『ポケポケ』で初となるポケモンカードの新しい表現に挑戦したのが、イマーシブカードだ。こだわり抜かれた演出についてカード開発担当に聞いた。

クリーチャーズ ポケモンカード開発本部
(左)長屋 悟さん (右)辻川 亮さん
イラストの世界に〝飛び込む〟『ポケポケ』だけの特別な体験
紙のポケモンカードが持つ魅力を、スマホのゲーム内でどう表現するか──。その問いに対するひとつの答えとして用意されたのが、イマーシブカードである。
「紙のポケモンカードには、アートレアのようにポケモンごとの個性を掘り下げるスペシャルカードが存在しています。ただし、それでも描ききれない部分があり、どんな世界になっているのかは、遊ぶ人の想像に委ねていたところもありました。『その続きをデジタルで拡張できないか?』という発想が、イマーシブカードの原点になっています」(長屋 悟さん)
デジタルの表現とはいえ、紙のカードらしさを崩さないようにしている。アニメーションではなく〝イラストの世界に飛び込んでいるような感覚を体験できる〟設計の演出なのもそのためだ。カードそのものにも紙のカードと同様の厚みを持たせたデザインとし〝モノ感〟がしっかり感じられる。
「イマーシブカードの題材となるポケモンは、拡張パックごとに設定されるテーマに沿って選びます。ポケモンの個性を生かしながら、入手して嬉しいものかどうかも重視していますね」(辻川 亮さん)
こうした構想を現実のアプリに落とし込むことは容易ではない。「DeNAのカード担当者とは毎週のように対面で議論を重ねて、何度も試行錯誤をしています」と、長屋さんと辻川さんは胸を張る。
さらに注目はサウンド演出。イラストの世界に没入できるようにこだわっているそうだ。紙とデジタルの良さを見事に融合させたイマーシブカード。想像以上に広がる世界をぜひ体験してほしい。
現在登場している主なイマーシブカード

「最強の遺伝子」で登場した「ミュウツーex」「ピカチュウex」「リザードンex」をはじめ、これまでに多彩なカードが追加されてきた。「リーリエ」のようにトレーナーを描くものも含まれており、その種類は十数種類(編集部調べ)。様々な年齢層のポケモンファンに親しまれるラインアップになっている印象だ。
イマーシブカードってほかのカードとどう違う!?
まるで〝イラストの世界への入り口〟を思わせる渦のような〝縁取り〟をあしらう。「ダイヤ1」のカードが提供割合2.000%に対して「星3」のイマーシブカードは提供割合0.222%。
■ 能力は同名のカードと変わらない
■ トレードの対象外
■ レア度は星3 ほか
実際のカードで実感!!描かれる世界の広さに感動!
イラストの内側に入り込める
イマーシブカードの演出は、まるでカードの世界に入ったかのよう。イラストの世界全体を、30秒かけてじっくりと映し出す。「最強の遺伝子」に登場する「ピカチュウex」の場合には、緑豊かな森の中に多数のポケモンたちが暮らしている様子を見て取れるのが実におもしろい。カメラワークにもかなりこだわっていて、ズームしたりアングルが少し変わったりしながら高揚感を高めるのも特徴だ。そのようにして作られた、ポケモンの生態やバックボーンに寄り添った演出により、カードへの愛着が一層強まる。

マル秘演出をさらに満喫する方法(1)
『ポケポケ』のアプリ画面をタブレットで大きく表示!
イマーシブカードの演出をタブレットで鑑賞するのも一興だ。スマホ版では見切れてしまうイラストの一部がしっかり表示される。このような体験をするにはタブレットでプレイする、またはアカウント連携の設定が必要。

