
ハイセンスジャパン(以下、ハイセンス)が、ドラム式洗濯乾燥機の新製品を10月上旬に発売する。
ハイセンスといえば、日本ではテレビや手ごろな価格の冷蔵庫や洗濯機で知られる。しかし、今年は日本市場向けにより高機能なファミリー向け生活家電ジャンルにも本格参入。
今回発表したドラム式洗濯乾燥機「HWF-D120XL-W」もそういった日本向けに開発された製品だ。
注目すべきは、ヒートポンプ式乾燥を搭載しながら税込168,000円という価格設定。そのうえ洗濯12kg/乾燥6kgの大容量タイプながら幅60cm以下というスリムさも実現している魅力的な製品だ。
エントリーモデルながら機能満載の全部入りドラム
HWF-D120XL-Wはメーカー自身が「エントリーモデル」と位置づけている製品だ。しかし実機を見てみると、上位機種顔負けの「全部入り」といっていいほど多機能。
まず注目したいのは、乾燥方式にヒートポンプを採用している点。ヒートポンプ乾燥は一般的なヒーター式に比べて電気代が大幅に安く、衣類の傷みも抑えられる点から指示されている。
しかし、パーツが高コストかつ大きいため、他社では20万円台後半以上のプレミアムモデルに搭載されることがほとんどだ。
もちろん、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載。加えて温水洗浄機能にも対応しており、衣類や汚れにあわせて20℃から60℃まで4段階の湯温で洗濯が可能。
さらに、IoT機能にも対応しており、専用アプリを介せば外出先から洗濯を開始したり、運転状況を確認することもできる。
ヒートポンプ式の洗濯乾燥機は本体が大きくなりがちだが、本製品は幅598×奥行630×高さ1007mmとコンパクトなのが特徴だ。
防水パンの一般的な規格の中で最も小さいサイズは64×64cm。他社製でもこのサイズに設置可能な製品はあるが、12kgクラスのヒートポンプ式では前面が防水パンからはみ出すケースが多い。
HWF-D120XL-Wは奥行を抑えた設計により、本体全体が防水パンに収まる点が特徴だ。さらにドアを全開にしても奥行は115.4cmと比較的コンパクトなので、限られたスペースでも使いやすい。これまで「ドラム式は大きすぎて置けない」とあきらめていた家庭でも、導入できる可能性が広がるだろう。
業界初の3度洗いも搭載。豊富な専用コースで衣類に合わせたケアが可能に
衣類や汚れの種類にあわせ、多彩な専用コースを搭載しているのもHWF-D120XL-Wの特徴だ。とくに注目したいのが、家庭の悩みに対応する「ダウンロードコース」。
たとえば「泥汚れコース」なら、これまで予洗いが必須だったようなひどい泥汚れにも対応可能。工程も独特で、まず洗剤を半量ずつ使って2回洗浄し、その後に標準量の洗剤と温水でもう一度洗うという3段階方式。
ハイセンスによれば、3度洗いを自動で行うのは業界初だという。