英国生まれの世界的なハイエンド・オーディオブランド、Bowers & Wilkinsからアクティブ・ノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホンの新たなフラッグシップモデルとして、「Px8 S2」が登場。
2025年9月25日より発売が開始された。本体カラーはオニキス・ブラック、ウォーム・ストーン。価格はオープン価格。実勢価格は約12万9800円。
「Px8 S2」について
プレミアムヘッドホン・カテゴリーにおいて、ブランドの象徴的なデザインDNAを新たな高みへと昇華させたPx8 S2は、Bowers & Wilkinsが誇る音響性能、快適性、スタイルの究極の表現を実現している。
Px8 S2の洗練されたデザインとフォルムは、長時間の快適なリスニング体験を得るために緻密に設計された結果だ。
ハウジングは従来のPx8よりも格段にスリムになっているが、同時に装着感もさらに快適なものになった。実際、新設計のキャリングケースもよりコンパクトになり、バッグへの収納性も向上。
そしてBowers & Wilkinsのフラッグシップモデルにふさわしく、Px8 S2は最高水準の仕上げと装飾が施されている。ハウジングやイヤパッド、ヘッドバンドの大部分は、高品質なナッパレザーで覆われ、アルミニウム製のアームには新たに露出したケーブルのディテールを採用。
軽量性、最適化された機械的剛性、そして洗練されたデザインの完璧な調和を具現化している。

ワイヤレスヘッドホン、リスニングの新たな基準
まず「Px8 S2」に搭載された40mmカーボンコーン・ドライブユニットは、極めて少ないカラーレーションと歪みを軽量性と融合させることで、あらゆる音楽において驚異的なディテールと明瞭さ、そして力強くも自然なダイナミクスを表現。革新的なリスニング体験をもたらす。

このドライブユニットは、シャーシ、ボイスコイル、サスペンション、マグネットが包括的に改良・再設計されている。従来のモデルと同様に、ハウジング内部でリスナーの耳に対して緻密に計算された角度を付け、振動板上のあらゆるポイントから耳の穴までの距離を一定に保つことで、より優れた音像定位と空間の広がりを体感できるという。
Px8 S2は、この高品質な音響プラットフォームをベースとしながら、aptX Adaptive 96kHz / 24bitワイヤレス技術と、Qualcommの最新技術であるaptX Losslessの両方をサポートしている。
どちらの技術も、対応するスマートフォン、タブレット、PCからのワイヤレス音楽伝送を自動的に最適化し、Bowers & Wilkins Musicアプリから直接ストリーミング可能なAmazon MusicやQobuzなどのハイレゾ音楽ストリーミングサービスで最高の音質を実現する。
aptX Lossless 対応機器から44.1kHz / 16bitの音源を再生する際には、ワイヤレス接続でもロスレス伝送が可能であるため、Bowers & Wilkinsが追求し続けてきたTrue Soundをワイヤレスヘッドホンでも完全な形で体験することができる。
そして、Bowers & Wilkinsが開発した強力なDSP(デジタル・シグナル・プロセッシング)により、卓越した96kHz / 24bitのハイレゾ音質を実現。
USB-CケーブルでPCや最新世代のiPhoneを含むスマートフォンと接続すれば96kHz / 24bitのハイレゾ&ロスレス・サウンドをヘッドホンで楽しむことができる。
3.5mmステレオミニジャックを備える機器とのアナログ・オーディオ接続にも対応しており、どちらのタイプのケーブルも、ヘッドホンに付属のキャリングケースに同梱されている。
■周囲の雑音を遮断する卓越したANC技術

