コスパ良く代行業者を使うための、事前準備の3つの工夫
業者に“丸投げ”してもよいのだが、それだと、作業時間が長くなり、不要なコストがかかったり、期待通りの結果にならなかったりする。プロの力を充分に発揮してもらうためには、依頼者としての準備をしっかり行っておきたい。
工夫1:移行対象のデータフォルダーやアプリの棚卸し
「マイドキュメント全部」とか「Cドライブ全部」ではなく、「このフォルダーと、動画ファイルと、写真データファイル」という風に、移行対象を具体的に指定できるようにしておこう。データ移行料金を抑えられる可能性がある。また、アプリの移行もお願いする場合は、フォルダーと同じように、インストールしてほしいソフトとそのライセンス情報(プロダクトキー等)を事前にまとめておく。
工夫2:IDとパスワードを整理しておく
切り替え作業を依頼するかどうかに関わらず、新PCでの作業をスムーズにするために、Microsoftアカウント、メール、各種Webサービス、アプリ利用アカウントのログイン情報を一覧にしておこう。
工夫3:プライバシーとセキュリティを確保しておく
PCを預けて作業をしてもらう場合は特に、見られては困るプライベートなファイルは、外付けHDDにデータを退避して、移行対象から外したり、パスワードをかけたりしておく。
また、作業完了後は、Microsoftアカウントや、主要なサービスのパスワードを変更すると尚良し。大手で信頼できる業者であっても、用心に越したことはない。
外注で時間を買うと思えば、数万円の出費は高くないかも?
データ移行を専門業者に依頼するコストが、数万円単位になるのはザラだが、自分で数時間から半日、あるいはそれ以上の時間を使って試行錯誤するストレスや、その時間に作業が止まる機会損失を考えると、必ずしも高い投資だとはいえない。
実店舗でもオンラインでも、買い替えるPCを物色するついでに、データ移行サービスやセットアップサービスも探し、トータルコストで納得できる業者を利用してほしい。
文/久我吉史