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フィアット「600e」vs BYD「シーライオン7」コスパ重視派におすすめのファミリー向けEV対決

2025.10.29

今年に入って自動車メーカー各社から新型EVがたくさん投入されているが、実際に購入するならどれが正解なのか迷う人も多いはず。そこで今回は「コスパ」という視点で、注目の2台をピックアップ。その実力を検証した。

編集部が注目したのはコストパフォーマンスの高さ

 EV(電気自動車)がどこまで日本市場に浸透するかは現時点では未知数だ。その理由として充電施設の整備状況や、国内メーカーが新型車の開発に注力していないことがある。一方で、海外メーカーは日本市場に攻勢をかけている。しかもファミリーカーから高級セダン、スポーツカー、SUVまで幅が広い。今回は編集部が注目したコストパフォーマンスの高いモデルをピックアップした。車格が異なる2台だが、どちらもファミリーユースでEVの楽しさを満喫できるスグレモノだ。

 まず、両車の性格だが、フィアット『600e』はサイズもコンパクトなので街乗りには最適。一充電あたりの航続距離はカタログ値で493kmだが、夏にエアコンを使う場合は450kmを目安にするのが正解。走りについては高速道路でも安定感があり、ワインディングでは前輪駆動らしさも感じられた。動力やサスペンションの可変モードはないが、全体的にバランスが良く運転しやすい。室内空間だが後席はやや狭さを感じる。床面はフラットだが、大人が快適に乗るなら2名まで。自宅(3kW)で充電したところ23%→100%まで15時間ほどかかった。ただし急速充電なら30分で50%ほど充電できる。街乗り中心でたまに長距離ドライブに出かけるという使い方に向いているクルマだ。

 一方のBYD『シーライオン7』は後輪駆動と四輪駆動が選べる。今回試乗したのは後者。全長4.8m超、全幅1.9m超、全高1.6m超のサイズ感でインテリアの品質や走りの性能を見ても高級SUVを名乗る資格は満たしている。

 しかも車両価格はコンパクトクラス並みでお得感がある。乗り心地と動力性能は4つのモードを、回生は2つのモードを選択できる。室内は前後席、ラゲージスペースともに余裕があり、大人4名で長距離ドライブも楽しめる。充電は家庭用の200V3kWで69%→100%まで約10時間。急速充電は独自の電池充電技術により105kWまで対応、超速充電が可能だ。

 もちろん2台とも、EV購入時に補助金制度を利用できる。国と地方自治体、さらに東京都民の場合は区からも補助金が出る。合計金額は『シーライオン7』で約75万円。『600e』は約65万円まで。購入を検討する有力な材料になりそうだ。

ポップなルックスでしっかり走る!

フィアット『600e』

Specification
■全長×全幅×全高:4200×1780×1595mm
■ホイールベース:2560mm
■車両重量:1580kg
■総電力量:54.06kWh
■モーター形式:交流同期
■最高出力:156PS/4070〜7500rpm
■最大トルク:270Nm/500~4060rpm
■変速機:電気式無段
■一充電走行距離:493km(WLTCモード)
■車両本体価格:555万円
※「La Prima」

フィアット『600e』

初代のフィアット『600(セイチェント)』や『500(チンクエチェント)e』のデザインを継承したデザイン。ヘッドライトの上半分をボディーと同色にして半楕円形を多用しているのが特徴。

フィアット『600e』

全長は4.2mでコンパクト。全高は1595mmと1550mmをわずかにオーバーしているがルーフ上のアンテナが原因。これを日本向けに改良して1550mmに抑えれば、さらに使いやすくなる。

フィアット『600e』

5ドアのリアゲート開口部は路面から760mm。開口部も狭くないので使い勝手はいい。ハンズフリーのパワーリフトゲートも標準装備。ボディーカラーはオレンジ、ホワイト、ブルーの3色。

確固たる技術で実用性も十分

BYD『シーライオン7』

Specification
■全長×全幅×全高:4830×1925×1620mm
■ホイールベース:2930mm
■車両重量:2340kg
■総電力量:82.56kWh
■モーター形式:前・かご形三相誘導/後・永久磁石同期
■最高出力:217PS/312PS
■最大トルク:310Nm/380Nm
■変速機:1段
■一充電あたりの航続距離:540km(WLTCモード)
■車両本体価格:572万円

※「AWD」

BYD『シーライオン7』

BYDの海洋シリーズとして、シーライオン(アシカ)をイメージしたフロントマスクを「オーシャンXフェイス」と謳っている。シャープなLEDヘッドライトもデザインの特徴。

BYD『シーライオン7』

全高は1620mmだが高さを感じさせない。デザインはアルファロメオ、アウディ、ランボルギーニのチーフデザイナーからイタルデザインに移籍した後BYDに引き抜かれたW.エッガーが担当。

BYD『シーライオン7』

クーペスタイルのリアビュー。リアゲートにはダックテール型のリアスポイラーを組み込み、空気抵抗値はSUVでありながらcd値0.28を達成している。全幅は1.9m超で広い。

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