
本記事では、Switch2プロコンの進化点と従来モデルとの違い、さらにホリパッドとの機能・価格比較を整理し、それぞれに適したユーザー像を紹介して購入判断の参考となる情報を解説する。
目次
Nintendo Switch 2の発売と同時に登場した「Switch2 Proコントローラー」(通称プロコン)は、従来モデルからデザインや操作性、充電効率などが進化している。一方で価格は上がっており、「買い替えるべきか」と迷う人も多い。
本記事ではSwitch2プロコンと従来機の比較、サードパーティ製「ホリパッド」との違い、そしてそれぞれに向いているユーザーを整理し、購入判断の参考になる情報を解説する。
Switch2プロコンと従来プロコンの主な違い

Switch2プロコンは従来モデルから細かな点で進化を遂げている。サイズや重量の調整に加え、新しいボタンや改良された充電性能など、実際の使い勝手に直結する変更点を中心に整理する。
■サイズ・重量・デザイン比較
Switch2プロコンは従来モデルと比べて縦横がわずかに小さく、厚みはほぼ同じであるため、持ち替えた際の違和感は少ない。重量も約10g軽量化され、長時間の操作でも手首や指への負担が軽減されやすい設計となっている。
デザイン面では質感が変化していて、従来の半透明なブラックから、Switch2ではマットな黒とグレーを組み合わせた落ち着いた外観へ刷新された。表面の手触りもすべすべした素材に変わり、指が痛くなりにくいといった声もある。
また、従来は底面にあったプレイヤーランプが上面に移動したことで、操作時にも確認しやすくなった。
■ボタン配置・新機能

Switch2プロコンは従来のボタン構成を踏襲しつつ、新たに「GL/GR」と呼ばれる背面ボタンを搭載した。これらは指を動かさずに押せる位置にあり、好みに応じてゲームごとに任意のボタンを割り当てられる。不要な場面では無効化も可能で柔軟性が高い。
さらに「Cボタン」が追加され、Switch2の新しい機能「ゲームチャット」をワンタッチで呼び出せるようになった。従来はホーム画面に戻る必要があったため、この変更は大きな利便性向上といえる。
スティックも改良され、内部構造によって操作時のカチャカチャ音がほぼ消え、滑らかな操作感を実現した。加えて+/-ボタンの突起が高くなり、他ボタンとの区別がつけやすくなったことや、A・B・X・Yボタンのサイズ拡大など、細部にわたる改善が行われている。
■バッテリー持続時間・充電方式

Switch2プロコンは従来モデルと同じく約40時間の連続使用が可能だが、大きな違いは充電効率にある。従来はフル充電に約6時間を要していたのに対し、Switch2では半分の約3時間で完了する。
バッテリー容量は従来の1300mAhから1070mAhに小さくなったものの、電力効率の改善により稼働時間は変わらず維持されている点が特徴だ。なお、充電方式はUSBケーブルまたはACアダプターで変わりはなく、使い勝手は従来通りとなる。
■価格
価格面では明確な差がある。2017年3月発売の従来型プロコンは7678円(税込)なのに対し、2025年に登場したSwitch2プロコンは9980円(税込)と大幅に上昇している。これは新機能の追加や内部設計の改良に伴うコスト増加が反映された結果と見られる。
ただし背面ボタンやCボタン、改良されたスティックや充電性能などを総合的に考えると、単なる値上げではなく性能面に見合った価格設定といえる。従来機種からの買い替えを検討する際は、予算とのバランスだけでなく、新機能が自分のプレイスタイルにどれだけ役立つかを見極めることが重要だ。
Switch2プロコンの特徴
Switch2プロコンは、従来モデルの使いやすさを引き継ぎつつ、新しい操作体系や拡張機能を備えた点が大きな特徴だ。
■快適性を重視した仕様
Switch2プロコンは、長時間プレイでも快適さを維持できるよう工夫されている。軽量化とグリップ形状の見直しにより、手や指の負担を軽減。さらに進化したHD振動がゲーム内の細かな動きをリアルに再現し、臨場感を高めている。
加えてヘッドホンジャックの搭載により、イヤホンから高音質のサウンドを楽しめるほか、ボイスチャットも容易に呼び出せるため、協力プレイ中の意思疎通もスムーズだ。
■新しい入力方式や拡張性
Switch2プロコンは、従来の操作体系を拡張する新機能を搭載している。背面にはGL/GRボタンが追加され、頻繁に使う操作を割り当てることで指を動かす距離を減らし、素早い入力が可能になった。
また、Cボタンはチャット専用に限らず任意の操作に置き換えられ、不要な場合は無効化もできるなど柔軟性が高い。これにより、アクションやFPSといった複雑な入力が必要なジャンルでも効率的にプレイできる。
従来の操作感を基盤としながら自由度が増したことで、自分のスタイルに最適なコントロール環境を整えられるようになった。
■旧Switchとの互換性
Switch2プロコンはSwitch2専用であり、旧SwitchやSwitch Liteでは利用できない。一方、従来のプロコンはSwitch2でも動作するため、慣れた操作感をそのまま活用できる。
ただし、すべての機能が使えるわけではない。例えば、Switch2で新たに追加されたスリープ解除やチャット呼び出し機能は、旧プロコンでは対応していない。
基本的な操作は両機種で共通するが、新機能を活かしたい場合はSwitch2プロコンが必須。互換性の有無を理解し、自分の用途に応じて選択することが重要だ。
サードパーティ製「ホリパッド」との違い

