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高性能スマホ「Xiaomi 15T」シリーズを含む新製品ラッシュ!コスパとラインアップで圧倒的な存在感を示したシャオミの製品戦略

2025.10.01

圧倒的なコスパを武器に、スマホのみならず、タブレットやスマートウォッチといったデジタルデバイスを展開するシャオミ。近年は掃除機やテレビ、空気清浄機といった家電も続々と日本で発売しており、もはやスマホメーカーの枠を外れ、総合家電メーカーとして存在感を発揮している。

9月26日には、最新スマホ「Xiaomi 15T」シリーズや、コンパクトなハイエンドタブレット「Xiaomi Pad mini」といった製品を、発表と同時に発売開始した。本記事では、今回シャオミが一挙に展開する新製品の特徴についてまとめてチェックしていく。

ライカカメラ搭載ながら6万4800円スタートのXiaomi 15Tシリーズ

Xiaomi 15Tシリーズは、無印の「Xiaomi 15T」、上位モデルの「Xiaomi 15T Pro」の2モデル展開。無印モデルは6万4800円から、Proモデルは10万9800円からと、前年モデルから据え置き価格で販売される。

Xiaomi 15T
Xiaomi 15T Pro

特徴的なのはやはりカメラで、今回もライカと共同開発したとるプルカメラシステムを備える。無印は5000万画素メイン、5000万画素望遠(光学2倍)、1200万画素超広角なのに対し、Proは5倍光学のペリスコープ望遠カメラを備える。

ディスプレイは約6.83インチの有機ELで、1.5K解像度に対応。実機を見ても、近年のスマホの中でも、かなり大画面という印象で、片手での操作は難しい。狭額縁デザインになっており、ディスプレイを端まで引き伸ばしたような、全体のバランスに美しさを感じるデザイン性が特徴だ。なお、無印モデルは最大120Hz、Proモデルは最大144Hzのリフレッシュレートに対応する。

大画面モデルながら、本体質量は無印モデルが約194g、Proモデルが約210gで、見た目ほどのヘビーさは感じない。バッテリーは両モデルともに5500mAh。無印モデルは67W、Proモデルは90Wの急速充電に対応する。

両モデルとも、IP68の防塵防水性能に準拠する。一方、おサイフケータイ機能は、Proモデルのみの搭載となった。今回のモデルは通信キャリアでの取り扱いが発表されていないため、「無印モデルで非搭載になった」というよりは、「Proモデルには搭載してくれた」と捉えるべき内容かもしれない。なお、物理SIMとeSIMの両方が利用可能で、デュアルSIM運用にも対応する。

搭載SoCは、無印モデルがMediaTek Dimensity 8400-Ultra、ProモデルがMediaTek Dimensity 9400+となる。価格を見ると、ミッドレンジからミッドハイクラスの端末にも思えるが、構成としては立派なハイエンド仕様になっているのが、シャオミの凄さだ。

■Xiaomi HyperOS 3はアップル製品との互換性が向上

Xiaomi 15Tシリーズに搭載されるXiaomi HyperOS 3は、UIを刷新し、簡略化したアイコンや新しいロック画面が楽しめる。中でも注目なのが、アップル製品との互換性を強化してきた点だ。

例えば、MacBook上にXiaomi 15Tの画面をそのままミラーリングし、MacBook側から、Xiaomi 15T内のアプリ起動、ファイルへのアクセスなどが行える。Xiaomi Hyper OS 3を搭載したタブレットがあれば、MacBookのサブディスプレイとして使うことも可能だ。同様に、iPadとXiaomi 15Tを接続し、ミラーリングすることも可能できる。

Windows PCの場合は、かねてより「スマートフォン連携」という機能を使うことで、PC側からAndroidスマホの情報にアクセスできるようになっているが、Mac、iPadといったアップル製品は、アップル製品同士の互換性に優れる反面、他社製品との連携力はそこまで高くない。シャオミのスマホと、MacBookのセットという、一見異色な組み合わせで、作業効率がアップすることに期待したい。

シャオミとしては、日本ではPCを展開していないが、WindowsやMacとの連携力が高まれば、ビジネス用途のニーズなどにも応えやすくなる。アップル製品との互換性向上は、今後シャオミがさらに躍進していくための、1つのキーになるかもしれない。

■販路と端末ラインナップは気になるところ

先にも触れたが、今回のXiaomi 15Tシリーズは、通信キャリアでの取り扱いがない。前年は、Xiaomi 14TがKDDI、Xiaomi 14T Proがソフトバンクで取り扱われていただけに、キャリアで割賦を組み、購入したいと考えていたユーザーにとっては、肩透かしを食らった格好になる。

キャリアでの採用は、メーカー側、キャリア側の協議によって決まるため、必ずしもメーカーの思惑通りにいかないこともある。Xiaomi 15Tシリーズが、なぜキャリア採用されないのかについては明言できないものの、シャオミとしては、オープン市場向けモデルを手にしやすい環境づくりが求められたことは確かだろう。

