
リクルートが運営する旅行情報サイト『じゃらんニュース』では、レトロな「紅葉スポット」に関するアンケート調査を実施。温泉街やクラシカルな洋館、木造駅舎など、全国各地のレトロな雰囲気が漂うスポットなど、結果をカウントダウン形式で発表した。
『じゃらん』没入感たっぷりレトロ紅葉スポットランキング
■レトロな街並みと紅葉の絶景、ノスタルジックな雰囲気に没入できる「銀山温泉」が1位を獲得

今回は、レトロな街並みと紅葉が織りなす魅力的な絶景スポットを対象に、“没入感”をテーマとしたアンケート調査を実施。山形県の「銀山温泉」が、その世界観に包み込まれるような“没入感たっぷり”なレトロ紅葉スポット1位に輝いた。歴史ある木造旅館と色づく山々が織りなす風景は、まさに秋の絶景。レトロな街並みと紅葉のコントラストが美しい温泉街である。
2位には京都府「嵯峨野トロッコ列車」がランクイン。保津川渓谷を走る列車の車窓から、絵巻物のような渓谷美を堪能できる。続く3位の東京都「旧岩崎邸庭園」では、黄金色に染まる大イチョウとクラシカルな洋館が調和し、異国情緒漂う絵画のような風景が広がっている。
そのほかTOP10には、駅舎や温泉街など懐かしさを感じるレトロスポットに紅葉が彩りを添え、ロマンティックな景色が楽しめる場所が多数ランクインした。秋の旅先選びに、このランキング情報をぜひ活用していただきたい。
紅葉とのコントラストが美しい絶景スポットがランクイン
■1位:銀山温泉【山形県】

銀山温泉の紅葉は、歴史ある木造旅館と色づく山々が織りなす風景が魅力。赤や黄に染まった木々が温泉街を包み込み、ノスタルジックな雰囲気を演出してくれる。特に銀山川沿いの大正・昭和期の旅館が並ぶレトロな街並みと紅葉のコントラストは見事で、夕暮れ時にはガス灯がともり、神秘的な空気に包まれる。
■2位:嵯峨野トロッコ列車【京都府】

嵯峨野トロッコ列車では、保津川渓谷を走る列車から紅葉の渓谷美を堪能できる。木製の座席や裸電球がともるレトロ感漂う車両でゆったりと進行。車窓からは赤や黄に染まる山々が広がり、秋の風景を存分に楽しめる。夜間には沿線がライトアップされる「光の幻想列車」が運行され、昼間とは異なるロマンティックな景色を見ることができる。
■3位:旧岩崎邸庭園【東京都】
旧岩崎邸庭園では、洋館前にある樹齢400年ともいわれる大イチョウが黄金色に染まり、クラシカルな洋館と調和して、異国情緒漂う秋の絵画のような風景が広がる。黄葉・紅葉の見頃は11月下旬〜12月上旬で、芝庭のイロハモミジの紅葉とイチョウの黄葉のコントラストが鮮やか。
■4位:小樽運河周辺【北海道】

小樽運河周辺の紅葉は、歴史的な石造倉庫群と秋色に染まるツタが織りなす、懐かしさを感じる風景が魅力だ。運河沿いの遊歩道では、水面に映る紅葉とガス灯の明かりが調和し、映画のワンシーンのような美しさ。11月からは青の運河という特別なライトアップが実施され、より幻想的な景観を作り出している。
■5位:美作滝尾駅【岡山県】

昭和初期に建てられた木造駅舎はレトロ好きにはたまらない雰囲気で、有名な日本映画のロケ地としても知られている。小さな待合室、木のベンチや看板など全てが映画の一場面に見えてくる。山々が色づき始めると、紅葉を背景に駅舎を撮影できるため、鉄道ファンや写真愛好家にも愛されている。特に晴れた日の午前中や夕暮れ時には、斜光が建物の陰影を美しく際立たせてくれる。
■6位:渋温泉【長野県】

秋の渋温泉は、石畳の温泉街と色づく木々が織りなす、情緒豊かな景観が魅力だ。大正・昭和の面影を残す木造建築と紅葉が調和して、時を越えて旅をしているかのような気分に浸ることができる。見頃は10月下旬〜11月上旬で、「九湯めぐり」や足湯を楽しみながら、レトロな雰囲気漂う秋の温泉街をゆったりと満喫したい。
■7位:博物館 明治村【愛知県】

明治村では、明治時代を中心とする貴重な建造物と紅葉が融合し、ほかでは味わえない風景が広がっている。赤や黄に染まるハナミズキやモミジなどが、西郷從道邸や金沢監獄中央看守所・監房などの歴史的建物を彩り、昔懐かしく、まるでタイムトリップしたかのような感覚を楽しめる。
■8位:只見線【福島県】

只見線の紅葉は、列車から眺める奥会津の自然美あふれる絶景が最大の魅力となっている。只見川に沿って走る路線では、秋の彩りに包まれた山々と川霧が織りなす幻想的な風景が見渡すことができる。特に「第一只見川橋りょう」における鉄橋と紅葉、川の流れが一体となった景観は感動的。秋の臨時運行「風っこ只見線満喫号(※全席指定・要事前予約)」は、窓が大きく開くトロッコタイプなので、昔ながらの鉄道旅の雰囲気を体感できる。
■9位:黒部峡谷鉄道【富山県】
黒部峡谷鉄道では、ベンチ風の座席でクラシカルなトロッコ電車から眺める峡谷のダイナミックな紅葉が圧巻。車窓からは、秋色に染まる山肌とエメラルドグリーンの黒部川が織りなす絶景が続く。「山彦橋」や「うなづき湖と湖面橋」では、橋と紅葉のコントラストが美しく、撮影スポットとしても知られている。標高差による色づきのグラデーションも楽しめ、秋の自然美を五感で堪能できる。
※2025年は宇奈月駅から猫又駅までの折返し運行となっている。
■10位:わたらせ渓谷鐵道【群馬県】

わたらせ渓谷鐵道では、関東屈指の渓谷美と鉄道が融合した秋の絶景が満喫できる。窓ガラスのないトロッコ列車「トロッコわっしー号」からは、秋風を感じながら、紅葉に染まる山並みと渡良瀬川が楽しめる。沿線には登録有形文化財にもなっている木造駅舎の駅も点在しており、レトロな雰囲気が漂う。特に「古路瀬渓谷」や「沢入駅〜原向駅」間は写真映え抜群、標高差により紅葉が長く楽しめるのも魅力の一つだ。
(C)「じゃらん レトロ紅葉スポットランキング」
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https://www.jalan.net/news/article/887448/
構成/清水眞希