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サボったら冬の暖房代がアップした!?パナソニック エアーマイスターが解説する、猛暑で酷使したエアコンの「夏じまい」方法

2025.10.11

気象庁によれば、2025年夏(6月~8月)の天候は、北・東・西日本でかなり高く、1946年の統計開始以降、それぞれ夏として1位の高温となった。

連日危険な暑さが続いた今年の夏、冷房で酷使したエアコンは、暖房稼働に備えてしっかりとお手入れが必要だ。今年も厳しい残暑が予想され、お手入れをしないままに暖房シーズンに突入してしまう「夏じまい忘れ」も懸念される。

そこで、パナソニックでは、今夏のエアコン稼働状況を調べるとともに、エアコンお掃除について調査を実施。また、暖房利用をスムーズに開始できるように、「エアコン夏じまい方法」をパナソニック エアーマイスターの福田風子氏が解説したので、あわせてお伝えしよう。

47都道府県すべてでエアコンの利用時間が最長を記録した一方で、お手入れをまったくしていない「ほったらかしエアコン」は43%

まず、「今夏(6月~8月)の間に、どれくらい自宅のエアコンのお手入れをしましたか?」とたずねたところ、「まったくしていない」が最多で43%となった。

続いて、「これまでエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンのお手入れをしていましたか?」という質問では、「お手入れしている」52%に対し、「お手入れしたことがない」48%と、回答がほぼ二分される結果に。

お手入れを行わない理由としては、「面倒だから」が圧倒的に多く52%、ついで「やり方がわからないから」26%、「クリーニング業者への依頼はお金がかかるから」21%が上位を占めていた。

一方、お手入れを行う予定がある人にその方法をたずねたところ、「自分でフィルターを掃除する」80%、「自分でエアコン内部を見える範囲で拭き掃除する」48%、「自分で洗浄剤やカビ・ニオイを抑えるスプレーを使ってエアコン内部のお手入れをする」32%という結果に。

しかし、「洗浄剤やカビ・ニオイ抑制スプレーを使った内部のお手入れ」は実はNGなお掃除方法だ。

またパナソニックでは、エオリアアプリに接続したエオリアユーザーの利用データをもとに、2025年夏(6月~8月)のエアコン冷房利用時間と、利用増加時間(平年差)をそれぞれ算出した。

今年の夏、全国で最も「エアコン冷房利用時間」が長かったのは沖縄県で、1日平均15.64時間、夏期合計1438.77時間という結果に。

全国の1日平均は13.63時間、夏期合計は1253.91時間とデータ計測開始以降最長を記録し、47都道府県すべてで夏期合計1000時間以上の利用があった。年々加速する酷暑に伴い、エアコン冷房の使用時間が長時間化していることがわかる。

今年の夏、平年同期間(6月~8月)と比較して全国で最もエアコン冷房利用時間が増加したのは北海道で、1日平均1.52時間、夏期合計で139.90時間という大幅な増加となった。

気象庁によれば、2025年夏(6月~8月)の平均気温平年差は、北日本で+3.4℃、東日本で+2.3℃、西日本で+1.7℃となり、1946年の統計開始以降、夏として1位の高温に。

今回のランキングにおいても、エアコン冷房利用時間はデータ計測開始以降最長を記録し、記録的な猛暑を裏付ける結果となっている。

※「夏のエアコン冷房利用時間ランキング 2025」、「夏のエアコン冷房利用増加時間ランキング 2025」の全国平均の数値は、地点登録のないデータも含めて算出している。
※「夏のエアコン冷房利用増加時間ランキング 2025」は、2022年~2024年の平均値を「平年」として算出。

調査概要
2025年 エアコン夏じまいに関する実態調査
調査地域:全国
調査期間:2025年9月9日~9月16日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女
有効回答:496名(男性:244名、女性:252名)
引用元:パナソニック「エオリア」調べ

冷房シーズンや秋のカビ発生の原因とそのメカニズムとは?

暖房よりも冷房の方がエアコン内部にカビが発生しやすいため、冷房稼働終わりの「夏じまい」は暖房稼働後の「冬じまい」よりも念入りに行いたい。

室内で発生するカビについては、温度20℃~30℃、湿度70%以上の環境がカビにとっては好条件。

仕組み上、エアコン暖房は熱交換器を加熱し暖めるため、エアコン内部は乾燥した状態になるのとは対照的に、冷房運転は熱交換器を冷やし、温度を下げるとともに空気中の湿度を結露させて排水するため、エアコン内部は高湿度の状態になる。

