
三井不動産を代表企業とする、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディー・エヌ・エー(以下「DeNA」)、東急、星野リゾートの8社は、JR関内駅前に「横浜市旧市庁舎街区活用事業」として建設中の「BASEGATE横浜関内(以下「当街区」)」のグランドオープンを2026年3月19日(木)に決定した。
同時に公式サイト(https://basegate-yokohama-kannai.com/)も開設。当街区は、オフィスや新産業創造拠点、飲食店を中心とした商業エリア、旧横浜市庁舎行政棟を保存・活用したホテルなどからなる、大規模ミクストユース型プロジェクトである。
商業エリアには、日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ、遊びとテクノロジーを融合させたエデュテインメント施設も入居する。
その概要を三井不動産発表のリリースをベースにお伝えする。

国内最大級の小割飲食ゾーン「スタジアム横バル街」が誕生
当街区の商業エリアには飲食店を中心に55店舗がオープンする。その中でも34店舗からなる国内最大級の小割飲食ゾーンの名称を「スタジアム横バル街」に決定した。


※「スタジアム横バル街」イメージ。出店テナント決定前の参考デザインのため、実際とは異なります。
■スタジアム横バル街ならではのポイント

<1:人との出会いや会話、賑わいが生まれる店づくり>
全店がコの字またはL字型のカウンター席を備え、隣り合わせたr退店客同士や店員とのコミュニケーションが生まれる空間デザインになっている。また、店前の屋外テラス席や、通路に面して置かれた客席など、賑わいが店の外にも広がる店舗設計を採用している。
<2:様々な利用シーンに応え、ハシゴしたくなる店舗構成>
多彩な業種が集うことで、夜にハシゴするだけでなく、ランチや昼飲み、0次会や2軒目使いまで多様な用途・シーンで利用でき、1人でも友人とでも楽しめる飲食ゾーンとなっている。
<3:全店が一体となった企画・運営>
全店が参加するイベントを実施するなど、集合体ならではの魅力を生む運営を行なっていく。全店で1つの店という意識を持った店舗同士の連帯感が、ここで飲食する楽しさと居心地の良さを生み出す。
BASEGATE横浜関内に注目の新業態店舗の出店が決定
■有隣堂

1909年に横浜・関内(伊勢佐木町)で創業した書店「有隣堂」が手がける、新たな文化発信拠点が誕生する。本との出会いに加えて、ラウンジのように過ごせるコワーキングスペース、日常を彩るマルシェ、アートと触れ合えるショップ併設の小さなギャラリー、洋食が楽しめるダイニングなど多彩な展開を通じて、「表現と発信の場」を創造していく。
■THE TRATTORIA SALVATORE & CAFÉ

グランシェフ サルヴァトーレ・クオモが監修する「THE TRATTORIA SALVATORE & CAFE」は、本格イタリアンをよりカジュアルに楽しめるオールデイダイニング。アンティパストやピッツァ、パスタなどの伝統料理を、ポップでモダンな感覚でアレンジ。ワインとのペアリングが楽しめるおつまみから、しっかり満足できるメインディッシュまで、幅広いシーンに応じた多彩なメニューが用意されている。
モーニングからディナー、カフェタイムまで、気軽に立ち寄れる空間で、魅力的な本格イタリアンを楽しみたい。
横浜関内エリア最大級の環境配慮型オフィスに、ビジネスと学びの拠点が誕生
「タワー」12階~33階のオフィスエリアには、多様な業種のテナントが入居を予定しており、地域のビジネス拠点としての役割を担う。オフィスエリアへの玄関口であるスカイロビー(11階)には、ラウンジ、カフェ、コンビニ、シェアオフィスなどを整備。多様な人が集い、自由なコミュニケーションや発想を生む、快適で創造的な空間の実現を目指す。
■co-ba kannai/yokohama(仮称)


11階には、イノベーションの芽を育むシェアオフィス&コワーキングスペース「co-ba kannai/yokohama」(仮称)が開設予定。会員向けワークスペースに加え、オフィステナントも利用可能な会議室や、オフィステナントとco-ba会員が交流できるコミュニケーションスペース、自社製品等を紹介できるショーケースなどを設置される計画だ。
運営は、豊富な施設運営実績を持つBa&Co Incが担当。“WORK OUT PARK!”をコンセプトに仕事への意欲や集中力を高める空間を設計し、オフィスワーカーに加えスタートアップやクリエイターが集い、自由な発想が生まれる環境づくりを支援する。
このような多様な入居者ニーズに応えることで、ビル全体の価値向上に寄与し、横浜関内エリアの人とアイデアが交差する場所を作り出だす。
■CARAVAN COFFEE

