
スポーツの多くが地域に根付き、地元の人たちの応援を受けて発展していくものだ。では、野球、バレー、格闘技などの各スポーツにおいて、熱狂度が最も高い都道府県はいったいどこか?
スカパーJSATはこのほど、スポーツのライブ放送実績や契約者のデータを活かし、スポーツに対する熱量やエンゲージメントの高さを可視化し発表した「スカパー!スポーツ熱狂度ランキング2025」(2025年3月発表)で選ばれたTOP10のスポーツについて都道府県別のアンケート調査を実施し、その調査結果を「スカパー!スポーツ熱狂度都道府県ランキング2025」として発表した。
各スポーツの都道府県別・熱狂度ランキング
<各スポーツの都道府県ランキング>
・プロ野球
1位広島県、2位京都府、3位福岡県という結果になった。広島県は地元球団の広島東洋カープの存在や地上波やローカル紙などでの露出が多く、視聴体験だけでなくファンになる導線が日常的に多いことが要因だと考えられる。「費用」「発信」「頻度」の3項目全て高水準で、観戦する理由としても「地元にプロスポーツチームがあるから(約56.8%)」や「地元で試合が開催されるから(約38.6%)」と“カープ熱”が後押しした結果となった。
・高校野球
1位島根県、沖縄県、2位岩手県、3位栃木県という結果になった。島根県は昨年の甲子園において、島根県代表校の躍進、沖縄県は今年の甲子園において沖縄県代表校が優勝するなど、地域密着性や甲子園常連校の存在が影響していると考えられる。両県ともに、「発信」における数値が高く、また沖縄県で高校野球を選択した人の観戦する理由では「そのスポーツで感動することが多いから(約73.3%)」と地元の高校の活躍における熱狂度がうかがえる。
・モータースポーツ
1位茨城県、2位和歌山県、熊本県、3位富山県という結果になった。茨城県には筑波サーキットがあり、よりモータースポーツを身近に感じることができる環境が要因だと考えられる。また、近年のモータースポーツの人気向上から、「スカパー!スポーツ熱狂度ランキング2025」でも1位に輝くなど、注目が集まっているスポーツだ。
・男女バレーボール
男子バレーボールは、1位山形県、2位熊本県、3位福島県という結果に。女子バレーボールでは、1位岐阜県、香川県、2位青森県、愛媛県、3位宮崎県という結果になった。男子バレーボール1位の山形県は「頻度」「発信」「費用」の3項目で平均以上の数値となり、総合的に熱狂していることがわかった。女子バレーボール1位の岐阜県ではVリーグに所属するJAぎふリオレーナの存在などが熱狂の要因だと考えられる。
・プロレス/格闘技
プロレスは、1位高知県、2位山梨県、3位岩手県という結果になった。格闘技では1位岩手県、秋田県、2位青森県、3位大阪府という結果になった。プロレスで1位となった高知県では昨今人気急上昇中の女子プロレスの大会『STARDOMinKOCHI2025』が開催されるなど、有名選手の参加などが要因だと考えられる。格闘技1位の岩手県では八重樫東さんをはじめとする多くの世界王者を輩出するなど、有名選手が多いことも要因だと考えられる。
今後、観戦してみたいスポーツについて
スカパー!で放送されているスポーツの中で、今後観戦してみたいスポーツを質問した。
・アイスショー
最も多かったスポーツは「アイスショー(約9.3%)」ということがわかった。羽生結弦さん、浅田真央さん、本田真凜さんといった人気スケーターが全国での巡回公演、コラボショーなどを開催し、注目を集めていることで、今後観戦してみたいスポーツとして1位にランクインしたことが推測される。
・高校野球
2位のスポーツは「高校野球(約8.7%)」となった。大会の開催時期には全国的にも話題になる高校野球だが、地元や出身地の高校の活躍やSNSでの話題などをもとに、現地や配信で観戦してみたいと感じ
る人が多いということが推測される。
・モータースポーツ
3位のスポーツは「モータースポーツ(約7.1%)」となった。映画の公開や日本人F1ドライバーである角田裕毅さんの活躍もあり近年SNSなどで若年層を中心に話題となっており、3位にランクインしたということが推測される。
今後観戦してみたい理由については、「SNSやニュースで話題になっているから(約16.5%)」が最も多く、地上波で放送がないスポーツでもSNSなどで話題になるスポーツを今後観戦してみたいと思う傾向があることがわかった(図表1)。また、アイスショーと回答した人の約9割(約87.7%)が女性ということが判明し、かつ年齢が上がるごとに増加する傾向がある。<図表1>
<調査概要>
調査タイトル:スカパー!スポーツ熱狂度都道府県ランキング2025
調査地域:全国47都道府県
調査期間:2025年9月19日(金)~9月25日(木)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:2,350サンプル(各都道府県50サンプル)
調査機関:ネットエイジア株式会社
調査主体:スカパーJSAT株式会社
※本調査レポートの百分率表示は、小数第2位で四捨五入の丸め計算を行っている。そのため、内訳の計と合計が一致しない場合や、内訳を合計しても100%とならない場合がある。
出典元:スカパーJSAT株式会社
構成/こじへい