
アメリカのトランプ政権が、相互関税の対象からスマートフォンを外したことにより、iPhoneなどの価格が大幅に値上がりすることが懸念されている。
こうした状況を受けてBack Market Japanはこのほど、全国の20~60代の男女1,000名を対象に「関税によるスマートフォンの価格高騰」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
約6割が「トランプ関税などによるスマホ価格の上昇に不安を感じている」と回答
米国のトランプ大統領の関税政策などによるスマートフォン価格への影響について聞いたところ、「今後さらに価格が上がると思う」(28%)、「一部ブランドでは価格が上がると思う」(19%)、「購入をためらう要因になると思う」(13%)など、価格上昇への不安を抱いている人が全体の約6割という結果となった。この結果から、スマートフォンの価格動向に対する警戒感が広がり、スマホの購入に対して慎重な姿勢を取る人が一定数いることがわかる。
価格が高騰した場合の対応として、約4割が新品ではなく「リファービッシュ」や「中古品」のスマホの購入を前向きに検討
スマートフォンの価格が今後さらに上昇した場合の対応について尋ねたところ、「リファービッシュスマホを検討すると思う」(26%)、「中古スマホを検討すると思う」(12%) となり、合わせて約4割が新品以外の選択肢を前向きに検討していることがわかった。
価格の高騰が続く中で、高い品質が担保されコストパフォーマンスに優れたリファービッシュスマホや、安い中古スマホへのニーズが着実に広がっている様子がうかがえる。今後は、消費者の間で「新品以外を選ぶこと」への抵抗感が薄れ、こうした選択肢への関心がさらに高まっていくことが予想される。
価格上昇に不安を感じている層では、約3人に1人がリファービッシュスマホの購入を検討
スマートフォンの価格上昇に不安を感じている層のうち、約3人に1人(29%)がリファービッシュスマホを検討していることから、リファービッシュスマホが価格と品質のバランスを重視する消費者の間で注目が高まっている様子がうかがえる。価格高騰が続く中、一定の品質や保証が期待できるリファービッシュスマホは、新品の代替として今後さらに関心が高まっていくことが予想される。
リファービッシュと中古の印象を比較したところ、「安心感」、「見た目のきれいさ」、「バッテリー性能」などの点でリファービッシュが中古を大きく上回る評価に
リファービッシュスマホと中古スマホの印象をそれぞれ質問したところ、「整備履歴が明らかで安心」(リファービッシュ:9%、中古:3%)、「傷や汚れが少ない」(同9%、6%)、「バッテリー性能が新品に近い(同10%、4%)」など、リファービッシュスマホが中古スマホを上回る評価となった。
また元々誰かに使われていたことが前提となっているため、「傷や汚れが気になる」(中古:36%、リファービッシュ:20%)、「保証の不安」(同25%、14%)、「バッテリー状態がわからない(同55%、36%)といった結果となっている。ここでもネガティブな印象は中古品のスマートフォンに多く、両者のイメージに明確な差が見られた。
この結果から、リファービッシュスマートフォンについては、一定の整備基準や保証の有無といった品質への信頼感において中古スマホよりも好印象を持たれており、新品以外の選択肢として支持を広げつつあることが明らかになった。今後、スマートフォンの買い替えを検討する際には、「中古スマホ」ではなく「リファービッシュスマホを選びたい」と考える人が、さらに増えていくことが期待される。
<調査概要>
・概要:関税によるスマートフォン価格の高騰に関する意識調査
・期間:2025年7月
・方法:インターネット調査
・対象:全国の男性500名、女性500名
・人数:合計1,000人
※Back Market Japan調べ
構成/こじへい