エアコン内部に結露が発生し、カビの育成を助けることになってしまうので、冷房時は特に内部のカビに注意が必要。

さらに、真夏より湿気が多く気温が下がる秋は、カビの繁殖条件と合致しており梅雨どきと似ているので、これからのシーズンにもカビ発生の注意が必要なのだ。

エアコン内部にカビが発生する原因

暖房稼働時にカビが吹き出してしまうことも…

夏のエアコン稼働時間が長ければ長いほど、エアコン内部に湿気がたまり、カビのエサであるホコリもたくさん付着してしまう。

エアコンを手入れせずに放置をしておくと、使用していない秋の間にエアコン内で繁殖したカビが冬の暖房稼働時に吹き出す可能性がある。

■動画URL https://www.youtube.com/watch?v=JMuykiGKkBE

室内に浮遊するカビの例として、エアコン内部にカビが発生した場合の「カビ風(エアコンの風に乗って放出されたカビが空間へ広がる動き)」を高感度カメラの撮影により可視化した。

普段なかなか意識しないカビの浮遊だが、エアコン内部にカビが発生していると、冷暖房の風によってこのように空間を漂ってしまうことが分かる。

※本動画は目に見えにくいカビの飛散の様子を、実験的に可視化したもの。
※カビの飛散防止を検証するものではない。

パナソニック エアーマイスターが伝授!正しいエアコンの夏じまい方法とは?

続いて、夏じまい方法を解説します。夏じまいとはいえ、残暑でまだまだ冷房を稼働中という方も多いかもしれません。

今回ご紹介する「エアコン夏じまい方法」は、夏のエアコン稼働終わりだけでなく、普段のお手入れとしても実践したい大事なポイントです。エアコンはシーズン終わりに限らず、定期的に掃除をしておくことが大切です。

また、普段から定期的にお手入れをすることで、カビの増殖や汚れを防ぎ、夏じまい時の負担軽減にもつながります。

■「夏じまい」サボったら冬の暖房代がアップ!?エアコンの汚れが電力消費量の増加につながる

衛生面以外では、経済面の問題も出てきます。エアコンは室内の空気を取り込み、冷風や温風にして放出します。ところが、フィルターにホコリが溜まっていると十分な量の空気を取り込めません。

多くの空気を取り込もうと、余計なパワー=電力を使うことになるため、エアコンの運転効率は低下し、電気代を余計に消費する状態に陥ってしまいます。

実際にエアコンフィルターを1年間掃除しないと年間で約25%も消費電力量がアップしてしまうという実験結果もあり、フィルターの目詰まりや冷暖房能力の低下で、金額にして1万円以上※も電気代がムダになってしまう場合があります。

※パナソニック製品「CS-F405D2」を使用。1年間フィルターお掃除なしのフィルターで運転した場合に、暖房使用時の消費電力量約25%アップ。冷房使用時は設定温度を1℃下げることでの消費電力量約13%アップにて試算。電気代単価31円/kWhの場合。
〈フィルターお掃除あり〉期間消費電力量1544kWh (冷房:463kWh 暖房:1081kWh)
〈フィルターお掃除なし〉期間消費電力量1874kWh (冷房:523kWh 暖房:1351kWh)との比較において

■ポイント1 「最低限これだけは実践したい!クイック夏じまい」内部クリーン機能や送風運転を活用

冷房中の結露により水分がたまったエアコン内部を乾燥させることが、カビ対策に効果的です。内部クリーン機能がエアコンに搭載されていれば使用しましょう。

また、内部クリーン機能が搭載されていないエアコンの場合は、冷房運転の後に「送風運転」を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させましょう。

忙しい方は「クイック夏じまい」として、この「内部クリーン機能」または「送風運転」だけは実践していただきたいです。

■ポイント2 フィルターのお手入れ

フィルターの汚れは、能力の低下、消費電力の増加につながります。掃除機でホコリを吸い、それでも汚れが落ちない時は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをしてしっかり乾燥させてください。

■ポイント3 拭き掃除でカビ菌を防止!

エアコンに汚れがたまるとカビ菌のエサになるため、汚れている場所(通風路、フラップ等)を拭き掃除してください。このときのポイントは、見える部分のみです。

※お⼿⼊れはお使いのエアコンの取扱説明書に従って⾏うこと。
※⾃⾝での掃除が⼼配な人、掃除がしづらい箇所の汚れが気になる場合やすでにカビが生えている場合は、専⾨業者に依頼を。

■これはやっちゃダメ!NGなお掃除とは?

エアコンのクリーニングは高い専門知識が必要です。ご自身でエアコン内部の洗浄をしないでください。誤ったクリーニング方法(除菌剤やお掃除スプレーを使うなど)を行うと、内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあります。専門業者に依頼しましょう。

関連情報
https://panasonic.jp/aircon/

構成/Ara

昭和63年生まれ。最新のトレンドを横断的に紹介するオールラウンド系ライター。編集プロダクションでの書籍制作や、男性向け美容・健康WEBマガジンでのライター経験を経て、現在は最新ファッションアイテムを中心に執筆活動を展開中。

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