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「iPhone 17 Pro」を使ってわかった前モデルからの明らかな進化と使いやすさ

2025.10.01

新モデルのiPhone 17シリーズ、およびiPhone Airが、9月19日に発売された。毎年Proモデルの買い替えをする筆者は、発売日当日の入手は叶わなかったものの、翌日には手元に届き、執筆時点で1週間ほど実機を使用している。

今年はデザイン面の刷新もあり、何かと注目を集めているiPhone 17 Pro。では、実際の使用感にどこまでの違いが生まれているのかを、まとめてチェックしていこう。

デザイン刷新で重くなったけど持ちやすくなった

iPhone 17 Proは、iPhone 16 Proから大幅にデザインを刷新している。カメラ付近が広く厚みを持ち、特徴的なツートンカラーにまとめられた。デザイン性の賛否はあるだろうが、個人的には、今回購入したコズミックオレンジのパキッとした色味を気に入っている。これまでのProモデルにはあまりない色なので、楽しめる人は楽しめるといったところだろう。カメラ付近の厚みも、実用上の違和感はあまりない。

本体サイズの差は誤差といえる範疇(ミリ単位で大きくなっている)だが、質量は7g増加して206gとなった。これはチタニウムフレームが、アルミニウムユニボディへと変更されたためだ。持ち比べると、比較的小さいサイズ感ながら、ずっしりとした重みがある。

では、使いにくくなったかといわれると、決してそうは感じていない。側面から背面にかけてのカーブが強くなり、手にぶつかる感覚が和らいでいるため、かなり持ちやすくなった印象を受ける。重みはあるため、長時間使っているとストレスを感じる人もいるだろうが、個人的には、ギリギリ許容範囲という印象だ。

iPhone 17 Proは側面から背面に向かうカーブがより緩やかになっている

ボタン類は基本的に変更なく、右側面に電源ボタンとカメラコントロール、左側面にアクションボタンと音量調節ボタンが配置される。ただし、iPhone 17 Proは国内版もついにeSIMオンリーとなったため、SIMスロットがなくなっている。また、上部にはミリ波を受信するアンテナ部分が確認できるが、日本ではミリ波非対応となる。

iPhone 17 ProはSIMスロット非搭載

ディスプレイサイズは6.3インチで変更なし。Super Retina XDRディスプレイ、ProMotionテクノロジー、Dynamic Islandといった仕様、デザインも変わらない。ただし、新たに前面にCeramic Shield 2、背面にCeramic Shieldが採用されており、耐擦傷性能は向上しているとのことだ。

放熱性能とバッテリー持ちの改善で使い勝手が向上

iPhone 17 Proは、アルミニウムユニボディへの変更に加え、ベイパーチャンバーを内蔵することで、放熱性能が強化されたことで長時間動画を撮影したり、アプリゲームをプレイするといったニーズにも応えられるようになっている。

ユニボディ設計となったiPhone 17 Pro

実際に原神といったアプリゲームをプレイしていると、一定の温度までは上がっていくが、ある程度の温かさになったタイミングで、本体全体に熱が分散されていき、ピークの温度から上がっていかないような印象を受ける。iPhone 16 Proはチタニウムフレームだったこともあり、持っているのも厳しいほど熱を持つタイミングがあっただけに、非常に大きなアップデートだ。

実際に、iPhone 17 ProとiPhone 16 Proで長時間動画を撮影し、簡易的に表面温度を計測してみた。動画はHD画質、30fpsで撮影し、充電100%の状態からスタートしている。スタート時点での表面温度は、iPhone 17 Proが32.6度、iPhone 16 Proが32.7度だ。

20分経過後の表面温度は、iPhone 17 Proが35.6度、iPhone 16 Proが35.5度で、そこまで変わらなかった。そこで、ここからは4K画質、60fpsでの動画撮影に変更。ちなみにこの時点でのバッテリー残量は、iPhone 17 Proが96%、iPhone 16 Proが92%となっている。

