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のん、「史上初の女性棋士」役で笑顔を封印。ABEMAドラマ『MISSKING /ミス・キング』で盤上のダークヒーローに挑む

2025.10.15

現在配信中のABEMAオリジナルドラマ『MISSKING /ミス・キング』で主人公の国見飛鳥を演じている、のんさん。飛鳥は幼い頃に父・彰一(中村獅童さん)に捨てられ、やがて母も病死。貧しさと孤独に心がすさむ飛鳥をよそに、父は将棋界で成功を収め、〝天才棋士〟として華々しく活躍していた。

自分の人生を奪った父に殺意を抱いて復讐を試みるも、その過程で図らずも将棋の才を開花させる飛鳥。彰一に因縁の過去を持つ元棋士の藤堂(藤井直人さん)は飛鳥の才能を見抜き、師として彼女を「史上初の女性棋士」へ導くことで、彰一に復讐することを目論む。

「将棋」を通じて彼女は憎しみやつらい過去といかに向き合い、人生を取り戻すのか。「ここまで笑顔を見せないキャラクターは、私自身初めてかもしれません」と明かすのんさんが、新境地となる飛鳥役を語った。

これまでにないタフな役柄での撮影中
癒しになったものとは?

「不幸を背負う、みじめな思いをする、といった暗い背景を持つ役は、今まで演じたことがなかったんです。飛鳥が徐々に自分を開放して将棋にのめり込んでいく様子が魅力的で、どのような解釈で飛鳥を演じようか、脚本を読みながら、とてもワクワクしました」

飛鳥像を膨らませて、意気揚々とクランクインを迎えた、のんさん。

「ところがいざ現場へ入って飛鳥を演じてみたら、とにかく毎日が重たくて……(笑)。飛鳥の気持ちがすさんでいるシーンが続くと、自分も一緒に気持ちが重たくなって、理由はわからないけれどだるいとか、撮影が早く終わったのに疲れているとか。その感情に引きずり込まれる感覚がありましたね」

普段は引きずるタイプではないというのんさんでも、相当タフな役柄だった様子。

「作品が始まると、よく自分でお弁当を作るんです。やさしい薄味にしたり、あたたかいスープを作ったり、カラダに負担なく力がつくお弁当を現場へ持っていきます。でも『MISSKING /ミス・キング』では恵まれていて、いつも温かい食事を用意してくださっていたので、何にもやらなかった(笑)。お肌の調子をととのえるために朝、ミキサーでアーモンドミルクを作っていたくらいで、飛鳥を演じることに集中できたのがとてもありがたかったです。

どれもおいしくて、ごはんにパワーをもらって飛鳥と向き合っていました。撮影が終わっちゃうと記憶がなくなるのですぐ出てこないけれど、メニューは麺類や汁物など、たくさんありましたよ。あっ、ハンバーグ! めっちゃおいしかったです。肌寒い深夜に撮影していた時には、藤木さんが肉まんを差し入れしてくださって。保温する機械ごと運んでくださったので熱々で、2個も食べてしまいました。ほかほかの肉まんにも癒されましたね」

仕事の相棒は3色ボールペン
飛鳥の手の動きに合わせて台本にメモ

藤堂と〝女性初の棋士〟を目指すまで、将棋とはかかわらず生きてきた飛鳥。それは幼い頃に父・彰一の将棋駒を触ってしまったことで激昂され、トラウマ的な記憶を抱えていたからだった。棋士である彰一にとって将棋は聖域で、将棋駒は大事な仕事道具。俳優であるのんさんにとって、お芝居にまつわる大事な仕事道具とは。

「俳優の時はボールペンですね。台本に書き込みをする時に使うもので、黒と青と赤の3色がカチャカチャ切り替えられるタイプがお気に入りです。その日の気分で使い分けるので〝この色のインクはこれを書く〟と決まってはいませんが、監督に演出されたことや、段取りでした役柄の動きを色分けして、メモすることが多いかな。

今回の台本では将棋のシーンで棋譜とト書きが組み合わされていたので、〝この手を打った時にはこの動き〟と、飛鳥の動きを書き留めたりしました。ボールペンはボディの色にもこだわりはなくて、インクがなくなったら違うものを買って気分転換しています。今は黒いボディを愛用中です」

 DIME9・10月号「2025年上半期ヒットランキング」特集でインタビューした際、「今年はどんどん新しいことをしてみたい時期」と語っていた、のんさん。役柄の感情に引きずられるほどのめり込んだ飛鳥役は、自身にとって初の将棋棋士であり、初のダークヒーローとなった。

「自分の信念を貫く中で、どうしても演じたいと願う役が舞い込んだ。愚直に表現を突き詰める姿を見て声をかけてもらったのかなと、嬉しくなりました。初めて触れた将棋の世界もそうですし、初のダークな主人公像はメンズぽい振る舞いもあって、『MISSKING /ミス・キング』は演じていて、とても新鮮でした」

 繊細そうでいて、荒っぽい。深い憎しみを抱えながらも、まっすぐに突き進む意志の強さと純粋さを併せ持つ。そんな飛鳥を通じた〝見たことのない、のん 〟の姿が2025年下半期の目玉だと、自信をのぞかせた。

ABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』
毎週月曜日 夜8時より「ABEMA」にて無料配信、Netflixにて世界同時配信

(C)AbemaTV, Inc.

天才棋士の父に人生を奪われた主人公・国見飛鳥が、その深い憎しみから開花させた才能と、まっすぐに突き進む意志の強さで、自らの人生を取り戻していくヒューマンドラマ。

主人公・国見飛鳥にのん、飛鳥とバディを組み、飛鳥の父へ復讐を企てる〝元棋士のヒモ男〟藤堂成悟に藤木直人。さらに復讐計画を見守る藤堂の恋人・堺礼子役に倉科カナ、飛鳥が人生を懸けて復讐する父親で〝天才棋士〟の結城彰一役として中村獅童が脇を固める。

(C)AbemaTV, Inc.
(C)AbemaTV, Inc.

■放映概要
毎週月曜日 夜8時より「ABEMA」にて無料配信、Netflixにて世界同時配信
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取材・文/渡部美也 撮影/竹崎恵子 編集/原口りう子

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