
Google社は2025年5月21日、アメリカで検索エンジンの「AIモード」をリリース。同年9月には日本語にも対応し話題を呼んでいる。AIモードでは何ができるのか、本記事ではGoogle検索のAIモードをわかりやすく解説する。
初めてGoogle検索にAIモードが搭載されたのは2025年5月21日、アメリカでの出来事だ。サービスは段階的に拡大し、2025年9月には日本語にも対応した。AIモードでは複雑な質問に対して関連情報をまとめ、ユーザーの意図に沿ったかたちで回答してくれる。
本記事では、Google社がリリースしたAIモードを紹介。AIモードの特徴から使い方、利用できない時の解決策までわかりやすく解説する。
Google検索のAIモードに興味のある人や、AIモードが表示されず困っている人はぜひ参考にしてほしい。
Google検索エンジンのAIモードとは
AIモードはGoogle検索エンジンで利用できる新しい機能。ここでは、AIモードでは何ができるのか、特徴をわかりやすく紹介しよう。
■Google AIモードの特徴

Google検索のAIモードは、複雑な内容の質問や検索に対し、検索エンジン内の関連情報を収集し、結論をまとめてくれる機能。例えば、画像のようにAIモードで「夜中に食べても太りにくい コンビニで買える甘いもの」と検索すると、どのような栄養素のものを選ぶと良いのか、また「和菓子」「高カカオチョコレート」などの具体案も回答してくれる。
AIモードの質問履歴は保存や参照、共有まで可能となっている。友人・家族・仕事仲間と共同で検討する場面でも役立つだろう。
■検索作業が楽になる
従来の検索エンジンでは、検索した内容を自分で確認し、自分なりに精査する必要があった。しかしAIモードはそれらの作業を担ってくれるため、検索作業が楽になるのがメリットだ。
Google検索にはAI Overviewと呼ばれる似たような機能がある。AIモードではより高度で会話的な検索が可能であることや、単なる要約だけではない詳細な回答結果を得られることがAI Overviewとの大きな違いと言えるだろう。
■PC・スマホどちらでも利用できる
Google検索のAIモードはスマホとPCどちらでも利用ができ、PCを起動せずとも、ふと疑問が浮かんだ時や外出先でも手軽に頼れる。ただし、詳しい使い方は画像付きで後述するので、現時点で検索エンジンにAIモードが表示されていない人も、ぜひチェックしてほしい。
■オプトインユーザーのみが利用できるAIモードの便利機能
課金要素にはなるが、GoogleAIのサブスクリプションに加入すると、AIモードでDeep Research機能やAIエージェント機能も利用できる。
Deep Researchは競合分析や複数の製品比較など、より複雑かつ多角的な情報収集が可能なプログラム。AIエージェントは、例えばレストランの予約など、外部ツールやデータと連携し、人間の代わりに作業を代行してくれる高度なプログラムのこと。
これらがAIモードにも搭載されており、すでにサービスとして大きな発展を進めているところだ。
Google検索エンジンのAIモードの使い方
さっそくGoogle検索のAIモードを使ってみよう。ここでは、AIモードの使い方をスマホ・PCの両画面の画像を用いて紹介する。
■ステップ1.Search Labsをオンにする
Google検索のAIモードを使うには「Search Labs」の開発機能をオンにする必要がある。

PCの場合はSearch Labsにアクセスし「AIを使った機能」の項目にある「Search Labsに参加して試す」をクリック。

スマホの場合はGoogle検索エンジンにアクセス・ログインし、画面左上に表示されているLabsアイコンをタップ。「AIを使った機能」の項目をオンにする。
■ステップ2.Search LabsからGoogle検索エンジンを開く

PCの場合はSearch Labsの「AIを使った機能」の項目にある「検索開始」をクリックしよう。

スマホでの操作もPCと同様にSearch Labsの「AIを使った機能」の項目にある「検索開始」をタップする。
■ステップ3.「AIモード」をクリックして検索する

PC操作の場合、ボックスに知りたい内容を入力し「AIモード」をクリックすると、回答が表示される。

スマホ操作の場合は検索ボックスの下にある「AIモード」をタップして知りたい内容を入力。「↑」をタップすると回答が表示される。
Google検索エンジンのAIモードが利用できない原因
Google検索エンジンで、AIモードが表示されなかったり、利用できなかったりする場合の原因はいくつか考えられる。
●Search Labsがオンになっていない
●試験段階のため有効化できないユーザーもいる
●Google Chromeのバージョンが古い
1つずつチェックしてみよう。
■Search Labsがオンになっていない
「Google検索エンジンのAIモードの使い方」の見出しでも紹介した通り、AIモードを使うには「Search Labs」へアクセスしAIモードをオンにする必要がある。いま一度、Search LabsのAIモードが有効になっているか確認してみよう。
Search Labsへアクセスし「AIを使った機能」の箇所に「検索開始」のボタンが表示されていれば、Search Labsはオンになっていると判断できる。
■試験段階のため有効化できないユーザーもいる
2025年9月26日時点ではすでにAIモードの日本語対応を開始しているが、一部ユーザーの間では利用できないとの情報もある。アカウントによっては、試験段階などの事情により、機能が順次提供されるのを待っている段階の可能性も考えられるだろう。
■Google Chromeのバージョンが古い
GoogleChromeのバージョンや、使用しているスマホ・PCのOSが古いことでAIモードが利用できない可能性もある。GoogleChromeやスマホ、PCのバージョン更新はセキュリティ機能の強化や改善を兼ねているケースも多いため、可能であれば最新のバージョンにアップデートしておこう。
Google検索エンジンのAIモードに関するQ&A

最後に、Google検索エンジンのAIモードに関してよくある疑問と回答をいくつかまとめて紹介する。気になる項目があれば参考にしてほしい。
■AIモードにプラン設定はある?
先述の通り、GoogleAIのサブスクリプションに加入することで、GoogleAIでもプラン加入者限定の機能を利用できる。Google AI Proは月額2900円、Google AI Ultraは月額36400円で、大容量のクラウドストレージやGoogleAIのより高度な機能、高性能なモデルなどの利用が可能だ。
■AIモードは日本語でも利用できる?
AIモードは2025年9月より日本語にも対応している。
AIモード(Google AI Studio)を英語から日本語にする方法は以下の通りとても簡単。
1.Googleアカウントの管理ページより「個人情報」→「言語」の順に選択
2.「English」から「日本語」に変更
■AI OverviewとAIモードの違いは?
AI OverviewはGoogle検索エンジン側が必要と判断した場合に、自動で検索結果に表示される要約機能。
一方のAIモードは、必要と感じた時にユーザー自身でAIモードを選択し、普段の検索よりも長く複雑な文章や、会話的な質問にも対応できる高度な情報収集機能と考えると良いだろう。
■AIモードで写真を添付すると何ができるの?
例えば、添付した写真と共に「写真に花の名前と由来を教えて」など質問すると、AI検索によって写真から自動で花を検出し、質問の答えを返してくれる。一種の便利ツールとして日常でも多くの場面で役立つだろう。
また、Google検索のAIモードでは、写真の他にも音声認識や動画の添付も可能だ。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部