計測開始から30分後(4K撮影開始から10分後)には、iPhone 17 Proが39.5度、iPhone 16 Proが41.5度。やはり4K動画撮影をしていると、メキメキと温度が上がっていく。

計測開始から1時間後(4K撮影開始から40分後)には、iPhone 17 Proが39.0度、iPhone 16 Proが42.6度となった。ちなみに、熱を持ちやすいカメラ付近は、iPhone 17 Proが42.1度、iPhone 16 Proが42.3度となっている。

簡易的なテストではあるが、iPhone 17 Proは、特に手で握る本体部分を中心に、しっかりと熱を分散させていることが確認できた。

動画撮影を1時間行った後のバッテリー残量は、iPhone 17 Proが77%、iPhone 16 Proが67%となっており、はっきりとした差が付いている。公称値では、ビデオ再生時間に最大6時間の差があるように、バッテリー持ちの改善も強く感じられた。

iPhone 16 Proも、バッテリー持ちが悪いという印象はなく、普段使いにおいて困ったシーンも特になかったが、より長時間駆動ができるという安心感は魅力的。ヘビーな使い方にも耐えられる放熱性能と、電池持ちの掛け合わせで、使い勝手が向上しているのが、新モデルの特徴といえる。

強化された望遠カメラの使いどころは?

iPhone 17 Proのアップデートポイントとして挙げられるのが、望遠カメラだ。カメラ構成は広角、超広角、望遠の3眼構成で変わらないが、望遠カメラが12MPから48MPにアップグレードされている。光学撮影は5倍ズームから4倍ズームへと縮まっているが、高解像度を活かし、8倍の光学品質ズームが利用できる。

筆者の場合、望遠カメラは、取材時に登壇者の顔を撮影するといったシーンで重宝する。会場や席によって必要な倍率は変わるため、一概にはいえないものの、4倍光学のiPhone 17 Pro、5倍光学のiPhone 16 Proで、極端な違いは感じていない。

iPhone 17 Proの光学4倍ズーム
iPhone 16 Pronの光学5倍ズーム

光学品質の8倍ズームは、下にある鳩の写真のように、近づくと構図が崩れる場合などに便利だが、使用シーンはそこまで多くないように思う。子供の運動会のように、そもそも近づくことができないけど、写真は残したいというシチュエーションでは活躍するだろう。

iPhone 17 Proの8倍ズーム

ただし、8倍ズームともなると、少し手を動かしただけで、カメラが収める範囲がかなり動くため、うまく使うには慣れが必要だと感じた。

そのほか、広角、超広角カメラは、前世代から極端にパワーアップを感じることはないが、これまで通り、明るく綺麗な写真が撮影できる。一方で、被写体との距離によって使用するカメラが自動的に切り替わり、いまいちピントが合わないといった、ソフトウエア面で使いにくさを感じる要素も変わっていない。

カメラ関連でもう1つアップデートされたポイントが、フロントカメラ。12MPから18MPへと変わっただけでなく、画面に入る人数や位置に合わせ、画角を自動的に調節する機能が面白い。本体を縦に持ったままでも、横向きのセルフィーが撮影できるため、より使いやすさが増している。

1年ごとの機種変更でも満足度の高いiPhone

iPhone 17 Proは、デザイン刷新のほか、放熱性能とバッテリー性能、望遠カメラの強化がメインのアップデートポイントとなる。1年前のiPhone 16 Proと比較しても違いを感じるため、より古い機種からの機種変更であれば、満足度はさらに増すはずだ。

そもそも1年でiPhoneは買い替えないだろうという意見も承知しているが、iPhoneシリーズは、中古端末として売却する際にも、比較的高値がつくことも特徴。ニーズがあり、OSアップデート期間が長い点(近年はAndroidスマホもアップデート期間が長くなっているが)などが、その理由だ。

そのため、1年前のProモデルであれば、ストレージ容量や本体の状態などにもよるが、10万円近い値段で売却したり、下取りに出すことも現実的だ。できるだけ最新機能を使っていきたいという人には、売却や下取りを駆使して、毎年iPhoneを更新していくという使い方をおすすめしたい。

文/佐藤文彦

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