タオルのへたり・ごわつき問題にも喝!
そのほかにも「長年使ったタオルが、ちゃんと洗ってもゴワつく」問題も選択コースで解決する。
タオルが長年の使用でゴワつくのは、繊維がつぶれるだけでなく、普段の洗濯で落としきれなかった皮脂や洗剤カスが少しずつ蓄積するのが原因。
HWF-D120XL-Wの「タオルリセットコース」では、温水とつけおき洗いを組み合わせてその蓄積汚れをしっかり除去。繊維本来の柔らかさや吸水性を取り戻すことができる。
発表会の会場では、2年間使い込んだタオルを標準コースとタオルリセットコースで洗ったものを触り比べるデモが行われたが、まるで別物のように手触りが変わっていた。
「しっかり汚れを落とす」だけでなく、デリケートな衣類を守るコースも充実。たとえば「洗えるスーツコース」なら、ドラムを左右にゆらゆらと揺すり、衣類を回転させずにやさしく洗浄。型崩れやテカリを防ぎながら汗や皮脂汚れを落とすことができる。
会場では、5回洗ったスーツが展示されていたが、普段使いには十分実用的な仕上がりだった。
清潔×便利、日本の暮らしに寄り添う設計
ここまで見てきたように、HWF-D120XL-Wはヒートポンプ乾燥や自動投入、温水洗浄に加え、ユーザーの悩みに応える多彩な専用コースをダウンロードで追加できるなど、この価格としては多機能ぶりが際立つモデルだ。
さらに、筆者が気に入ったのは手厚い自動洗浄機能が搭載されている点。自動で洗濯槽をすすぐ「自動槽洗浄」に、使用後に槽内を乾かす「自動槽乾燥」、さらに目詰まりしやすい熱交換器を洗い流す「自動熱交換器洗浄」があり、カビやニオイを抑えて清潔な状態を長く維持できるよう配慮されている。
清潔性を重視した機能がしっかり備わっているのは安心感がある。
細かい部分だが、海外メーカーの製品は簡易的フィルターが多いなか、本機はくし形の糸くずフィルターを採用しているのも好印象だった。排水パイプの詰まりを防ぎたいという日本のユーザー心理をよく理解していると感じられる
高機能でありながら価格は税込168,000円と手に取りやすく、日本市場が求めるニーズをきちんとリサーチして開発された一台。ドラム式に「大きすぎる」「高すぎる」と感じていた家庭にも、新しい選択肢となりそうだ。