
厳しい暑さがひと段落し、涼しい日が増えてきた。そんな今、ようやく「夏の終わり」とともに秋の訪れを実感している人も多いのではないだろうか?
LINEヤフーはこのほど、日本全国の10~60代の男女1,056名を対象に「夏の終わり」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
夏の終わりを実感する時期は「9月下旬」が最多
「昨年、夏の終わりを強く感じたのは何月ごろか」という問いでは、約半数(49.5%)の人が「9月下旬」と回答した。以下「10月上旬」(21.2%)、「9月上旬」(10.9%)が続き、8月末よりも後に「夏の終わり」を意識する人が多いことがわかる。
近年の残暑の長期化や気温の高止まりを背景に、季節の移り変わりが気象庁の定める基準よりも遅れて受け止められる傾向が見受けられる。
約9割が「夏の終わりが遅くなった」と実感、8割は「今年の夏の終わりがわかりにくい」と回答
「近年、夏の終わりを感じる時期が遅くなったと感じるか」との問いに対し、約9割(86.0%)が「遅くなった」と回答した。また、「今年の夏の終わりがわかりにくいと感じるか」という問いへの回答は、「とてもわかりにくい」(33.0%)と「ややわかりにくい」(47.6%)を合わせて80.6%に達した。
9月に入っても高温が続く気象状況や季節行事とのズレが影響していると考えられ、“夏が長く、終わりが曖昧になってきている”という生活者の感覚が強まっていることがうかがえる。
夏の終わりを感じるきっかけは“朝晩など気温が涼しくなったとき”が最多
「どんなときに夏の終わりを感じるのか」の問いについては、「気温が涼しくなったとき」(77.7%)の回答が最多となった。
以下「朝晩が冷えるようになったとき」(69.4%)、「セミの声が少なくなった/秋の虫の声を聞いたとき」(35.3%)と続き、自然の変化が人々の季節感を呼び起こす大きな要因であることが明らかになった。特に昼間の暑さと対照的に、朝夕の気温差が“秋の訪れ”を意識させる大きなきっかけになっていると考えられる。
夏の終わりを感じる気温ラインは「最高25℃」「最低20℃」が最多に
「夏の終わりを感じる最高気温・最低気温の目安」を尋ねたところ、最高気温では「25℃」(30.8%)が最多で、次いで「26℃」(12.5%)、「28℃」(12.2%)となった。
一方、最低気温では「20℃」(27.9%)が最多という結果となり、多くの人にとって、日中の気温が25℃前後、夜間が20℃前後になることが“夏の終わり”を感じるサインとなっていることがわかった。
また、地域別の結果をみると、北海道では特徴的な傾向が見られた。最高気温については「25~23℃」および「23℃未満/気温では判断しない・わからない」と回答した人の合計が90.7%に達した。
最低気温についても「20~18℃」および「18℃未満/気温では判断しない・わからない」が88.4%となっており、北海道は夏の終わりを感じる気温ラインがその他と比べ低い傾向にあることが明らかになった。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査主体:LINEヤフー株式会社
調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:2025年9月22日~2025年9月24日
有効回収数:1,056サンプル
出典元:LINEヤフー株式会社
構成/こじへい