東京〜那須塩原間、片道200km超！テスラ「Model 3」でロングドライブに出かけてみた

2025.10.27

高価格と並ぶEV導入のハードルが航続距離。「街中使いなら安心」の反面「長距離は？」。そこで本誌編集部員の寺田がハンドルを握って片道200km超のEVドライブを体験！

戸建て派編集部員・寺田が検証！！

【 DIME編集部寺田のカーライフ】
■ 買い物と親の病院の送り迎え
■ 週末、ドッグランへ
■ 年1〜2回、関東近県に旅行

本誌ではホビーやアウトドアを担当することが多い寺田の愛車は日産『ジューク（2011年モデル）』。中古をお得に購入後、現在まで約5年乗っているが不満はない。一昨年、家を新築した際（ついでに）EV用充電コンセントを設置したので実はEV導入のハードルは低！？

『モデル3』なら余裕！？往復400km超のEV旅へ！

「今回試乗した『モデル3』はデュアルモーター（全輪駆動）、カタログ値706kmの航続距離を誇る『ロングレンジAWD』です」と、本誌編集・寺田（以下同）。

　目的地の『リゾナーレ那須』までは東北道経由で片道200km超。航続距離から考えれば充電なしで往復できそうだが、果たして？　

　ディスプレイのほか異様にスッキリした車内、独特過ぎる操作性には当初大いに戸惑ったが、ワンペダル走行、音声による各種操作や高速道での「オートパイロット」（車速、車線維持）も快適＆賢く、交代でハンドルを握った取材陣も「慣れればラク」と意見も一致。

　那須ICで降りるとまずは充電体験ということでテスラ急速充電器がある道の駅『那須高原友愛の森』へ。手順は細身のコネクターを車体に挿し込むだけで、タッチパネル操作も必要ない。170km走行分を充電しておよそ1700円だから急速充電だとコスパが……いや、高速走行、冷房19℃だから仕方ない。EVライフの大前提は家庭充電にあり！

　目的地までは上り一辺倒だが、ここでEVの素晴らしさを実感することに。「こんな急坂でもスイスイ静かだから音楽もしっかり聞こえる。デュアルモーターのハンドリングはパワフルかつクイックで、ぎゅぎゅっと曲がりガツンと前に出る！」「オールガラスルーフで開放感がある！」と感動しきり。

　往復およそ400km。「ロングレンジ」のバッテリー容量は75 kWh、実電費で525km程度走れる見込み（1kW＝7km走行で計算）だから、実際のところ電欠が気になるシーンはなかった。ただし猛暑寒冷、高速度、急坂、エアコンフル稼働など悪条件下であれば盛大に電気を食う前提でいたい。

「テスラでクルマの未来を知ってしまうと『EVってアリ！』と心が揺れます。『モデル3』は補助金を活用すれば300万円台で購入可能。『N-VAN e:』も気になるしだんだん〝その気〟になってきた。

テスラ『モデル3 ロングレンジAWD』

621万9000円〜（※）

Specification
■全長4720×全幅1850×全高1440mm　■車両重量：1840kg　■最高出力：前158kW/後208kW　■最大トルク：前240Nm/後350Nm　■駆動方式：4WD　■航続距離：706km（WLTCモード）　※テスラによる価格調整（55万円値引き）後の価格は566万9000円。国の補助金87万円のほか、自治体による補助金が受けられる場合も。