Bowers & Wilkinsのエンジニアは、Px7 S3およびPx8 S2のために開発された新しいアクティブ・ノイズキャンセリング技術が、Bowers & Wilkinsがこれまでに開発した中で最もパワフルで効果的なものだと確信しているという。
選択されたアプローチは、同社がこれまで常にそうしてきたように、演奏の音楽性を損なうことなく、不要なノイズだけを効果的にキャンセルする絶妙のバランスを注意深く保つ。そして、この新世代のヘッドホンにおいて、その結果は卓越したものとなった。
Px7 S3と同様にPx8 S2は、8つの高性能マイクロホンを搭載している。
そのうち2つは各ドライブユニットの出力を測定。次に可能な限り広い範囲をカバーするために、各イヤカップの前後に配置された4つのマイクは、周囲からの環境ノイズをモニターして、残る2つは卓越した通話音声の明瞭度を提供する。
このようなマイクの位置と角度を緻密に調整することで、騒がしい環境下においても高いパフォーマンスを発揮できるのだ。
通話時には、最新世代の音声処理テクノロジー「ADI Pure Voice」により、不要なノイズが効果的に抑制される。
8つのマイクすべてが、ノイズキャンセリングおよび音声処理テクノロジーと連動し、どのような環境下でも卓越したクリアな通話を実現する。

■30時間のバッテリー駆動など強化された機能性
Px8 S2は、ノイズキャンセリング機能をオンにした状態で30時間のバッテリー駆動が可能で、1回の充電で1日中、あるいはそれ以上の長時間再生が可能だ。また、15分間の充電で7時間の再生が可能になる急速充電にも対応している。
Bowers & Wilkinsの他の現行世代のヘッドホンやイヤホンと同様、Px8 S2はBowers & Wilkins Musicアプリを使って操作や設定を行なうことができる。
このアプリ上では、ノイズキャンセリングとアンビエント・パススルー(外音取り込み機能)の切り替え、ヘッドフォンのバッテリー残量の確認、装着センサーの感度の設定、「クイックアクション・ボタン」で行なう操作の設定が可能。
さらにトーンコントロール機能がアップグレードされ、5バンドのイコライザーでサウンドの微調整が行なえる。イコライザーが必要ない場合は、Bowers & Wilkinsのサウスウォーター研究所(SRE)の音響チームがチューニングしたTrue Soundモードを有効にすることで、EQをバイパスできる。
また、これまで同様に、各イヤカップには物理ボタンが装備されており、アプリを開かなくてもすべての基本操作が行なえる。
そして音量アップ、音量ダウン、再生/一時停止ボタンの形状を変更し、触感によるボタンの識別しやすさを向上させたほか、電源ボタンを左側のイヤーカップに配置するなど、ボタンのレイアウトを見直すことで、これまで以上に直感的な操作が可能になった。

クイックアクション・ボタンでは、Px8 S2の環境コントロール(オフ、ノイズキャンセリング、パススルー)を素早く切り替えたり、ボタンを押すだけで音声アシスタントを起動できる。
Px8 S2は、将来的な拡張性にも優れている。Bowers & Wilkinsは、2025年内に一連のファームウェア・アップデートを提供予定で、最初のアップデートでは空間オーディオ再生機能が追加されるという。
Bluetooth LE Audio(Auracastブロードキャスト機能を含む)への対応は別途行われる予定だ。
「Px8 S2」の主な仕様

装着方式:ワイヤレス・オーバーイヤ型
ドライブユニット:40mm ダイナミック型フルレンジドライバー × 2
Bluetooth:5.3
Bluetoothコーデック:aptX Lossless/aptX Adaptive(96 kHz / 24 bit)、aptX HD、aptX、AAC、SBC
振動板素材:カーボン
内蔵マイク数:8個(左右各4個)
USBオーディオ:USB-DAC内蔵(最大96 kHz / 24 bit)
ノイズキャンセリング:ハイブリッド・アクティブ・ノイズキャンセリング
イコライジング:5バンドEQ + TrueSoundモード
バッテリー駆動時間:30時間
急速充電:15分の充電で7時間の再生が可能
本体質量:質量0.31kg(キャリングケースを除く)
本体カラー:オニキス・ブラック、ウォーム・ストーン

関連情報
https://www.bowerswilkins.com/ja-jp/
構成/清水眞希







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