ニチレイフーズがアップサイクル商品第3弾でクラフトビールを発表、生産過程で発生した「規格外麺」を使用

ニチレイフーズは、製品にならない麺の一部を使用したアップサイクル商品としてクラフトビール「#2101 Men ~Make Noodles Delicious Again!~」を発表。クラフトビール醸造所「Brewlab.108」オンラインショップにて、2025年10月19日より販売を開始する。

「#2101 Men ~Make Noodles Delicious Again!~」開発の背景

本商品は、ニチレイフーズ山形工場での生産過程で発生した「規格外麺」（※1）と山形県産大豆のみそ（山二醤油醸造株式会社）を副原料として使用。天童市のクラフトビール醸造所「Brewlab.108」と共同開発したクラフトビールだ。

※1：製麺工程で発生する製品にならない麺の一部

自営工場のひとつである山形工場（山形県天童市）では、「地産地消」の自然エネルギーの活用（※2）や、工場が立地する天童市の自然保全活動を地元と協力して行なうなど、地域社会の一員として環境関連の取り組みに力を入れている。

令和6年度には、そんな環境配慮の取り組みが評価され、「山形県環境保全推進賞（※3）」を受賞した。

※2：工場の使用電力を、山形県内の水力発電所で発電された電気に置き換える取り組み
※3：山形県環境保全協議会が、経済と環境との両立の理念のもとに先駆的で優れた環境保全活動等 に取り組む県内の企業や、その従業員に贈る賞。

一方、SDGsの観点から食品ロス削減が社会的課題となる中、同社ではこれまで飼料化や肥料化によるリサイクルを行なってきた。

今回の商品は、生産過程で発生してしまう「規格外麺」に新たな価値を与え、食品ロス削減を目的とするものだ。

商品化に際しては、ビールの風味を引き立てるため山形県産大豆のみそを加え、また天童市のクラフトビール醸造所の協力を得るなど、山形の地場を活用したアップサイクル商品として開発された。

■開発における各社スキーム

製品概要

商品名：#2101 Men ~Make Noodles Delicious Again!~
スタイル：Weizen（ヴァイツェン）　
内容量：330ml 原材料：麦芽（外国製造）、ホップ、中華麺（山形県製造）、味噌（山形県製造）
アルコール度数：4%
保存方法：10度以下で冷蔵保存
製造者：Brewlab.108（加藤克明）
所在地：山形県天童市久野本字日光1273-2（将棋むら／天童タワー内）

＜クラフトビール醸造所「Brewlab.108」＞

「Brewlab.108（ブリューラボ・トウハチ）」は、山形県天童市に拠点を置くクラフトビール醸造所。山形県産の果物や特産品を活かし、今までにない『Japan Origin』としての新しいテイストを煩悩の数「108種類」提供することをコンセプトに、地域に根ざしたユニークなビールづくりを展開している。

代表の加藤克明氏は、地域資源の活用と持続可能なものづくりに強い関心を持ち、今回の「規格外麺アップサイクルビール」プロジェクトにおいても、素材の特性を活かしたレシピ開発や醸造工程において積極的に協力。

「#2101 Men ~Make Noodles Delicious Again!~」も副原料として中華麺と、山形県で製造した味噌を使用したヴァイツェンスタイルのクラフトビールであり、Brewlab.108ならではの発想と技術が詰まった一品と言える。

「Brewlab.108」では今後もアップサイクル企画商品の検討をしており、本商品がシリーズの第1弾となる。

関連情報
https://brewlab108.com/pages/product

構成／清水眞希