
「叱る」は英語でどう表すのでしょうか。代表的な“scold”は堅めで日常会話ではあまり使われません。代わりに“tell off”“get mad at”“yell at”など、状況に応じて自然に使える表現があります。本記事では、ビジネスシーンでも活用できる「叱る」の英語表現を7つ紹介。ニュアンスの違いや例文も交えて解説します。
CONTENTS
叱られると気分が落ち込むものです。大人になってもビジネスシーンなどで叱られることはあるもの。
「叱る(しかる)」は英語ではどのように表すのでしょうか?ニュアンスや使うのに適したシーンと共に、7つの英語表現をご紹介していきます。
「叱る」の意味
まずは日本語での「叱る」の意味を再確認しましょう。
「叱る」は、日本語で「相手の間違いや悪い行動に対して、強い口調で注意や指摘をすること」を意味します。
「怒る」とは少し違い、「叱る」は相手の行動を正すために行う行為であり、教育的な意味を持つ場合が多いです。
「叱る」対象は、子どもや部下や後輩など、自分より立場が下の人が一般的です。
「叱る」を表す英語表現7つ
「叱る」を表す英語表現は色々あります。それぞれのニュアンスと共にご紹介していきます。
■1. scold
辞書で「叱る」と調べると、真っ先に目に入るのが“scold”です。
“scold”は確かに「叱る」「叱責する」などの意味を持つ単語ですが、厳しい表現であるため日常会話では、あまり使われません。
【例文】
“My mom scolded me for staying up late.”
「お母さんに遅くまで起きていることを叱られた」
■2. tell off?
“tell off~”は、「~を叱りつける」「~に小言を言う」などの意味を持つ英語表現です。
「間違ったことや悪いことをした人をを叱る」というニュアンスです。
上司が遅刻した部下を叱る時、宿題を忘れて叱られた時など、日常会話で使われるフレーズです。
“get told off”で「叱られた」という意味になります。
【例文】
“My father told my sister off for not cleaning up her room.”
「お父さんはお姉さんが部屋を片付けなかったことを叱った」
“I got told off for my staying up late last night.”
「昨晩は遅くまで起きていて叱られた」
■3.get mad at
“get mad”は「怒る」ことを意味しますが、「怒って叱る」というニュアンスでも使われます。
“get mad at 〇〇”で「〇〇を怒る」という意味になり、日常会話での「叱る」の表現としてよく使われます。
“angry”も“mad”と同様に「怒る」という意味ですが、“mad”は“angry”よりカジュアルで口語的です。「腹を立てる」「頭にくる」というニュアンスがあります。
【例文】
“My boss got mad at me at work yesterday.”
「昨日、職場で上司に怒られました」
“He got mad at her behavior.”
「彼は彼女の態度に怒りました」
■4. yell at
“yell“は「叫ぶ」、「怒鳴る」、「怒鳴りつける」などの意味があります。感情的に怒っていいるようなイメージです。
「怒鳴って叱る」と言う意味で使用できます。上記で紹介した“mad”よりも怒りが強いイメージです。
【例文】
“My boss yelled at me at work.”
「職場で上司に怒鳴られた」
“Dad yelled at me for not doing my homework.“
「宿題をやらなかったことを、お父さんに怒鳴られた」
■5. lecture 〇〇
“lecture”は、「講義する」、「レクチャー」などの意味を持つ単語ですが“lecture 〇〇”で、「〇〇を説教する」と言う意味になります。
「長々と注意する」というニュアンスです。
【例文】
“My boss lectured me about my attitude at work.”
「上司に職場での態度について説教された」
“Our professor lectured us about being late.”
「教授は私たちが遅刻したことについて説教した」
■6. chew 〇〇 out
“chew”は「噛む」という意味の英単語ですが、“chew someone out”で「激しく叱る」、「ガミガミ怒る」という意味のスラングになります。
ニュアンスとしては、ひどく叱られた際に使われる強めの表現です。
【例文】
“The owner chewed me out for being late to work.”
「仕事に遅れたことでオーナーにひどく怒られました」
“We got chewed out by our manager.”
「私たちはマネージャーにひどく叱られました」
■7. give 〇〇 a talking to
“give 〇〇 a (good)talking-to”は「きつく叱る」、「しっかりと叱る」というような真剣に叱るニュアンスを持ったイディオムです。
主に子供や部下など、自分よりも立場が下の者に対して使われます。good をつけることで、より厳しく叱られたという表現になります。
【例文】
“My mother gave me a good talking-to when I lied.”
「嘘をついた時はお母さんにひどく叱られたよ」
“My boss give him a good talking to about his mistake.”
「彼はその失敗について、上司にひどく叱られたいた」
「叱る」の度合いに合わせて英語で表そう
英語でもさまざまな「叱る」の表現があります。どのくらい叱られたのか、誰から叱られたのかによって表現は変化します。状況に応じて相応しい表現を選びましょう。
文/まなたろう
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