てくれています。中には、ドラゴンをモチーフにしたコスプレをした人も。今も愛されていることを実感しますね」

 驚きは、ブース来訪者の3割が女性だったこと。「青春時代を取り戻しに来ました!」と言ってグッズを買い求める人もいたとか。性別を問わず、大人たちの心に刺さる「家庭科のドラゴン」。復活の背景には、思い出を振り返る人々の情緒があった。

平成を象徴する裁縫箱!「家庭科のドラゴン」とは?

「家庭科のドラゴン」とは、2001年に忽然と登場した、小学生の家庭科用裁縫箱にプリントされたドラゴンのこと。かわいいキャラクターや、野球・サッカーなどをテーマにしたスポーティーなデザインが多い中で異彩を放つこのドラゴンは、多くの男子の間で人気を博した。

家庭科のドラゴン

SNSで大反響!令和の今、広がるグッズ化!

グッズとしての展開が開始されたのは、およそ6年前。このドラゴンについて、メディアの取材を受けたことからグッズ化の機運が社内で高まり、受注生産による販売を始めた。社長の代替わりを契機に2024年から展開を拡大し、現在はECのほか、実店舗でも販売中。

サンワード『家庭科のドラゴンTシャツ』各5000円

サンワード『家庭科のドラゴンTシャツ』

サンワード『家庭科のドラゴンナップザック』3500円

サンワード『家庭科のドラゴンナップザック』

熱い反響を受けて「コミケ」に進出!

2年連続で「コミックマーケット」に出展。出展を決めた理由は「2024年が辰年だったから」だそう。今年は、昨年の2日分の売上を初日だけで叩き出し、売り切れが続出した。人気商品は『家庭科のドラゴン図鑑』『カードゲーム プレイマット』『Tシャツ』。

家庭科のドラゴン

取材・文/畑野壮太 編集/井田愛莉寿

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2025年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

「平成女児カルチャー」とは何なのか?平成のトレンドが今、再燃する理由

平成時代を小学生として過ごしたZ世代が、いま社会の中心に躍り出るなかで、一気に火が付いた「平成女児カルチャー」。可愛いキャラクターや独自のファッションが再び脚光…

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年10月16日(木) 発売

DIME最新号は、「2025ヒット商品総決算」特集&「攻殻機動隊」映像化30周年大特集!今年話題を集めたヒット商品をどこよりも早く徹底解剖。DIMEでしか手に入らない「攻殻機動隊」オリジナルカレンダーが特別付録に付いてくる!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。