横浜スタジアムや港町の大パノラマが広がるラウンジには、1928年横浜馬車道創業の老舗コーヒーブランド「キャラバンコーヒー」のカフェがオープン予定。テナントで勤務する人や来訪者に、特別なひとときを提供する。
■学校法人関東学院
横浜の地で140年以上にわたり教育活動を展開している学校法人関東学院がオフィステナントとして入居を予定しており、当街区における産官学連携を促進していく。
ホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート」が「横浜市認定歴史的建造物」に認定
「OMO7横浜 by 星野リゾート」は、村野藤吾設計のモダニズム建築「旧横浜市庁舎行政棟」を「レガシーホテル」として活用する。この「旧横浜市庁舎行政棟」は、2025年8月5日に戦後の建造物として初めて「横浜市認定歴史的建造物」に認定。認定に際しては「長きにわたり地域のシンボルであった旧横浜市庁舎行政棟の保全と活用により、新旧が融合した新たな都市のランドマークが形成される」と高い評価を得た。
星野リゾートでは2026年春の開業に向け今年10月22日より宿泊予約受付を開始。同日にプレス発表を開催して、ホテル詳細について発表を行なう予定だ。



その他の注目ポイント
■街の賑わいのショーケース、個性豊かな複数の広場が誕生
BASEGATE横浜関内には「まちが見える、想いが交差する、賑わいの玄関口(ゲート)」をコンセプトに、JR関内駅南口改札の目の前に位置する「セントラルプラザ」を始めとした、地域の人々が親しめる多彩な広場がオープンする。豊かなランドスケープとデジタルサイネージで、街の熱気が高まる瞬間にはLIVE感のあるワクワクを、日常は居心地の良いサードプレイスとして、新たな暮らしを彩っていく。また、広場は貸し出しも行なわれる予定で、様々なイベントにより、街の賑わいを創出する場を目指す。
■グリーンスローモビリティで関内周辺エリアをめぐるツアーの実証実験を開始
開発コンソーシアムと株式会社日本旅行との連携により、地域観光に親和性のあるグリーンスローモビリティ(※1)(愛称:関内キャタピ<仮称>)で関内・みなとみらいエリアをめぐるツアーが催行される。有名な観光スポットから、ディープな横浜の一面が垣間見えるマニアックなショップまで、街の魅力を存分に体感できる、そんな魅力的なショートトリップツアーが展開される。
※1 グリーンスローモビリティとは時速20km未満で走る電動自動車のこと。

■DeNAグループ直営のエンターテインメント施設について
<THE LIVE supported by 大和地所>

「THE LIVE supported by 大和地所」は、横浜DeNAベイスターズが企画運営する日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナで、2026年3月19日の開業を予定している。施設の中心には幅約18m、高さ約8mの大型LEDビジョンが設置され、野球を始めとした様々なスポーツの試合や音楽ライブ等のエンターテインメントコンテンツに浸りながら飲食を楽しめる。
1階には大型LEDビジョンを取り囲むようにバラエティ豊かな飲食店が並び、2階には横浜DeNAベイスターズをはじめとした横浜のプロスポーツチームのグッズを扱う「BAYSTORE Flagship YOKOHAMA」が、3階にはテラス付きのレストランも出店予定だ。
◎詳細はこちらから https://the-live.com
<ワンダリア横浜>

DeNAが企画運営する「ワンダリア横浜」は、驚きや不思議との出会いを臨場感のある映像とともに楽しめる、エデュテインメントの考え方を取り入れた没入型体験施設で、2026年春の開業を予定している。
来館者は緑ゆたかな森林や神秘的な深海などそれぞれ異なるテーマが設定されている6つのゾーンを巡り、日常では体験できないような生き物や自然との出会いを楽しむことができる。
また、本施設専用の「ワンダリアアプリ」を使うことで、映像に登場する生き物の情報を入手できるほか、生き物を見つけることで達成できるミッションなどを通してゲーム感覚で施設内を探求することも可能だ。
◎詳細はこちらから https://wonderia.jp
街区配置図


関連情報
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2025/
構成/清水眞希