HORIから発売されている「ホリパッド TURBO for Nintendo Switch 2」は、純正プロコンと比べ価格や機能面で大きな違いがある。
■価格差
「ホリパッド TURBO for Nintendo Switch 2」の最大の魅力は価格だ。純正Switch2プロコンが税込9980円であるのに対し、ホリパッドは税込4480円と半額以下で購入できる。特に「最低限の操作ができれば十分」というライトユーザーにとって、この価格差は選択の大きな決め手となるだろう。
一方で、搭載される機能に違いがあるため、コストパフォーマンスを重視するのか、最新機能を優先するのか、用途に応じた判断が求められる。
■非搭載機能
「ホリパッド TURBO for Nintendo Switch 2」には、純正プロコンで搭載されているいくつかの機能が省かれている。HD振動2やジャイロセンサー、加速度センサー、NFCリーダー、さらにヘッドホン端子も備わっていない。また、基本的に有線接続での使用に限定され、無線による自由なプレイはできない。

ただし、ホリパッドには独自の強みもある。秒間5・10・20回の3段階で設定できる連射機能を搭載し、RPGのレベル上げや格闘ゲームの連打技で威力を発揮する。また、4色のカラーバリエーションが用意されており、選択肢の幅が広い。
■保証や耐久性の違い
「ホリパッド TURBO for Nintendo Switch 2」は任天堂の正式ライセンス商品であり、Switch2との適合性が公式に確認されているため安心して使用できる。保証面では購入から1年間の無償修理対応があり、基本的なトラブルには対応してもらえる。
耐久性に関しても、高耐久のスティックやボタンが採用されており、長期的な使用を前提とした設計となっている。ただし、純正プロコンと比べると内部構造や素材面での違いは存在し、長年使った際の耐摩耗性に差が出る可能性はある。
■向いているユーザー
「ホリパッド TURBO for Nintendo Switch 2」は純正プロコンの半額以下という価格は大きな魅力で、出費を抑えたい人には最適だ。さらに、秒間20回まで設定できる連射機能を搭載しており、RPGの作業効率化やシューティングでの連打に強い効果を発揮する。
有線接続専用である点も特徴で、遅延やバッテリー切れの不安がなく、大会や長時間プレイにおいて安定した操作を求める人にメリットがある。価格と安定性、連射機能を重視するなら、ホリパッドは有力な選択肢となる。
Switch2プロコンがおすすめな人は?購入すべきポイント
Switch2プロコンは価格こそ高めだが、快適さ・操作性・耐久性を重視するユーザーには十分に選ぶ価値がある。以下に該当する人は、 Switch2プロコンの購入を検討してみてはどうだろうか。
・最新機能で快適に遊びたい人
HOMEボタンでスリープ解除、Cボタンでチャット即起動、ヘッドホン端子や背面ボタンなど、オンラインプレイや複雑操作を快適にサポート。
・幅広いジャンルを本格的にプレイしたい人
改良スティックと静音性、拡大されたボタン、Bluetooth 5.3による応答性向上で、格闘・アクション・FPSなどにも対応。
・長く安心して使えるコントローラーを求める人
約40時間の連続使用、任天堂純正の品質保証とサポート付きで、長期的なコスパにも優れる。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部