実際のカードで実感!!まるでこれから物語が始まるみたい!
イラストの世界にマッチしたサウンド
イマーシブカードは〝どこに盛り上がりの山を作るのか〟を意識して開発され、イラストとともにサウンドの果たす役割も大きいそうだ。カメラワークを考えながら作られたイラストのラフをもとにサウンドの開発も同時並行で進め、ある程度の段階でイラストとの〝すり合わせ〟をし、最終まで調整していく。なお、サウンドを担当しているのは、過去にポケモン関連作品を手がけたメンバー。ポケモンごとの世界観が表現できているのもうなずける。
マル秘演出をさらに満喫する方法(2)
『ポケポケ』のアプリ音声をヘッドホンで再生!
スマホの機種や使用環境を問わず、心地よく聴こえるようにしているというサウンドは、ヘッドホンを着用すると、その魅力をより一層強く実感。細かな環境音までしっかりと聴き取れて、没入感がさらにアップする。


イマーシブカードの演出は、パックを開封して入手した時だけでなく「自分のカード」に格納後も楽しめる。カードを選択して長押しすればOKだ。
【ポケポケの秘密】
■『ポケポケ』で初となるポケモンカードの新しい表現
■ 大事にしているのはイラストの世界観
■ イラストとサウンドを同時並行で制作して調整
取材・文/龍田優貴 撮影/小倉雄一郎 編集/田尻健二郎
© 2024 Pokémon. © 1995-2024 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. © 2024 DeNA Co., Ltd.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
※画面は開発中のものです。
DIME11月号は『ポケポケ』の大特集!はじめしゃちょー、髙橋 藍、笹木咲がポケポケ愛を語る!

なぜ『ポケポケ』は空前の大ヒットを遂げたのか――。
その答えが、ここにある。
2024年の10月30日にリリースされるや否やわずか4か月で全世界1億ダウンロードという空前の大ヒットを遂げた人気アプリ『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』。単なるゲームの枠を超え、一大カルチャーとなりつつある〝ポケポケ現象〟の深層に、トレンドマガジン「DIME」が迫ります!
DIME11月号の特集では、動画クリエイターのはじめしゃちょー、バレーボール日本代表の髙橋 藍選手、大人気VTuberの笹木咲さん(にじさんじ)といった著名人へのインタビューをはじめ、イラストや革新的な「イマーシブカード」の制作秘話、初の公式大会「にじさんじポケポケ杯」の舞台裏まで、知ればもっと『ポケポケ』が楽しくなる50の秘密を解き明かします!
また、特別付録は1950年の誕生以来、多くの人々に親しまれてきた「ワーゲンバス」、そしてノスタルジーと先進性が融合したEVミニバン「ID.Buzz」をプリントした「フォルクスワーゲンBUZZトート」! EV特集と合わせてぜひ、お楽しみください。
DIME11月号
【超限定!DIMEだけの特別付録】「フォルクスワーゲンBUZZトート」!!
表面にはノスタルジーと先進性が融合したEVミニバン「ID.Buzz」を、裏面には1950年の誕生以来、多くの人々に親しまれてきた「ワーゲンバス」をプリント。タテ37cm×ヨコ45cmの実用的なBIGサイズなので、買い物やレジャーなどで大活躍間違いなし!
◆付録の紹介動画
■DIME SPECIAL1
世界累計1億ダウンロード突破! 大ヒットの理由を徹底取材、あなたの知らない『ポケポケ』の秘密50
なぜ『ポケポケ』は空前の大ヒットを遂げたのか――。
「ポケモンカード」の魅力を凝縮しながらも、まったく新しい体験として再構築されたスマートフォン向けアプリ『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』。「ポケモンカード」を集める、バトルする、そして世界中の仲間とつながる。その全てに、かつてない没入感が宿っている。知ればもっと楽しくなる〝ポケポケ現象〟の秘密に、今、DIMEが迫る!
・はじめしゃちょー、髙橋 藍(バレーボール日本代表)、笹木咲(にじさんじ・VTuber)に聞く、『ポケポケ』愛
・年表で一気見せ!拡張パックで振り返る『ポケポケ』History
・ゲームの世界を彩るイラスト制作に密着取材!
・「イマーシブカード」に秘められたこだわりの演出制作秘話
・ポケモン愛が満載!これが私の推しデッキ
・『ポケポケ』初の公式大会「にじさんじポケポケ杯」の舞台裏
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■DIME SPECIAL2
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【DIMEお買い物ナビ】
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DIME11月号







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