
ディーアンドエムホールディングスは、同社が取り扱うDALIブランドの新型ブックシェルフスピーカー「KUPID」の発売を2025年9月26日より開始した。価格は5万7200円(2台1組・税込)。
「KUPID」の製品概要
このKUPIDは、2022年に発表されたDALIの新世代のフラグシップモデル「DALI KORE」以降、初めて製品化されるエントリーグレードのブックシェルフ・スピーカーだ。
それゆえにKUPIDは、DALIのこれまでの長い歴史とフラッグシップスピーカーDALI KOREの開発を通して培われた、音響工学に関する先進的な技術および設計思想を継承している。
KUPIDがもたらす価値はそのサウンドだけではない。5色の大胆なカラーバリエーションとエレガントなカーブを描くエンクロージャーも大きな魅力となっている。
さらに目に見える箇所にはネジが使用されておらず、グリルの固定も埋め込まれたマグネットで行なうため、非常にクリーンな外観を形成している。

「KUPID」の主な特徴
■専用26mmソフトドーム・ツイーターを搭載

DALI KUPIDは、自社開発のKUPID専用26mmソフトドーム・ツイーターを搭載している。このツイーターには、エントリーグレードながら、強力なネオジムマグネットを採用。一般的なツイーターのおよそ1/6の粘性の磁性流体を用いることでボイスコイルおよび振動板がより速く、よりスムーズに動作できるようになり、OBERON 1を凌ぐトランジェント性能を実現している。
■115mmのウッドファイバー・コーンを採用したバス/ミッドレンジドライバー

バス/ミッドレンジドライバーには115mmのウッドファイバー・コーンを採用。コーンの形状は、小口径ドライバーに最適なセンターキャップのないスフェリカル(球形)とした。
一般的にスフェリカル・コーンには、ボイスコイルボビンとコーンの接合部の剛性が不足し、ピストンモーション時にコーンが変形してしまうという課題が生じるが、KUPIDでは接合部にアルミカプラーを追加することで、ボイスコイルボビンとコーンの接合部の剛性を高め、この課題を解決している。
■クラスを超えたグレードのパーツを採用したクロスオーバー・ネットワーク
クロスオーバー・ネットワークには、高品位なフィルムコンデンサーなど、クラスを超えたグレードのパーツを採用。高音域の減衰が大きいスフェリカル・コーンの恩恵により、シンプルなネットワーク構成が可能となり純度の高いサウンドを実現している。
■専用設計のデュアル・フレア・バスレフポート

コンパクトサイズながらエンクロージャーには、OBERON 1を超える板厚のMDF材を用いており、圧倒的な高剛性を実現。背面のバスレフポートには、ポートの両端をカーブさせた専用設計のデュアル・フレア・バスレフポートが採用された。
これによってポートを出入りする空気の乱流やポートノイズを効果的に抑制しながら、空気の流れを最大化。クリーンで低歪、深みのある低音を実現したという。
「KUPID」の主な仕様

カラー/ブラック・アッシュ、ダーク・ウォルナット、キャラメル・ホワイト、ゴールデン・イエロー、チリー・ブルー
周波数特性(±3dB) / 63Hz〜25kHz
感度(2.83V/1m)/83dB @ 1m for 2.83V
推奨アンプ出力/40〜120W
クロスオーバー周波数/ 2.1kHz
ツイーター/26 mmソフトドーム・ツイーター
ミッドレンジ・ウーハー/115mmペーパー&ウッドファイバーコーン・ドライバー
エンクロージャー/バスレフ型
外径寸法(スパイク含まず)/高さ245×幅150×奥行き198mm(グリル含む)
本体質量/2.96kg(グリル含む)
関連情報
https://dm-importaudio.jp/dali/
構成/清水眞希