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StripeがAIとステーブルコインを活用したエージェントコマースに関する新プロダクトを発表

2025.10.06

AIとステーブルコインを活用して企業の収益拡大を支援

プログラマブルな金融サービスを構築するStripeは、2025年9月30日(現地時間)にStripe Tour New York 2025を開催。参加した各界のビジネスリーダーや決済業界の専門家を前に、AIとステーブルコインを活用して企業の収益拡大を支援する新たなプロダクトを発表した。

なお当日は、わずか数行のコードで独自のステーブルコインを発行・管理できる「Open Issuance」や、AIツールやエージェントを介して企業と顧客の取引を支援する、エージェント コマース向けの新たなソリューションなど、40以上の新製品および新機能も紹介された。

Stripeのプロダクトおよびビジネス担当プレジデントであるウィル・ゲイブリック (Will Gaybrick)氏 は、次のように述べている。

「ステーブルコインとAIの分野で、Stripe は先端技術を“実験”から“主流”へと引き上げる役割を担っています。両者の登場は新たなデジタル経済の幕開けを告げており、私たちはその可能性をユーザー企業の事業成長につなげることに全力で取り組んでいます」

本稿では同社発表リリースをベースに、その概要をお伝えする。

■ステーブルコインの独自発行を可能にする「Open Issuance」

ステーブルコインの供給量は過去12か月で57 %増加するなど、企業によるステーブルコイン導入は加速している。しかし外部プロバイダーが発行するコインに依存すると、「利回りを享受できない」や「現金への換金の際に手数料が発生する」などの制約がある。

ただし、企業が独自にステーブルコインを発行するには、準備資産の管理や規制遵守への対応、流動性の確保といった、多くの運用上の課題が伴う。

これに対してStripeのOpen Issuanceは、今年買収したBridgeの技術を基盤に、わずかなコードで企業が独自のステーブルコインを発行・管理できる新しいプラットフォームだ。その主な特徴は以下のとおり。

・企業は自由にコインをミント (発行) およびバーン (焼却) できるほか、現金と米国債の比率を管理するために準備資産をカスタマイズして、提携パートナーの選択ができる(BlackRockやFidelityなどが国債運用を担当し、Lead Bank が流動性を確保)。
・発行したコインは相互互換性があり、Bridge のAPIで低コスト変換が可能。
・独自コイン発行により収益を得て、顧客へのインセンティブとして活用することができる。

BridgeのCEO兼共同創業者であるザック・アブラムス (Zach Abrams) 氏は、本件について次のように述べている。

「資金の移動が事業の核にあるのであれば、ステーブルコインを基盤に構築するべきです。ただし、他社のコインに依存するべきではありません。Open Issuance を使えば、企業は自ら管理できるコインを基盤に構築し、その利益を直接享受できます」

Phantom が設計したCASHはOpen Issuanceを介して発行される最初のステーブルコインで、MetamaskのmUSDやHyperliquid向けUSDHも同プラットフォーム上で展開される予定だ。

■AI 時代の新しいコマース体験「エージェント コマース」

先日発表された、OpenAIと共同開発のAgentic Commerce Protocol (ACP) に加えて、Microsoft Copilot や Anthropic 、Perplexity などが、エージェント コマースの実証実験に参加していることも発表された。

また、Stripe Billingによるサブスクリプションと従量課金を組み合わせたハイブリッド課金モデルや変動する推論コストのリアルタイム追跡、Stripe Radarの無料試用期間中の不正利用を最 62%削減する不正検知機能など、AI 企業向けの収益化支援ツールも拡充された。

■40以上の新機能を同時発表

発表された幅広い領域での製品拡張は以下のとおり。

・iOS アプリからシームレスにモバイル決済へ遷移する新フロー (決済コストを最大 90 % 削減) を発表
・Stripeのウオレット LinkがKlarnaのBNPL に対応
・Stripe Taxが102か国での課税に対応 (前年比 2.5 倍)
・Stripe Reader S710 のグローバル展開を発表
・VercelやReplitにStripeのサンドボックスの直接埋め込みが可能に
・Stripe Connectで150市場に対応するAdaptive Pricing (自動通貨換算) や融資プログラムを提供。Stripe Capitalとの連携で、数分で顧客向けの融資プログラムの開始が可能に
・プラットフォームが顧客のリスク対応をより詳細に管理できるStripe Verified for platformsを発表

関連情報
https://stripe.com/jp

構成/清水眞希

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