自社オンラインショップをはじめ、各ECサイト、家電量販店での取り扱いもあるが、シャオミといえば、2025年に埼玉県に直営店をオープンしたことも、記憶に新しい。今回のイベントでは、年内に東京都23区内の実店舗を展開、来年には、大阪、名古屋にも実店舗をオープンする見込みであることを発表している。

また、最大36回の無金利分割サービスや、保証サービス「Xiaomi Care」などを用意し、スマホを購入するための障壁となる初期費用、アフターサービスも強化。買い替えコスト低減のため、中古スマホ取り扱い事業者であるにこスマとタッグを組み、「にこスマ買取 for Xiaomi」も新たにスタートする。

もちろん、キャリア採用の端末が増えていくことが、現状ベターな選択肢ではあるものの、オープン市場の活性化に向けた取り組みを欠かしていない点には、素直に好感が持てる。ただし、無金利分割サービスや、保証サービスは、長年継続することで意味を持つ側面もあるため、引き続きユーザーのニーズを満たすサービス展開に期待したい。

もう1点、個人的に気になるのは、XiaomiおよびPOCOブランドでのスマホ展開が非常に多いこと。コスパが特徴的なメーカーであるだけに、特に10万円未満に製品が集中している。

ユーザー視点でいえば、細かくスペックを見比べ、自分に合う端末を、できる限り安価にゲットできる可能性がある一方で、どのモデルを選択するべきか、迷いが生じるというデメリットもある。

シャオミとして、今後どのように製品を区分し、ユーザーのニーズに本当に見合う端末を届けられるようにアプローチしてくるのか。製品スペックやコスパだけでなく、戦略面でも注目していきたい。

シャオミ初のコンパクトハイエンドタブレット「Xiaomi Pad Mini」

新製品に話を戻そう。スマホ以外で注目なのは、シャオミ初のコンパクトなハイエンドタブレットである「Xiaomi Pad Mini」。市場想定価格は7万4980円からとなる。

本体サイズは132.03×205.13×6.46mm、質量は326g。手の小さい筆者でも、片手でガッチリとホールドできるサイズ感になっており、軽さも非常に魅力的だ。Xiaomi フォーカスペンを使い、メモ帳代わりに使用するといった使い方にも便利そうだ。

ディスプレイは8.8インチで、3K解像度に対応。165Hzのリフレッシュレートにも対応しており、ゲームアプリなどの動作性にも期待ができる。搭載SoCは、Xiaomi 15T Proと同じく、MediaTek Dimensity 9400+となる。

特徴的なのが、本体を横持ちした際、右側面と下部にそれぞれUSB-Cポートを備える点。片方を充電、片方を有線イヤホンや拡張ハブと接続するといった使い方ができる。特にゲームプレイなどには、音の遅延が発生するワイヤレスイヤホンではなく、有線イヤホンを使いたいという人も多いはず。タブレットの使用シーンが、柔軟に想定されているのが、Xiaomi Pad Miniの魅力だろう。

タブレットとしては他にも、3万9980円からと安価に入手できる「Redmi Pad 2 Pro」、子供向けに、頑丈なカバーがついた「Redmi Pad 2 Bundle」が発売されている。

Redmi Pad 2 Proシリーズは、2.5K解像度の約12.1インチ、120Hzリフレッシュレート対応のディスプレイ、12000mAhバッテリーなど、低価格ながら使い勝手に優れるポイントを押さえている。

加えて、5G対応モデルや、マットディスプレイ搭載モデルなど、特定のニーズに応える、オプション的な横展開があるのも魅力だ。

スマートウォッチやイヤホン、テレビ、掃除機なども新たに発売

今回の新製品発表イベントは、「Xiaomi新製品発表会(2025年下期)」と銘打たれているように、スマホ、タブレット以外にも多数の新製品が発表されている。

スリムボディとゴージャスな質感が特徴の「XiaomiWatch S4 41mm」は、薄さ9.5mm、質量32gと、スマートウォッチらしくない、小回りの効くデザイン性が魅力。サイズ、デザイン的に、女性的な印象が強いスマートウォッチだが、実機を確認すると、男性がつけていてもあまり違和感を感じなかった。

ワイヤレスイヤホン「Xiaomi OpenWear Stereo Pro」は、耳かけタイプのオープン型イヤホン。3点が耳に設置することで、圧力を分散しながら、しっかりとホールドしてくれる。コンパクトなヴィーガンレザーケースも、高級感があって印象的だった。

ほかにも、Mini LEDディスプレイを搭載した大型テレビや、AIによって障害物の回避ができるロボット掃除機、空気清浄機、スマートカメラ、ポータブルフォトプリンターなど、新製品は幅広く展開される。いずれもシャオミの公式オンラインショップや、実店舗などから購入できるため、気になる製品はぜひチェックしてほしい。

取材・文/佐藤文彦

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