
9月19日に発売されたiPhone 17シリーズ。待望の新機種に注目が集まる一方で、高額な最新モデルよりも安価な型落ち品に魅力を感じるスマホユーザーも多いのではないだろうか?
メルカリはこのほど、「メルカリ」の購買データをもとにした「中古スマートフォン」に関する分析結果をもとに、スマホを賢く販売するためのヒントを解説するレポートを公開した。
購入者年代別 中古スマートフォン売れ筋ランキングTOP5
過去1年間の売れ筋を年代別にランキング化したところ、iPhone SE(第2世代)の人気が圧倒的に高く、30代以降の年代で上位を占めた。
全年代で2020年以前発売の機種がTOP5を占めている他、実は古い機種の人気が高いことも見て取れる。
10代ではiPhone5、iPhone6といった古い機種の人気が際立つ。価格が控え目で手を出しやすい面もあるが、インフルエンサーがSNSに投稿した写真や動画をきっかけにZ世代の間で「レトロiPhone」が人気だそう。最新機種と比べて解像度が低く、ざらっとしたノイズが独特の雰囲気を醸し出す写真が「エモい」と10代の心をつかんでいるそうだ。
画面上の操作が主流となるなか、ホームボタンを搭載しているiPhone SEシリーズや、iPhone Xよりも前の機種も根強い人気がある。「押す」という直感的な動作がわかりやすく、わざわざ画面をのぞき込む必要のない指紋認証機能も再評価されているそうだ。マスクを着けている時や暗い場所でも、指先一つで簡単にロックを解除できる利便性はもちろん、意図しないロック解除が起こりにくいといった点も人気の理由と考えられる。
メルカリ 中古スマホ取引価格早見表
「メルカリ」上で取引されているiPhoneの世代ごとの取引価格帯を一目でわかるように整理した。
全体的に発表が新しい機種ほど価格が高い傾向があるが、廉価モデルのiPhone SEシリーズが例外的な存在であることがわかる。ランキングで第2世代が圧倒的人気であったSEシリーズだが、2020年発売の第2世代1万2,000円~1万3,000円台で取引されている一方、2022年発売の第3世代は2万7,000円~3万円を超える価格帯で取引されている。
第3世代から5G対応になったり、チップ処理能力が向上したなどの理由から世代間での価格差が大きいものと見られるが、この価格差が第2世代のコストパフォーマンスの良さを感じさせ、人気に繋がっているのかもしれない。
新しい機種ほど高値で販売できる傾向にあるが、古い機種であっても十分な価値がある。
例えばiPhone 8以降のモデルであれば、平均10,000円以上の価格で販売できる可能性がある。iPhone 8は2017年発表と、発売から8年が経過している。それでもなお一定の価格で取引されていることは、多くのお客さまにとって魅力的なポイントといえるだろう。
発表直後より、発売後の「週末」に取引が活発化する傾向
昨年のデータから、新型iPhone(iPhone16)の発売前後の動向を分析した。発売前後2週間の取引件数を分析したところ、発表直後より、ゆるやかに増加傾向にあり特に週末に取引が活発化していた。
新型iPhoneが発表されるタイミングで、買い替えを検討する人が増えるのか全体的に取引量が増加した。特に週末が多く、期間内で最も多かった件数が多かった22日は、発表日と比べて約1.5倍の取引件数があり、活況を呈していた。発表後の週末を狙うことでスムーズな売却が可能になるかもしれない。
出典元:株式会社メルカリ
構成/こじへい