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愛猫にも対策が必要!防災月間に備えて用意したい猫の防災グッズ

2025.09.29
石原 亜香利 (ライター)

9月の防災月間には、もしものときの備えを見直したい。ペットがいる家庭では、家族だけでなくペット向けの防災の備えも必要だ。

今回は猫を飼う家庭に向け、猫の防災に詳しい有識者に備え方や防災グッズを紹介する。

猫の防災対策で重要なこと5つ

猫の防災というと真っ先に思いつくのがフードや水、キャリーバッグの準備だが、本当にそれだけで大丈夫なのだろうか?

今回、猫の防災対策について話を聞いたのは、猫用品ブランド「猫壱(ねこいち)」だ。猫とその飼い主に愛されるブランドで、爪とぎや爪切り、フードボウルなど定評のある猫用品が数多くある。

そんな猫壱は、オリジナルの猫のための防災マニュアルを作成し、無料登録できる猫壱会員に配布している。同ブランドでは「猫壱 ポータブルケージ」や「猫壱 ポータブルキャリー」といった日常使いしながら備えられる防災グッズも取り扱っている。

「猫壱 ポータブルケージ」

そんな同社に在籍する猫の防災に詳しい武田兼一氏に、猫の防災対策のうち、最も重要なことを教えてもらった。

【取材協力】

武田 兼一氏
大手外資メーカーのペット事業に30年携わったのち、株式会社猫壱へ。3匹の保護猫(15歳・6歳・6歳)と暮らし、猫の健康や暮らしから市場動向まで、幅広い知見をもつ猫のスペシャリスト。また、偶然にも 2月22日〈猫の日〉生まれで、「やっぱり猫に呼ばれたのかも」と感じている。

「最も重要な対策は『猫が安心できる環境を維持しながら避難するための備え』です。猫は環境の変化にストレスを感じやすいため、あらゆるシーンを想定した備えが必要です」

1.人間の手の届かない場所が猫の隠れ場所にならないようにし、すぐに抱っこしてキャリーバッグに入れられるような室内環境を整えておく。

2.キャリーバッグやポータブルケージを生活スペースに置き、「自由に出入りできる楽しい場所」として慣れておくようにする。

3.避難グッズを準備し、定期的に中身をチェックする。

4.避難経路や避難所のルールを確認するとともに、猫を一定期間預けられる親戚や施設を確認しておく。

5.迷子札付きの首輪やマイクロチップを装着しておくことで、はぐれてしまったときでも連絡がつきやすいようにしておく。

愛猫のための防災意識チェックリスト

猫壱が会員向けに配布している「猫のための防災マニュアル」のうち、「愛猫のための防災意識チェックリスト」を紹介する。ぜひ試してみよう。

□いつも猫がどこで寝ているかを把握している
□室内飼いでも「マイクロチップ」や連絡先の書かれた「迷子札」をつけている
□ワクチン接種は毎年受けている
□避妊・去勢手術を受けている
□猫はキャリーを見ても逃げない
□猫は人を見ても過度に怖がらない
□緊急時には預かってくれる知人がいる
□最寄りの避難場所がどこか知っている
□猫用の非常食と水を備蓄している
□猫の癖や健康状態を把握し、記録している

チェックが3個以下:要注意。このままの意識では、大切な猫だけでなく、自分の安全も守られないかもしれない。今すぐできる対策を始めよう。

チェックが4~7個:防災意識は高め。チェックできなかった項目を見直して、すべての項目にチェックできるようにしよう。

チェックが8~10個:災害対策はばっちり!しかしながら、災害は準備しておけばOKとはいかないもの。普段から想像力を働かせ、あらゆる非常時を想定して常に最善策を考えておこう。

猫の防災対策で見落とされがちなこと

猫の防災対策のうち、意外と見落とされがちなことにはどんなことがあるだろうか。

「『猫の身元を証明できる情報』の準備は見落とされがちです。首輪に迷子札をつけたり、マイクロチップの装着と登録をしておくことで、猫と離れ離れになった場合に連絡がつきやすく、猫にとってのお守りになることがあります。また、猫の健康情報(ワクチン接種歴、持病、アレルギーなど)をまとめたカードや手帳、ペット保険の番号などをキャリーケースや避難グッズ一式に入れておくと安心です。

さらに、持病がある、繊細で慣れない場所でパニックを起こしやすい猫の場合は、かかりつけの獣医師と相談をし、防災グッズ用の予備のお薬を処方してもらうといざというときに心強いかもしれません」

キャリーバッグやポータブルトイレの使い方

ところで猫向け防災グッズとして特有のキャリーバッグやポータブルトイレは、普段から使い慣れていないといざというときに慌ててしまう。使い方を教えてもらおう。

●ポータブルキャリー

「猫壱 ポータブルキャリー」

「キャリーは『移動のためのバッグ』ではなく『猫の安心できる小さな部屋』として使うのが理想です。猫壱のポータブルキャリーは折りたたんでしまうことができますが、理想は平時から部屋に置き、扉を開けたままベッド代わりにするなど、避難時に猫が自ら入る習慣をつけておくことをおすすめします」

「猫壱 落ち着くネット(筒形/平型)」

「キャリーが苦手で暴れてしまう可能性がある猫、お外が見えると怖くなってしまう猫の場合は、猫の安全と脱走防止のためにも、ネットの併用をおすすめいたします。猫は自分の体に合った狭い空間にいると落ち着いて過ごすことができます。猫壱の落ち着くネットをキャリーに入れてあげると、メッシュと合わせて二重になるので、だいぶ光を防ぐことができ、猫ちゃんが落ち着きます」

●ポータブルトイレ

「猫壱 ポータブルトイレ」

「防災用トイレとしても、旅行やドライブ時の簡易トイレとしても使えるトイレです。猫壱のポータブルトイレは折りたたんでコンパクトになるので、ご自身の防災バッグや、ポータブルキャリーに入れておき、避難先でパッと広げてすぐに使うことができます。

内側は防水仕様になっており、内部には縫い目がないので、直接猫砂を入れても使用も可能。トイレの内部に汚れが染み込んでいかないので、汚れがついてもサッと拭き取るだけでお掃除ができます。

同シリーズの『ポータブルケージ』にすっぽりとおさまるサイズなので、併用がおすすめです」

人の防災対策はもちろんのこと、猫の防災対策もあわせて行うことで、安心要素が増える。日々の生活の中で慣れることもポイントだ。ぜひ実践しよう。

オーナー必読!迷子になったペットの捜索に役立つICTサービス「Find MissingPets.jp」開発秘話

筆者は、猫を飼っている。完全室内飼育である。 理由は単純。野外では交通事故、感染症、虐待、そして迷子といった、様々なリスクが存在するためだ。だから、網戸も使わな…

ライター
石原 亜香利
Web業界からライターに転身し独立。メディアのコラム記事執筆や、Webの知識を活かしたSEOライティングを通じ、IT、ビジネスからライフスタイル、グルメまでわかりやすく面白く役立つ情報を読者視点で伝えることを心がけている。

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